2人だけの世界で 〆

『俺も、お腹空いたぁ』(天使も相手と繋いだ手を緩く振りつつ、同意していて、悪魔は「だな、帰ってすぐ飯にするか」と言い、一方、部下は「じゃあ、いっぱいもふもふして、いっぱいレンを気持ちよくするね」と嬉しそうに言い、青年をベッドに下ろして、青年にキスをして)

…ふぅ、ただいまぁ

(自分は家に着くと手を洗ってからソファーに腰をかけて、青年は「んへへ、くすぐったい」と喜びながら部下からのキスを受け、尻尾をその腕に巻き付けて)

『映画、楽しみだね』(家に着くと、悪魔が買ってきた料理を温めつつ、箸や皿などを準備している間、天使が相手の隣で映画の準備をしつつワクワクとしていて。一方、部下は嬉しそうにしつつ尻尾を撫でつつ青年を押し倒し、「レン、食べていい？」と尋ねて)

うん、でもちょっと怖いとこもあるからなあ…

(自分は昨夜見た映画の続編にカーソルを合わせながらも不安げにそう呟き、青年は「…いいよ。俺、ルーのものだもん」と悪戯のように笑い)

もしかして、ネイ怖い？(悪魔は温め終わった料理を机に並べたりしつつ、相手を揶揄うように言い、一方、部下は、ふっと笑うと青年を襲って)

！…こ、怖くない

(自分は彼から目を逸らしつつそう話すと、「そう言うアンたちこそ怖いんだろ」と頬を膨らませて)

…怖いなら、俺にくっついてもいいぞ？(悪魔は、相手の様子から、怖いんだなと思い、相手にそう言って、天使は楽しそうに『怖いよぉー！』と言いつつ、相手にくっついて)

…別にいいもん

(自分はすっかり拗ねてしまったようにソファーの端に寄っては丸くなり、「ほら、早く映画観よ」と声をかけて)

拗ねても可愛いけど、機嫌直してよ(悪魔は皿に取り分けて、相手に差し出しながら言い、天使は映画を再生しては、悪魔に取り分けてもらった物を食べ始めて)

…別に拗ねてないし

(自分は彼から皿を受け取るとばくばくと食べ進め、あっという間に空にしてしまっては「…チキンもっと食べたい」と彼に強請り)

…はいはい(悪魔はどうしたものかと考えつつ、相手の皿にチキンを取り分けてあげて、自分も食べては「結構美味いな」と呟いて)

！…

(自分は映画を見ながらも黙々と食べ進めていたが、突然に怖い場面に変わればぴとりと彼にくっついて)

…(自分たちは相手をぴったりとくっついて座って食べ進めていて、天使が『ネイ、ピザいる？』と少しでも気を紛らわせるように話しかけて)

う、うん…

(自分は皿を机の上に置き、ソファーの上で丸くなっていたが天使の彼の問いにはそう答え食べさせてもらえるよう口を開き)

『はい、どーぞ』(天使は、ピザを一切れ手に取ると、相手に食べさせてあげ、悪魔は黙々と食べ進めていれば満腹になり、皿を机に置き、相手に抱きついて)

ん…アン、怖いの？

(自分は彼が抱きついてくれば怖くなってしまったのかと考えそう尋ねてみて、空いた手でその頭を撫でてやり)

…くっついてたら、怖くないかなって思って(悪魔は相手が少しでも安心できるようにと相手にくっついていて、天使は、『ネイ、怖い？』と尋ねて)

…怖くない

(自分はテレビの画面から目を逸らしつつそう呟くと、「俺、なんか温かい飲み物持ってくる」と立ち上がり)

素直に言えばいいのに…(相手の様子を見ては、悪魔が小さく呟いて、天使はポップコーンを開けて、食べ始めて)

…あ、俺もポップコーン食べたい

(自分は2人にコーヒーを用意してきては机に置きながらそう呟き、もう一度キッチンに戻り自身の紅茶を用意して)