匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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…この辺りに狸の紋様が彫られた社なぞ、彼奴しか考えられぬ。
…じゃが何も無いのであれば良い
(何も無いと彼女から告げられるとまずは深く息を吐き、身体の緊張を解く。鋭かった目付きも普段通りになり、安心感からか少しだけ表情が緩む。たまたま眠っていて彼女の存在に気が付かなかったのだろうか。それとも彼女に構う気分でもなくて無視していたのか。いずれにしても悪友の暇潰しのための餌食になっていなければ理由なんてどうでも良い。緊張していたのはほんの数分だけだった筈だが、その間全く微動だにしなかったので身体を動かしたくてたまらなくなる。「我が片付ける」と言って立ち上がると双方の空の食器を下げ、水場で洗い始める。普段ならば妖術で汚れを取ってしまうのだが、今はただとにかく身体を動かしたかった。それに作業に没頭すれば余計なことを考えずに済む。が、食器洗いなど数分もすれば完了してしまい、まだ悪友のことを考えてしまう。
俄に棚から二人分の盃を取り出すと"付いて参れ"とでも言うかのように彼女を一瞥したあと本殿へと向かう。木箱の中から瓢箪を取り出す)
彼奴のことは、これで忘れる。
…お主もどうじゃ。
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