トモ 2022-07-07 07:15:56 |
|
通報 |
【真実の罪】
夜。沢山の灯りの中。賑やかに
祭りが開かれていた。
「ニコ」
わぁ☆人が沢山だね♪いろんな
お店もある☆
「タク兄」
お祭りかトト村を思い出すな
「ニコ」
ねぇタク兄ちゃん何か食べたい☆
「タク兄」
ハハッ分かったよ何か食べようか
「ニコ」
私が買ってくるからタク兄は待っててね♪
「タク兄」
分かったよ。あまり遠くに行かないようになニコ
「ニコ」
はーい♪
(タク兄はニコにお金を渡す)
「タク兄」
・・・・・・・・・・・・・
(タク兄はニコを見守る)
「???」
そこの、お兄さん、ちょいと
時間をくれないかい?
「タク兄」
ん?
(タク兄が振り向くと黒い服を着た老婆と水晶が目に入る)
「老婆」
驚かせて、しまったね、でもね、視えるんだよ、
お兄さんの過去がね
「タク兄」
過去?ハハッ未来じゃなくて?
「老婆」
此処に来た、ということは
闇に手を染めた者だね。此処はね皆、
闇に手を染め罪から逃れ忘れたく、祭りを楽しむ
罪人が集まる娯楽の世界さ
「タク兄」
・・・・・・・・・・・・
「老婆」
思い、当たる事あるようだね
水晶が、語っているよ、その子はね、真実を知っても
恨んだりはしないよ、トト村の皆もね、ふふふっ
「タク兄」
・・・・・・・・・・・・・
【三年前】 トト村
「父親」
なんで!お前は!いつも!いつも!イライラさせやがるんだ!
(思いきり蹴飛ばす)
「???」
いたいよ~うわー!痛いよ~!
「母親」
あんたのせーで!また近所から!
笑われちまったじゃないか!
(思いきりひっぱだく)
「???」
ごめんなさ~いごめんなさ~い
「父親」
気安く見えるとか言うな!いねんだよ!
そんなモンわよ!お前さっさと!しねよ!
(酒瓶を投げつける)
「???」
いたいよ~血がでたよ~!
「母親」
あんたなんか生むんじゃ
なかったわ!疫病神!しね!
(包丁で切りつける)
「???」
うわ~殺さないで~しにたくな
(ふすまを思いきり開ける)
「タク兄」
おじさん!おばさん!何してるんてすか!
自分の子を殺す気ですか!
「父親」
うるせぇ!部外者は!すっこんでろ!これは!家族の問題だ!
「タク兄」
家族?暴行して自分の子供を
殺す気でいるのが家族ですか?
「母親」
コイツわね!頭やられてるんだと!
脳に障害があるんだと!医者に言われたわ!
「父親」
いい年して!へらへら!ガキみてぇに!
しゃべりやがって!ムカつくんだよ!しね!しね!
「タク兄」
障害のある子を見守るのは
親の役目でしょう!
「母親」
知らないわよ!こんなヤツ!
あーあ四子楼クンが羨ましいわ!賢くて礼儀正しいし
アンタと大違いだわ!疫病神!
「???」
うわ~ほんと~見えるんだよ~
「タク兄」
この子は!しばらく預ります!
【三年後】 現在
「老婆」
そして、お兄さん、あなたは
その子の面倒を、見てあげたんだよね、
実の両親の代わりにさ
「タク兄」
・・・・・・・・・・・・
「老婆」
その子はね、今もトト村を救うため、山奥の獣と
戦っているよ、りっぱに成長したね
「タク兄」
おばあ様は何者ですか?
「老婆」
さて、何者だろうね、ふふふっ
そーだね、助言者とでも
名乗っておこうか
「タク兄」
・・・・・・・・・・・・・
「老婆」
あの子の両親は病死ではない
毒殺さ、そーだろ、お兄さん
あの頃から、トト村は異変が起きていた
それを利用したんだよね
「タク兄」
彼の両親に食事をご馳走して毒を入れました
【三年前】 トト村
「父親」
ぐはっ!て!てめえ!何を入れやがった!
ゲホゲホ!ぐがつ!
(血を吐く)
「母親」
く!くるしい!しにたく!ない
うぐっ!あがっ!たすけて!
(血を吐く)
「タク兄」
死ぬのは・・・お前達だ・・・ハハッ
・・・ハハハハッ
【三年後】 現在
「タク兄」
あんなに痛めつけられて暴言を吐かれて
辛かったはずなのに一太郎は両親の亡骸から
離れず泣いていました
「老婆」
彼にとって、親は神様みたいな存在だったんだ、ろうね
優しかった頃の両親を、知っていたからね
「タク兄」
最初は泣き止まず優しく見守ってきましたが
友達も出来て笑ってる一太郎がいましたよ
「老婆」
お兄さんは、此処に、留まっては
いけないよ、役目あるんだろ
「タク兄」
・・・・・・・・・・・・・
「老婆」
おや?お兄さん、から殺気を感じるね、もしや
私も殺ろう、としているね秘密を知られたから
「タク兄」
・・・・・・・・・・・ハハッ
「老婆」
安心おし、私はね、既に、
生きては、おらぬ存在だよ安心おしよ、ふふふっ
「タク兄」
ハハッ・・・・・・そーなんだ
「老婆」
この、お守りをお持ち、お兄さんを守ってくれるよ
(そして老婆は灰となり姿が消えた)
「タク兄」
お守り・・・・・か・・・・
殺らなければ一太郎が殺されていた
後悔なんてしていませんよ
(遠くから走ってくる音がする)
「ニコ」
タク兄ちゃん♪はい☆これ
買ってきたよ☆たべよ♪
「タク兄」
ニコありがとう(頭をなでる)
「ニコ」
えへへ♪
(ニコは照れて赤くなる)
タク兄とニコの笑顔に明るく
灯す祭りは永遠に続いていた
【真実の罪】・完
| トピック検索 |