匿名さん 2022-06-25 23:59:19 |
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え…?…!!
( くまのぬいぐるみを手に入れて喜んで部屋を出た矢先、扉が全て開く音と共にそれぞれの部屋から看護師や患者の霊であろうものたちがぞろぞろと現れ此方に向かってくるではないか。間髪入れず相手と走って階段を目指して。)
なんなのよ!もう!!
知るかよ!階段が離れてんのも意味わかんねぇ!
(3階から2階に続く階段を駆け降りるが、それでもまだ追い掛けて来る霊共。2階から1階に降りる為の階段を目指し文句を言いながらも走り向かうが、丁度階段に差し掛かった時前からもこれまで現れた霊に扮するスタッフが現れて。それでもギリギリ捕まる事なく階段を降りれば後一歩で出口だと言うのに、また邪魔が入り)
──!最後の最後まで手込みやがってっ。
ここまでする!?
( こんなことがあるのか。いくらなんでも、幽霊屋敷側も必死すぎではないか、なんて文句も言いたくなるくらい最後の最後まで追い打ちをかけてくる。それでもなんとかかわして、出口付近まで辿り着くと、『かえせ…』と出口周辺にいた幽霊が寄ってきて。)
返したらミッションクリアにならねーだろっと!
ウィンリィ、今だ走れ!イダダダダっ…!
(襲い掛かって来る霊やらゾンビを避けながらぬいぐるみを彼女に投げ渡し。投げ渡した瞬間揉みくちゃにされながらも何とか足の届いた出口のドアを蹴り飛ばし彼女が出られる様に出口を確保し促して)
わかった!!
( ぬいぐるみをキャッチすると、相手が作ってくれた道。何としてでもゴールしなければ、と全速力で走る。なんとか出口を出るとスタッフにぬいぐるみを手渡し。『すばらしい!初クリアです!』と周囲からも拍手を貰う。そんなことより相手が心配で、出口にもう一度戻り。)
エド…!大丈夫!?
あ、ああ…もうお化け屋敷なんざ入らねぇ。
(彼女がゴールした瞬間それまで自分を取り囲み揉みくちゃにしていたゾンビ達がサッと離れ中心に仰向け状態でおり、アトラクションにしてはハード過ぎたお化け屋敷に疲れ切った表情で上記を。ゆっくり立ち上がれば埃を払いドアから出て出口へ。出口付近のスタッフから声を掛けられ振り向くと『おめでとうございます!クリア景品の大観覧車優待ペアチケットです。楽しんでくださいね!』と二人分のチケットを手渡され、どんなに並んでいても優先的に乗れるらしい。観覧車が目的の為有り難く受け取り)
ほんとね…あたしももうこりごりだわ。
( まさかここまでハードなものだとは思っておらず、思わず相手につられて苦笑を浮かべてそう言う。しかし観覧車優待チケットが貰えるとは思っておらず。結果的にチャレンジしたことは無駄にはならなくてよかった、なんて思いながら相手の怪我の様子を気にし。屋敷から少し離れた所にあるベンチに移動すると、休憩がてらそこに腰掛け相手を見て。)
怪我大丈夫?だいぶ無理したでしょ?
あんなに動く羽目になるとは思わなかったからな、流石に痛ぇ…
まあ少し休めば大丈夫だから。
(ベンチに腰掛けると怪我した箇所を押さえ、ふぅっと息を吐く。何処かの輩と一戦交えたくらいに体を動かした為に負荷が掛かり苦笑いを浮かべ。)
それならよかった。
( 相手には本当に無理をさせたような気がして。自分も少し疲れたので座って深呼吸を。空を見上げると、暗くなってきており、一番星が既に光り輝きを放っている。いい天気だから、きっと観覧車からの夜景も、花火も綺麗に見えるだろう。)
──花火日和だな、雲もねーし、風も比較的穏やかだしさ。
(彼女に釣られる様にして空を見上げれば雲一つもなく。風も殆どない為綺麗な花火が見えるのではと。花火目当ての客だろうか、この時間帯になって人の数が増えた気がする。それこそカップルや家族連れ、友人同士で来ている人たちまで居て。小さい子供を連れた若い夫婦を見ると、いつか自分達も子供と一緒に来れたらなと思い微笑を思わず溢して)
ほんとね。
( 相手の言葉に同意して頷く。増えてきた行き交う人たちへと視線を移すと、きっとみんな観覧車を目的に来たのだろう。口々に観覧車や花火の話をしている。ちらりと横に座る相手に視線を移すと、小さく微笑む相手の表情にちょっぴりドキドキして。彼の視線の先には子供連れの家族。きっと彼が父親になったら、いいお父さんになるだろうな、なんて勝手に想像してこちらも微笑ましく笑みを。)
そろそろ行く?
ん、ああ、そうだな。ほら…逸れたら困るだろ?
(考え事をしていた為少々反応が遅れるが返事をすると立ち上がり。彼女の前に手を差し伸べると少し照れた様子で、それらしい理由を並べて手を繋ぐ様に求め)
う、うん。
( 人が多いことからの彼なりの気遣いだろうか。そんなことがとても嬉しく思う。こちらもつられて少し照れた様子で差し出された手を取り。立ち上がると、観覧車の方へ向かって歩き始め。観覧車エリアにつくと、既に長い行列ができており唖然として。)
わ…すごい列。
ははっ…あっ、そうだ。さっき貰ったチケット使えるよな。ゲートの係の人に言ってみるか。
(あまりの行列の長さに苦笑いを浮かべるが、先程貰ったチケットを思い出し取り出すと乗り口のスタッフの元へ。チケットを見せると少し離れた場所で待つ様に言われ、然程時間も掛からずに観覧車に乗ることが出来て内部の椅子に座り)
これだけの行列を見るとクリアして良かったって思えるよ。花火の時間にもちょうど良いし。
たしかに。
でも、あんなのもうこりごりだけどね。
( チケットのお陰で別の場所に通され、時間もかからず良いタイミングで乗ることができそうだ。先程の幽霊屋敷のおかげ、と言われるとなんだか微妙な気持ちだが。苦笑しながら、もうあんな心臓に悪いのはごめんだと。少し待つと順番が来たようで、観覧車に乗り込み。)
まあ、それは俺も同じだけど。
あれじゃクリア0人ってのも納得つうか。
(同じく苦笑いを浮かべつつも、あの難易度ならクリア人数が居なかったのも納得出来て。子供なら大泣きものだろう。観覧車内に乗り込めばドアを閉められゆっくりとしたぺーすではあるものの上へと動いていき。)
わー…すごい綺麗。
( 座席に座ると徐々に上っていく高さに、街が段々小さくなっていき。セントラルの夜景が一望できて、思わずその綺麗さに感嘆の声を漏らし。窓の外に釘付けになって。ふと、その夜景を見ながら今日1日のことを思い出し、彼のお陰で昨日のことなど忘れるくらい楽しい思い出になったと微笑んで。)
今日、1日ほんと楽しかった。
ありがと、エド。
っ、おう。お前が楽しめたなら良かったよ。
(綺麗な夜景を見ると高い場所から眺める街並みも良いものだなと感じる。お化け屋敷を選んで入った時は表情も強張り、あんなに怖がっていた為楽しめてないんじゃないかと不安ではあったのだが彼女からの礼と笑みを見て要らぬ心配だったかもと思い。少し照れ臭そうにニシシッと笑い返事を返して。話をしている間にも頂上へ向かって上がっていく。ついには花火が上がり始め観覧車の高さから空に近いこともあって迫力満点で大輪の花が夜空に咲き)
うわぁ…!!すごい!
花火がすぐそこに見える!
( 頂上付近にくると上がる花火が本当にすぐそこにあって、感動のあまり子供のようにテンションは上がり。今日の日のことは一生の思い出になるだろう。幽霊屋敷は遠慮するが、またこの遊園地に訪れたいと思う。)
すげぇ迫力、こんな間近で見れるとは思わなかったぜ。
(勿論綺麗なのもあるが音も相まって体に響く程の大迫力に思わず目が奪われ。色鮮やかな花火が次々と打ち上げられ、はしゃぐ彼女の気持ちも分かる気がする。下の方を見てみると花火で滝まで表現されており)
下見てみろよ、滝があるぜ?
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