トモ 2022-07-07 07:15:56 |
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昔ね、ぼくのすんでたとこでは、
市場は、売る人も、買いに来る人も
決して、お金持ちには、なっていくはずも
ない人たちだけだった。でも、人間というものが
発する、あたたかさ、ぬくもりのようなものが
あった。殺風景な街の中でも、うろつくあいだには、
心なごなせるものに出会えることが、ときどきあるんだよ。
冬でも、天気の良い日の、二時三時には、かぜがなければ
日の当たるところは、あたたかくて、ミケではなくて、白黒の
二毛(?)ねこが、気持ちよくてたまらんとでもいうように、せなかのばして、
下手な手つき足つきしながら、買い物の行き帰りのおばちゃんたちと
いっしょに、信号まって、いっしょに、横断歩道わたってたとこ見たときは
心の中で、ぼくは、笑っていたよ。
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