人もをし、人もうらめし。(〆)

人もをし、人もうらめし。(〆)

匿名さん  2024-01-05 19:35:07 
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御相手様決定済み

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  • No.162 by 日向 静蘭  2024-04-21 15:45:13 


(口を聞けなくする、という言葉には「それは困るわ」と片手を口元に添えながら小さく笑って。指切りを済ませるとまた自身の手元へと視線を戻して食事作りを再開する。味噌汁に野菜の和え物、そして中を開いた油揚げには細かく切った野菜や魚のほぐし身を入れ、甘辛いタレに染み込ませておく。
ふと、彼に料理のことを褒められると、首を傾げて「知らないわ」と言うように首を横に振った。彼が此方に気を使って褒めてくれていると言うのに、パッとその事に気付けずにとりあえず礼は伝えるが、相変わらず冷めきったような事を言ってしまう。)

そう?ありがとう…。でも、何故と言われても…、貴方の口に合うだけじゃないかしら。高かったり珍しかったら美味しいという訳でもないでしょうし。

(暫くタレに付けていた油揚げに今度は火を通そうと焼き始めるが、そうしている内に、あ、と顔を上げて、今度は「ごめんなさい」と謝罪の言葉を口にした。相手が自分のために言葉を選んでくれていることにやっと気付いたようで、それでいてその心意気を自分が無下にする態度をとった事にも気が付いたらしい。まぁ、それもあくまで約束を守るためであり、イナリの本心にまでは気が付いていないが。)

…もしかして、今の質問じゃなくて、私の料理を褒めようとしてくれていたの?

  • No.163 by イナリ  2024-04-22 18:30:48 

そ、そうか。口に合っているだけか。うん…。それもそうじゃな

(彼女が自分の意図したものとは別の解釈すると、無念そうな表情を懸命に隠しながら小さく何度も頷く。聞き方が悪かったのだと自分に言い聞かせる。彼女はイナリが思っているよりも難しい人間かもしれない。一体どうすれば彼女に気付かせられるのか。当分はこれがイナリの課題だと思っていた矢先、小さく声を上げた彼女の方を何事かという風に見ると、今度は謝罪をされ益々困惑する。怪訝そうに「なんじゃ?」と尋ねると、どうやら自分の意図に気付いたらしかった。自分で質問したはずだが、改めて彼女から意図を晒されると最前より抱いていた羞恥心が一層増す。同時に自己嫌悪に陥る。"お主の料理の方が遥かに美味い"とストレートに言えば良かった。少なくともそれは、イナリの偽らざる本音なのだから)

…難しいものじゃな。
…人を褒めたことが無い故、不慣れなのは許せ。…お主の料理の方が美味いというのは真じゃ。

(皿を用意しながらぽつりと呟く。妖として生を受けてイナリが素直だったのは幼少の時しかない。成長と共に自尊心が膨れ上がり、尊大な物言いを繰り返す中でいつしか"素直"という状態を忘れてしまっていた。妖術だけでなく、こういうコミュニケーション術も学んでおくべきだったと今激しく後悔している)

  • No.164 by 日向 静蘭  2024-04-22 19:01:48 

(彼が用意してくれた皿を受け取り料理をよそう準備をしていると、ぽつりと呟かれた言葉に動きを止めて瞬きを数回繰り返す。小さく笑うと、手に持っていた皿や菜箸を一度置き彼へと向き合い背伸びをして、彼の頭に優しく自身の手を乗せると、まるで小さい子をあやす様に撫でてみて。)

…ふふ、ありがとう。『美味しい』って言ってくれるだけで、こう見えてとても喜んでいるのよ?
私は褒められ慣れていないから、疎いし、上手く反応出来なかったりするけれど、ごめんなさいね。

(上記を述べるとゆっくりと手を離し、食事の準備を終わらせようとまた食器や鍋と向き合うべく身体の向きを戻そうとする。
彼が自分の事を褒めようとしてくれているのは素直に嬉しいし、ましてや人を褒めたことが無いという彼が一生懸命それを行おうとしている姿は愛しいものだ。彼はなんだか申し訳なさそうに言ったけれど、自分だって褒めるのは上手くないし、褒められたからと言って可愛らしい反応ができるわけでもない。
もしかしたら、これまでも素直に褒めてくれていたのに、自分の受け取り方が悪くひねくれた返ししかしていなかったかもしれない。そう思うとなんとなくやるせない気持ちになる。自分も素直に正直に生きているつもりなのだが、この世はどうも正直すぎても生きづらい。)

  • No.165 by イナリ  2024-04-23 18:48:45 

……褒められ慣れていないのに、斯様に不敬なことは出来るのだな。

(彼女の手が頭に乗せられるとビクッとするが、やがて撫でられると耳がぺたりと垂れそうになる。彼女の撫で方は実に心地よく、まるで稚児のようになってしまいたくなる感覚に襲われる。一瞬だけ安心したように目を細めるも、すぐにキリッとした目付きになり、嫌味のように上記を言う。イナリの両親は既に物故しているが、彼女の表情は母親と重なるところがある。先程の彼女の撫で方もそうだが、表情も。だからつい気を抜きそうになる。今にでも幼い頃に回帰してしまいたくなる。だがそれはイナリの沽券に関わるので決して叶わぬ願いだが。
彼女の手が離れていくと少しばかりの寂しさに気づかないフリをしながら、食事の準備に勤しむ彼女の背を見つめる。傍から見れば夫婦か何かだ。実際はそんな単純な関係では表せない程、面妖な関係なのだが。ふと、これを彼女に伝えたらどんな顔をするのか気になった。無表情か照れるのか。思い付いたらやってみたくなるのがイナリの性質だったが、そのまま伝えると顰蹙を買いそうなので、少し言い回しを変えて伝えてみる)

お主はいい母になるやもしれんの。

  • No.166 by イナリ  2024-04-27 18:00:09 

(/上げです)

  • No.167 by 日向 静蘭  2024-04-28 00:37:09 


あら、不敬な事をするのは慣れてるもの。

(嫌味を言う相手対し、肩を竦めて揶揄うような笑みを零すと上記を返す。実際、彼と出会ってから既に何度も不敬なことをしてしまっているし嘘ではない。頭を撫でられるのがそんなに嫌だったのかしら、と思考するが、先程の様子を思い返しても本気で怒っている訳では無い、と思う。
2人分の食事の準備を終え、配膳をしようと盆を両手で持ち上げた時、いい母になる、との言葉を受けて一瞬動きが止まる。料理が作れるからか、はたまた別の理由があるのか、彼がそう言った経緯を詳しくは知らないが、良い意味で言ってくれたことぐらいは分かる。だが、母親との良い思い出があまりない故にいい母親になる自分自身を想像するのは難しかった。)

…いい母親ってどんなものか分からないけれど、でも、まぁ、そうね。なれたら、嬉しいかもしれないわ。

(ただ、想像はできなくても、そうなりたいと感じる。その気持ちをそのまま伝えると、柔らかく口角を上げて少し照れくさそうにして。それでいて「──もし、私に旦那と子供ができたら、ここへお参りにでも来ようかしら。」なんて、それこそ今は想像できないが、有り得るかもしれない未来をただ、何となく口にして。)

  • No.168 by イナリ  2024-04-28 14:02:59 

(意外に素直な反応にぴくりと眉を動かす。別に素直な反応だったから悪い訳では無い。ただ、もっと素っ気ない反応をされるかと思っていた。良き母親が分からない、というのは同感だった。尋ねておいて何だが、イナリ自身も良い母親がどのようなものかよく分かっていなかった。イナリの母親は別に難がある訳ではなかったが、他者の母に興味を示したことがないため、比較してのデータがない。だからイナリの母が誰かと比較して良い母親なのか否かが分からない。さて、彼女の母親はどんな人なのだろう。
そんなことを考えていると彼女の何気ない一言に、用意していた箸を落としかける。一先ずは箸を置いて、その様子を想像してみる。ここを出た彼女が久方ぶりに戻ってきたと思ったら、見知らぬ男と子と歩いてくる。別に彼女はイナリの何でもないのに、些かの嫉妬と心の痛みを覚える。少しばかりの不快感と共に溜息を吐き出すと、取り繕いながら彼女を揶揄う)

その時が来れば、我がもてなしてやろうぞ。
…或いはお主の子だけ隠してしまおうかのう…

  • No.169 by 日向 静蘭  2024-04-28 21:27:05 

(ほんの一瞬、視界の端に見えた彼が動揺したように見えた。単に箸を落としそうになっただけかもしれないし、関係ないかもしれないけれど。もし、ほんの一瞬歪めた顔が私のせいならば、ずるいわ。と胸の中で呟いた。
自分で何となく想像して口走った事であったが、其れは自分自身にとっても違和感しか無くて。出来るならばこの先も隣にてくれるのは彼がいい、なんて、胸の奥で考えてしまった。そんなこと彼自身はきっと望んでいないし、口にするつもりも無いけれど。傍に居てくれるのだって、自分自身を愛せるようになるまでと言っていたはず、なのに…そんな反応をするなんて、ずるい。
思考がぐるぐると回っている時、彼が此方を揶揄うように言葉を返すものだから、つい、真っ直ぐ瞳を見つめて言ってしまう。)

…一度社を出たら。もう、私を連れて行ってはくれないの?

(言い終えて一間して、ハッと視線を逸らすと「なんてね」と惚けるように付け加え、そそくさと逃げるように食器を運んでいく。段々と、無自覚だった気持ちの蓋が少しずつズレていく気がして、なんだかソワソワしてしまう。
期待はしたくない。勝手に期待して裏切られた時、また自分自身に失望してしまうから。そんなことをしたらまた自分を愛せなくなるから。
1度でいいから“愛”がほしい。いつか願った其れは今でも変わらないけれど、彼からの愛は、あの時の抱擁で十分。自分自身を愛せるようにと言ってくれた彼を、これ以上我儘で邪な気持ちを持って困らせたくはない。
大きくズレて中身が溢れてしまわないように必死に気持ちの蓋を押さえ、深く深呼吸をして食事の用意を終わらせる。)

さぁ、冷める前に食べてしまいましょう。

  • No.170 by 日向 静蘭  2024-04-29 17:19:25 

(/上げです)

  • No.171 by イナリ  2024-04-29 17:47:28 

(彼女からの一言に今度こそ動揺を隠せず、「は…?」と声を漏らしてしまった。慌てて咳払いをして、目の前に配膳された食事に目を合わせる。もう私を連れて行ってくれないのか。そんな真っ直ぐな瞳で訊ねられたら、思わず"そんなことは無い"と言ってしまいたくなる。だが言える訳ない。何故ならイナリは彼女を自分自身を愛せるまでという条件の元、ここに置いているのだから。それを破ってしまえばイナリは願いを叶える社の主として失格だ。何より、我が物にしたいという理由で彼女を置いておくのは、あまりに身勝手だ。そこまで考えてようやく分かった。自分はこの女子を我が物にしたい──そう思っているのだ。何百年と生きてきて初めて芽生えた感情だった。つまりそれはイナリがこの女子に恋を──そこまで考えて慌てて思考に蓋をする。莫迦なことを。こういうことは結論ありきで考えてはならないのだ。慎重に考えるべきことなのだ。イナリは大変に臆病者だった。そして単純だった。一度蓋をすると決めたら、容易には開かない。だから彼女が食べようと言うと大きく頷く)

……美味い!

(油揚げに箸を付けると1口大に切って咀嚼する。嚥下すると目を輝かせながら叫ぶように言う。ピコピコと嬉しそうに左右に振る尻尾から見ても分かる通り、先程の思考や動揺はすっかり雲散霧消してしまった)

  • No.172 by 日向 静蘭  2024-04-29 18:23:24 


(早速油揚げを口にし目を輝かせる相手をみて、「それは良かったわ」と小さく微笑んだ。先程までの考えを払拭して箸を取れば、此方も手を合わせてから食事に手をつける。野菜や魚を油揚げで包む料理なんて正直作ったことは無かったのだが、これは確かに我ながら美味しくできたと思う。
片手を口元に添えながら咀嚼を行いそれを飲み込むと、今度はこれまた油揚げの入った味噌汁に口をつけ、温かな味噌の風味にほっと一息をつく。ちらりと目前の相手を見ると、その尻尾が嬉しそうに揺られていて、これまた安心する。)

……1つ気になったのだけれど、妖同士の交流ってやつはあるの?…ほら、社って他にも幾つかあるでしょう?そこにも誰かいるのかしら。

(暫く食事が進んだ頃、ふと、気になったことをそのまま尋ねてみる。この社には彼が居るように、人間に気付かれて居ないだけで他の妖もたくさんいるのだろうか。もし居るのなら、彼らは面識があったりするのだろうか。街にも出れると言うのなら、ふとした時に同種と出会うこともあるのでは…なんて、書物の読みすぎだろうか?)

  • No.173 by イナリ  2024-04-29 21:55:17 

やはりお主の料理は美味じゃ! 我は最早、これ以外は食えぬな

(まるで子供のように夢中で食べると味噌汁を啜りながら大仰に言う。仕草こそ大袈裟だが、言葉は偽らざる本音で。人間の手料理を口にしたことが無い訳では無い。今までが不味すぎたということもない。ただ彼女の料理は、一級品ばかりの豪華絢爛な料理をも凌駕するものがあった。味付けなのか、イナリの味蕾が変化したのかは分からない。ただ彼女の料理はいつもイナリを酷く感動させる)

む…?
ふん…。昔はようおった。社だけでなくどこにでも妖がおった。それが時代の流れと共に多くが没落し、今この辺りでは数える程度しかおらぬ。
…ここより西に荒れ果てた社がある。そこに狸が棲んでおる。無礼千万で礼儀のれの字もなき妖よ。万が一来ても相手にするでないぞ

(味噌汁を啜りながら眉間に深い皺を作る。それはかつてイナリを「変化バカ」と罵って笑い者にした妖だった。イナリと同じ時を生きている妖で、向こうはイナリが好き──揶揄いの対象として──だが、イナリは大の苦手だった。折角の食事で悪友の存在を回想すると、ゾワッと尻尾と耳が逆立つ。悪友の回想を打ち消すように首を振ると、味噌汁を一気に飲み下す)

  • No.174 by イナリ  2024-05-01 17:31:19 

(/上げです)

  • No.175 by イナリ  2024-05-05 11:20:08 

(/上げです!)

  • No.176 by 日向 静蘭  2024-05-07 20:48:45 

(味噌汁を啜る相手に“大袈裟すぎだわ”と呆れたように言うが、その口元は少し綻んでいて、やはり褒められるというのは擽ったい気持ちになるものの嬉しいもので。
再度黙々と箸を動かしていると、相手の口が開いたところで一度動きを止め、味噌汁をこくりと飲んだ。)

そう…。やっぱり減っているのね。
……西の社?もしかしたら、前に行ってたことがあるかもしれないわ、柱に彫られた狸の紋章を見た気がするもの。

(妖の数が減っていると話す相手には小さく相槌を打ちつつ、続けて聞こえてきた社や狸の話には幾つかの心当たりを探る。嫌なことがあったり悩みがあると度々神社を訪ねていた頃があった、その時に行っていたのが確か西の社だった気がするのだが──おまけに、前に彼へ“狸寝入り”という言葉を使った際に嫌悪感を示していたけれど、この狸様の事かしら──なんて考える。
何はともあれ、彼は狸の事を毛嫌っているような口ぶりをするけれど、きっと喧嘩するほどなんとやら、なのだろうかとも思う。実際口にすると確実に否定されるので言わないが。)




(/遅くなりました;)

  • No.177 by イナリ  2024-05-08 19:24:21 

何?! …ケホッケホッ……お主、行ったのか。彼奴の社に。なにか変なことは起こらんかったか。人ならざる者に話し掛けられんかったか。

(彼女から狸のことを聞くと驚きのあまり、飲んでいた味噌汁が気管に入り噎せる。噎せが治まると不機嫌そうに問い掛ける。不機嫌な理由は二つあった。彼女の手料理を堪能している時に悪友の話題が出たこと。もう一つは彼女が自分の社より先に悪友の社を訪ねていたこと。身体が酷く緊張する。あの妖とイナリで馬が合わない絶対的な理由があった。それは人間に対する扱いの差であった。イナリは人間を弱者としながらも、その存在に興味があり共存指向だ。対して悪友は人間を弱者として見下し、徹底的な上下関係を敷きたがる支配指向なのだ。どちらが優れているということは無い。妖の中にも様々な価値観が存在するため、イナリはそれを大した問題だと考えていなかった。しかし悪友は支配指向を持つ中で些か暴力的なところがあった。子狸時代に体得したばかりの変化術を用いて、釜に変化して道行く人々を驚かせて遊んでいたことがあった。そんな折、本物の釜と勘違いした人間に対する拾われ、火に掛けられたり、床に落とされたり散々な目に遭ったのだ。以来、悪友は人間を嫌うようになったのだが、幼少の頃の恨みか、人間に対して暴力的になることがあった。彼女が何かされなかったか、不安が胸中に広がる。彼女の回答を待っている間、不安と緊張を湛えた鋭い目はじっと彼女を捉えたままだった)

(/大丈夫です!)

  • No.178 by 日向 静蘭  2024-05-09 19:29:09 


…別に、何も無かったわ。妖と話したのも貴方が始めてだし…。それに、散歩がてらに少し寄って気分転換していただけだもの。

( 突然噎せ返る相手に此方も驚き、慌てて「大丈夫?」と顔を覗き込む。そして、不機嫌そうに質問をされると、少しばかり首を捻って記憶を辿るが、西の社で誰かに話しかけられたり不思議な体験をした事は無かったように思う。大体仕事終わりにふらりと立ち寄って直ぐに帰路についていたし、こんな人間の事なんて、万が一狸様が見ていたとしても気に留めはしないだろう。
彼が何故、切迫したように質問してきたのかその理由は分からないが、とにかく、心配されるような事は無かったともう一度首を横に振り、残り僅かな白米を口に運んで咀嚼する。)

そもそも、本当にその社かどうか分からないわよ。私の見当違いかもしれないし…。

(だから、大丈夫よ。と鋭く視線を送る相手に言葉をかけると、空になった食器を前に手を合わせ、箸を置く。
相手の様子から察するに、あまり狸の話題を出さない方が良いかもしれないなぁなんて考える。事を知らない自分としては少しばかり会ってみたい気持ちがあるのだが、それも断じて言うまいと胸の中に仕舞っておいて。)

  • No.179 by イナリ  2024-05-11 17:01:46 

…この辺りに狸の紋様が彫られた社なぞ、彼奴しか考えられぬ。
…じゃが何も無いのであれば良い

(何も無いと彼女から告げられるとまずは深く息を吐き、身体の緊張を解く。鋭かった目付きも普段通りになり、安心感からか少しだけ表情が緩む。たまたま眠っていて彼女の存在に気が付かなかったのだろうか。それとも彼女に構う気分でもなくて無視していたのか。いずれにしても悪友の暇潰しのための餌食になっていなければ理由なんてどうでも良い。緊張していたのはほんの数分だけだった筈だが、その間全く微動だにしなかったので身体を動かしたくてたまらなくなる。「我が片付ける」と言って立ち上がると双方の空の食器を下げ、水場で洗い始める。普段ならば妖術で汚れを取ってしまうのだが、今はただとにかく身体を動かしたかった。それに作業に没頭すれば余計なことを考えずに済む。が、食器洗いなど数分もすれば完了してしまい、まだ悪友のことを考えてしまう。
俄に棚から二人分の盃を取り出すと"付いて参れ"とでも言うかのように彼女を一瞥したあと本殿へと向かう。木箱の中から瓢箪を取り出す)

彼奴のことは、これで忘れる。
…お主もどうじゃ。

  • No.180 by 日向 静蘭  2024-05-12 22:02:34 


( 少しばかり表情が解れた相手を見て安堵すると、食器を片付けようと片膝をつき立ち上がろうとする。しかし、それよりも前に食器を下げられると「ありがとう」と呆気に取られながらも礼を述べる。大人しく食器洗いを任せると、布巾で台拭きを済ませて調味料など後片付けをする為に洗い場にいる彼と並んで手を動かした。てっきり妖術で済ませてしまうのかと思った故に、手作業で洗い物をしている姿がなんだか物珍しくてちらりと様子を伺ってしまう。暫くして洗い物を終えた彼は未だ考え事をしているようで、不味い話題を振ってしまったなと尚も反省しつつ、どうしたものかと人知れず首を傾げた。
丁度此方も後片付けが終わった頃、盃を手にした彼と目が合うと、それに含まれた意図を察してか黙って後ろをついて行く。本殿に着くや否や取り出された瓢箪を見ると、盃との組み合わせにこれまた察して。)

…あら、いいの?なんだか申し訳ないけれど
……まぁ、折角だし頂こうかしら。

(晩酌などをする趣味は無く、飲み歩いたりすることもほとんど無かったため飲酒をするのは久しぶりだ。おまけに彼が木箱に入れて大切に保管していた酒を貰うのは些か気が引けたが、折角の誘いを断るのも違う気がして、結局は頷いて盃を1つ受け取った。)

  • No.181 by イナリ  2024-05-13 17:52:09 

質は良いが、さして高級な酒でもない。もう一本ある故、遠慮せずに飲むが良い。

(何だか遠慮がちに見えたので一言言っておく。以前見た本に無理やり飲酒を勧めるのは「あるこーるはらすめんと」になるらしい。いまいち意味は分からなかったが、何やら物騒な響きなので、きっと酷いことなのだろうか。繧繝縁に座り、瓢箪の蓋を開けると自分と相手の盃に酒を並々注ぐ。そしてそれを一気に呷る。そしてまた盃に酒を並々注ぐ。イナリは酒が好きで古今東西の地酒を飲んできたが、今飲んでいるもののように質の良い酒でも機嫌次第で悪酔いしてしまうことがあった。特に今日のように不機嫌で飲み始めた酒は必ず悪酔いする。だが今目の前には彼女がいる。何とか理性を保たなくてはならない。暫くは特に話すことも無く酒を呷っていたが、ふと彼女の経歴について疑問が浮かび口にする。口にして良いものか否か迷うことは一切なかった。とにかく彼女のことが知りたかった)

…そういえばお主は教師をしていたな。何を教えておった?

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