匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…お前らを置いてどこにも行かねぇよ、バカレン」(天使の兄は、その言葉にふっと笑って言うと、「周りから見りゃ歪かもしれねぇが、俺の家族ごっこに付き合え。俺が拾った元悪魔のお前らは俺の家族だ」と言い。部下は「その素直になれない2人は結構手強いのに、繋げられて凄いですよ」と伝えつつ、客室の掃除を手伝って)
「…ごっこなんかじゃなくて、本当の家族でいいじゃん」
(青年はバカと言われたことに腹を立て相手をペシペシと叩くも、ピタリと手を止めては恥ずかしそうにそう呟いて。一方、元悪魔は「…ありがとうございます。枕やパジャマをご用意いたしますので、此方でお待ちください」と部屋を出て行き)
「へぇ、俺のこと家族として認めてんだ?」(天使の兄は、叩いてくる手を受け止めたが、恥ずかしそうに呟かれた言葉は、嬉しいもので、頬を緩ませつつ言い。部下は「すみません、色々してもらって。ありがとうございます」とお礼を伝えては、何気なくベッドに座って)
「だ、だって…一緒の家住んでたし、一緒にご飯食べるし、家族みたいなもんじゃないの…?」
(青年は顔を赤くさせつつそう話し、「ていうか、いい加減こっちの家戻ってきてよ!」と話を逸らし。一方、元悪魔はパジャマや枕を手に持ち部屋に戻ると「…ルーカス様、お待たせ致しました。もう少しで支度が整いますので、レンさんを呼んできてあげてください」と微笑んで)
「…いつかはな」(天使の兄は、戻ってきてと言われると、少し目を逸らして、いつかと言い。部下は「わかりました、じゃあ呼んできます」と行って、客室を出て、天使の兄の部屋に向かい)
「いつかって何!いつなのか教えて!」
(青年は相手の顔を自身の方へ向かせながらもそう問いかけて、「言うまで離れないもん」と相手にしがみつき)
「…お前らに手を上げねぇって思ったらだ」(天使の兄は、しがみついてくる青年に少し苛立ちつつ、そう言っては無理やり引き剥がして。部下は、天使の兄の部屋に着くとノックしてから中に入り、「レン、部屋の準備出来たよ。そろそろ寝よう」と声を掛けて)
「…じゃあ、いつかは絶対戻ってきてよ」
(青年は相手に引き剥がされ不満げにしていたが、部屋に入ってきた部下を見てはそちらへ駆け寄り相手にそう伝えてから部屋を出て行き)
「はいはい」(天使の兄は面倒そうにそう返して、ベッドに寝転んで。部下は、青年の手を握りつつ、「すっかり先輩と仲良しだね」と言いながら客室に行き)
「…別に、仲良しじゃないもん」
(青年はぷいと顔を背けながらそう呟き、「それよりご褒美して!ちゃんと謝ったし!」と部下の手をぶんぶんと振り。一方、元悪魔は支度を終えると部屋を出て相手の部屋へと向かい)
「いいよ、何がいい?」(部下は照れ隠しだろうなと思いつつ、ご褒美は何がいいかと尋ねて。天使の兄は寝ようとしたが、部屋の前に人影を感じ、「まだ何か用があるのか?」と声をかけて)
「…言わなくてもわかるだろ」
(青年は頬を赤くしつつムッとした表情を見せ、部屋に入ると部下にキスをして。一方、元悪魔は「あ…その、お休みの挨拶をと思いまして」と部屋に入り)
「…わかんないなぁ?」(部下は部屋に入るなりされたキスを受け、ふふっと笑いながらわからないと言い。天使の兄は、元悪魔の言葉に、律儀だなと思い、「…その、色々悪かった」と言い)
「なっ…る、ルーのいじわる…」
(青年は相手が分からないと誤魔化せば更に顔を赤くさせながら部下の服をぎゅっと握り、元悪魔は「…いえ、お2人が素直になれないのはいつもの事でしょう?」と微笑んで)
「レン、どうする?」(部下は、どうするのだろうと思いつつ、尋ねつつ、青年の頬を撫でて。天使の兄は少し目を逸らして、「うっせぇ、お前らが素直すぎんだよ」と言い)
「…やって」
(青年は部下の顔を見上げながら涙目でそう呟くとベッドに寝転がり、元悪魔は「…私が素直すぎたとしても、ジュリアス様が素直でないことに変わりはありませんからね?」とくすりと笑い)
「もう、泣かないでよ」(部下は精一杯伝えてくる青年にくすくすと笑いつつ言っては、青年の元に行き、キスをして。天使の兄は、「…お前、変わったな」と言い)
「だって、ルーが意地悪するから…」
(青年は不満げにしつつも部下からのキスを受け入れ、「早くしよーよ」と告げて。一方、元悪魔は驚いたように目を丸くさせては「…ええと、どのような意味でしょうか?」と尋ね)
「はいはい」(部下は微笑ましげに言い、ゆっくりと襲い始め。天使の兄は「なんつーか、遠慮が無くなった気がしたんだよ。キレるとことか、初めて見たし」と思ったことを言い)
「それは…」
(元悪魔は相手の発言に考え込む様子を見せると、「…お2人に、後悔してほしくなかったので。」と寂しげに微笑んで)
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