泡沫の逢瀬。(　指名制 ／ 無登録　)

＞トキワさん


トキワさんは男じゃないですか！性別が違う時点で侮られておしまいですよ。…私が強かったら別ですが。
(口元が緩む様子から初対面と比べて彼から見た彼女の印象は変わったのだろうかと思いつつ優しく微笑みかけ。顔の位置が戻ると無自覚なのか残念そうな表情へ変化し。お小言に対して優しさから言っているのだと思い込んだのか、嬉しさから今度は彼女の方から距離詰め顔を近付けて)
…えっ。トキワさんが優しい。どこの馬の骨とも知れない女を心配してくれるのですね！さっきのは半分冗談で、半分本気だって言ったら？

>コハク


はい！絶対完成させましょうね
(そう彼に伝えてからしばらくあと。与えられた自分の部屋を出てアジト内を移動し、案内された内容を思い出しながら目的地に向かう。...さっき紹介されたとはいえ、会ったばかりの相手の部屋に入るのはやや緊張する。服装や前髪を整えてから、ドアを軽くノックして声をかけ)
「コハクさん。あの、和佳です。千羽鶴を折る手伝いに来ました。」

＞シキさん

（一般的にテロリストとは、目的の為ならば過激な手段も厭わない人達のこと。目の前のいる相手がそうなのだろうか？だが人は見かけによらない。そもそもテロリストだろうかなんだろうがこんな右も左もわかっていない状況で、一人っきりなるのは危険行為に相違なく凍り付いた場の雰囲気を緩和するように柔らかい笑みを零しながら己へ選択肢を与える相手に、根は優しい人なのだと思いふるふると相手の言葉を否定するように首を横に振ってから息を吐き、決意したような凛とした表情で真っ直ぐ相手の目を見て優しい人だと評しながら、深々とお辞儀をするように頭を下げつつ相手の世話になるととれる言葉を述べて）
…いいえ。家事手伝いを申し出たのは私ですし、たとえテロリストでも貴方は優しい人ですから。これからどうぞよろしくお願い致します。

>陽菜

はぁ、使えねぇ特技ですねぇ。
( 彼女の言葉に分かりやすく肩を落とし、大袈裟な溜め息を吐く。まさか本気で彼女を危険な現場に連れ出すつもりも無く、押し問答の茶番はここで打ち止めだ。若者らしく刺激を求めるらしい彼女はじじくさい小言に興醒めするかと思いきや、今度はあちらから距離を詰めてくる。今の説教が何も響いていないことを悟ると、半ば諦めのような気持ちで対応して )
そりゃあ大将の大事な預かり物ですから。……ほぉ～、本気はたったの半分ですか。危うく本気になるところでしたが、トキワは弄ばれる寸前だったってことですね。いやぁ、危ない危ない。

>和佳

( 夕食を済ませ、風呂も済ませ、後は就寝のみとなった時間。部屋の真ん中にある低めのテーブルに向かってちまちまと鶴を折っているとノックの音が響く。スライド式のドアを開けると、決まった時間に約束していたわけでもないのに顔を見て第一声は )
……ああ、和佳さん。遅かったですね。

>花音

……は、優しい奴はテロリストなんざやんねぇよ。
( 予想外の彼女の言葉に、一瞬思わずきょとんとする。テロリストと言えば、恐ろしい、野蛮だ、といった印象が先行するもの。優しいなんて言葉は最も遠いところにあると言っても良い。ご機嫌取りかと表情を窺い見るも、そこには打算の色など微塵も浮かんでいない。彼女の内心が読み取れないことに多少の居心地の悪さを感じつつも、深く考えることなく否定の言葉を返して。礼儀正しく頭を下げる彼女に気を取り直すと、まずは基地内を移動するための認証登録から進める。システムを設定モードに切り替えると、虹彩の登録をすべく彼女をモニターの前へと手招きして )
ああ、よろしく、花音。……と、まずはドアを開けるための認証登録からだな。

＞トキワさん


……弄ばれる寸前だったとか心にもないこと言って。トキワさんはやっぱり面白いな。
(知り合って間もない間柄だが彼がどんな人物か表面だけでも何となく理解できたような気がして。其れが本気でないと思ったのか反応伺うように挑発、距離は変わらずに上目遣いだが先程のように愛らしさはなく不敵に妖しく微笑み)
私がトキワさんのお部屋に住んだら案外気が合うかもしれませんよ。なんせ似た者同士ですから。それにトキワさんは色気の欠けらもない女に興味ないと思うので、そんな私が部屋にいても何も問題ありませんよね？

＞シキさん

だって、優しくなかったら見ず知らずで怪しさ満点な私を貴方達の基地に無傷で連れてくるなんて考えられないです。
（戦争等の争いと無縁の比較的平和な時代で生まれ育ったため、甘いと言われても仕方のない事だが今までの相手とのやり取りで感じたことをふわりと緩んだ表情で微笑みかけながら述べて。相手の言葉に下げていた頭を上げると何やら操作をし始めた相手の様子を怪訝そうに伺っていれば、こちらにくるようにと言わんばかりに手招きをする相手に応じる様に、モニター前へと何の疑いもなく立って）
やっぱり、さっきのドアで何か認証していましたのはこれなんですね。

>皆様

( ／ これよりお返事が難しくなってしまいますので、〆ロルも書けず申し訳ありませんが、本日はここまでとさせていただきたく思います。お三方、お相手ありがとうございました。また機会がありましたら、続きからでも、新しい場面からでも、お相手していただけますと幸いです。 )

( ／ 募集開始。リハビリも兼ねるため、一時間でのリセットは無効とし、月曜日になるまでお相手を務めさせていただきます。 )

白（ はく ）／ 16歳 ／ 漆黒の胸下までのストレートヘア、細身 ／ 淡白、怖いもの知らず、依存的な面ちらほら ／ トキワ ／ 最初地下街で拾われる場面から



（ / 素敵な世界観に興味が惹かれました！やや変わった子になってしまったかもしれませんが、相性などに問題がないようでしたら宜しく御願い致します。 ）

>白

……はは。これはまた、うちの大将もデカい荷物を持ち帰ってくれたもんですねぇ。
( 外へ出ていたリーダーが戻るなり此方へと差し出したのは素性の知れない少女。子猫でも拾ってきたような気軽さで一言『頼む』と丸投げされれば、無茶振りはいつもの事とはいえ流石に戸惑いを隠せずに。前例のない状況にどうしたものかと少女と見つめ合うこと数秒、諦めたように大きく息を吐いては首の後ろを指先で軽く摩る。取り繕うようにへらりとした笑みを貼り付けると、釘を刺すような自己紹介の後、探るような視線と共に水を向けて )
えー……俺はトキワって言いますんで、以後お見知り置きを。大将から何をどこまで聞いているのかは分かりませんが、まぁあんたは大人しく息だけしてくれてりゃいいんで。……で、そちらさんは？


( ／ 興味を持ってくださりありがとうございます！早速トキワを向かわせましたが、絡みづらい場合は遠慮なく仰ってくださいませ。 )

>トキワ



（　突如目の前に現れた扉を突き動かされる好奇心のまま潜り抜けた事が全ての始まりだった。謎の男にこの場所まで連行され、今は『トキワ』と名乗る男を目の前に向かい合う状況。差し出されたグラスを受け取り僅かの警戒心も感じさせぬ自然さで中の水を喉に流しては「 白。そんな顔しなくても何もしないよ。──此処何処？ 」素直な自己紹介の後に感情でも抜け落ちているかのような淡々とした口調で言葉を連ねながら、ぐるりと頭を回し周囲を伺って　）


（ / ありがとうございます！此方も淡白なので絡みづらいなどありましたらもう少し元気に喋らせますので……！ ）

>白

その言葉、信じてますよぉ。
( 入室から現在まで一切顔色を変えない少女は、単に顔に出ないだけなのか本当に何も感じていないのか。まさか『何もしない』の申告を馬鹿正直に信じるわけもなく、肝の座り過ぎている相手に警戒心を募らせつつも真逆の言葉を口にし。物珍しげに辺りを見回した彼女の問いには、杜撰な嘘で再度の牽制を試みて )
俺たちの秘密基地ですよ。仲良しなもんで、一緒に暮らしてるんです。

>トキワ



（　中身の半分程減ったグラスをその場に置く。無害そうな笑みを貼り付けながらも明らかに白を警戒しているであろう相手に視線を向け直し、突き通す気の欠片も見受けられない杜撰な嘘に乗る事にしたのは好奇心が勝ったから　）じゃあ、さっきの大将が此処に連れて来てくれたから、私も秘密基地仲間だね。一緒に暮らせる？

>白

ええ、ええ。仲良しの大将の言い付けはトキワにとって絶対なんで、他に行き場が見つかるまでは此処に居たらいいんじゃねぇすか？
( したたかにも牽制のため放った嘘を利用することにしたらしい少女に、やれやれと面倒臭そうに軽く首を振れば投げやりに言い分を肯定し。リーダーの決定である以上勝手に追い出すことも叶わなければ牽制すら物ともしない相手へ、せめて勝手に動き回ることのないよう此方も彼女の言い草に便乗して )
ただし、秘密基地仲間になった以上、此処でのルールは守ってもらいますんでそのつもりで。

>トキワ



良かった。駄目って言われたら身売りでもしてその日暮らしになる所だった。（　返された投げやりな返事が面白かったからか、はたまた冗句のひとつ言える気分だったか。僅かに口許に笑みを乗せたのだが言葉の端々には明らかな安堵の色が見え隠れして。『秘密基地仲間』の中で白は言わば今参加したばかりの下っ端で新米。先輩の教えは素直に聞こう　）──わかった。ルール教えて。

>白

寧ろそんな状況でどうやって今日まで生きてきたんですかねぇ。
( 悠然と構えているように見える少女はどうやら存外本当に困っていたらしく、ほとんど独り言のように呟いた疑問は詮索よりも同情の色濃く。相手が素直に此方へと従う意思を示したのなら、幼い子供に言い聞かせるように指をぴんと立てながら、今この瞬間彼女の為だけに作られたルールを告げて )
一、常に此処の誰かと一緒にいること。二、無用な部屋に立ち入らないこと。……以上。

>トキワ



（　独り言のようにして呟かれた言葉はしっかりと聞こえてこそいたのだが、わざわざ答える事はしなかった。その代わりにピン、と立てられた相手の指先に視線を向け一度宙を彷徨わせたその視線を相手の瞳へと向ける。あれやこれやと難解で意地の悪いルールを連ねられる、との失礼な思考は一瞬にして屈折。表立つ表情こそ淡白ながら何処か16歳らしい甘えと不安定さの滲む僅かな笑みを浮かべて　）じゃあトキワと一緒に居る。

>白

……はぁ。
( かすかに好意的な感情を孕んだ表情に、毒気を抜かれたかのごとく気の抜けた返事を返す。特定の誰かを指すものではないと彼女の宣言を否定するのも気が引け、更に他の面々にこの少女を任せておくのにも多少の懸念が残れば、常に動向を把握しておきたいという打算も含みつつ。応えるような微笑を口許に携えると、彼女の頭上へと軽く手を乗せて )
トキワも暇じゃねぇんで四六時中一緒ってわけには行きませんが、ご指名とあれば仰せつかりますよ、お姫さん。

>トキワ



（　頭上に持ち上げられた片手を僅かに頭を反らす事で認識。そしてその手が軽い重みとして頭に降りてくれば──ふ、と昔の記憶が蘇った。それは優しく全てを包み守るような無償の愛をあます事無く与えてくれる両親の記憶。あまりに懐かしく、二度と訪れぬもの。これでは満足せぬとばかりにとった行動は控え目ながらも彼の手に頭を寄せ擦り付ける強引な撫での強要で　）今指名する。……無用な部屋じゃなくて、トキワの部屋なら行ける？

　凪( ナギ ) ： 20歳 ／ 基本は陽気でのらりくらり ／ しかし、現在はまだ緊張感を漂わせる ／ 赤茶色のショートヘア、黒い瞳( 糸目 ) ／ 中肉中背、シックな装い ／ 特技はタロット占い

指名：ランダム ／ 訪問2回目時点。最低限の情報は把握済 ／ 置き忘れたタロットを取り戻しに来た


（ ／　素敵な雰囲気に惹かれ、お声掛け失礼いたします。既に素敵な参加者様がいらっしゃいますので、募集を締め切っている場合や相性面の不安が御座いましたらご遠慮なくお申し付けください…！ご検討宜しくお願いいたします　）

>白

( 頭上へと伸ばした手は拒絶されることなく、それどころか此方の向けた思い以上に歓迎される。相手の行動の意図を理解するまでにそう時間も要さなければ、自ら少女の髪に手を滑らせることも退けることもせぬまま、僅かに眉を上げ唇を山形に結んだ表情で彼女のするに任せ。満足したのか彼女の意識が次の行動へと向いたのを確認すると、そっと手を引きつつまた口許に笑みを浮かべ、明確な線引きを )
トキワの部屋なんて一番無用な部屋でしょうよ。もっと楽しいとこ行きましょ。

>凪

……あれ？──驚いた。どこに隠れてたの？
( スライド式の自動ドアが開くと、その奥に何処かで目にしたような人影を認める。男六人の生活空間に馴染まないその姿は、以前リーダーが連れ帰った一人の女性で。不意に現れては不意に消え、また不意に現れた彼女の神出鬼没さには多少の驚きを覚えつつ、しかしその事実は口にした言葉が真実味を帯びない程度の表情変化しか自身にもたらさず。一瞬眉を上げて見せるだけの手軽な驚きの表現の後、普段の優雅な笑みを広げると、躊躇いなく彼女の方へと近寄って )


( ／ お声掛けありがとうございます！是非お相手を務めさせてください。指名はランダムということでモモセを向かわせましたが、指名の変更はいつでも受け付けておりますので……！ )

>トキワ



（　今さっき連れて来られた白の知る部屋は無いと言っても過言ではない。唯一目の前の彼の部屋ならば見た事が無くとも行ける場所のような気がしたのだ。されど手を引かれ連れて行かれる所はどうやら望んだ場所では無い様子。優しい言葉の裏側にある明確な線引きを感じ取れぬ程無知な子供では無い。駄々を捏ねる事も、疑問を続ける事も無く少しの寂しさを心にあっさりと引き下がる事を選ぶと軽く首を傾げて　）……何処行くの？

>白

( テロ活動を行う為のこの基地に〝楽しいところ〟なんてそうありはしない。それでも自身の殺風景な部屋よりは幾分かマシだろうと、問い掛けに対する返答は保留したまま二つの扉の前で立ち止まり。〝遊戯室〟の方はまだしも、様々な映像をリアルに投影する〝作戦室〟へと素性不明の人物を招き入れることには多少の緊張が伴う。内心の動揺を悟らせぬよう飄然とした語り口で目的のみを示せば、それぞれの扉へと手を向けて )
こっちがダーツ、テーブルゲーム、音楽、あとはカフェ……、で、こっちが映像鑑賞、プラネタリウム、水族館、……着せ替え等、ってところですかね。お姫さんはどっちがお好みで？

>モモセさん ( >81 )

（　未知の体験から暫く頭を悩ませていたカードの行方。愚かな決断だと理解しながら再度扉を潜り、緊張を纏ったまま基地へと向かい。以前の体験と重ね合わせ、警戒しつつ歩んだ先で薄桃色の髪の男性が瞳に映り。――黒髪の相手では無いことに内心で酷く安堵すると、自身でも気付かぬ内に小声で本音が溢れ。ひとまず、カードを取り戻すという目的達成の為にフレンドリーに片手を挙げ、相手の笑みを模倣するもぎこちない笑顔のまま、〝戻った〟というワードを一際強調して自らの状況を説明し　）
――あぁなんだ、貴方か。いやぁ実は探し物をしてたら迷っちゃって、今戻ったところです。


（ ／　素敵なお子様、並びにお迎えありがとうございます…！絡みづらい等ありましたらご遠慮なくお申し付けください。特に問題無ければ、此方は蹴り推奨です…！　）

>凪

うん、モモセだよ。
( そっと息を吐くように零された言葉の意味するところなど露知らず、耳聡くその音を拾い上げると笑顔でひらりと手を振って。彼女の様子の不自然さには勘付いていたものの、不審も警戒もなく振る舞うのは単なる性分からか。自身もふらりと気の赴くままに行動する性質上、咎めるどころか彼女に親近感すら覚えれば、やはりあまり感情の動きの窺えない声色ながら寄り添うような言葉を放って )
それは大変だね。探し物は見つかった？

>トキワ



こっち。──プラネタリウム見たい。（　連れて来られたのは二つの扉の前だった。続く部屋の中をどちらも説明されれば最も惹かれるのは左側の部屋。そこは作戦室で相手が危惧する方であるのだが勿論白自身そこまでを察する事は出来ない。中でもプラネタリウムの単語に反応を強く示す事で纏う空気を嬉々としたものに変えると「 暗い方が落ち着くんだ。 」と言葉を添えて　）

>白

了解。
( 年端も行かぬ少女が古めかしいテーブルゲームや珈琲に興味を示すわけもなく、予想通りにもう一方の部屋が選ばれれば素直に了承の音を零して扉の認証を行い。扉の先は薄暗く、壁際の地面に巡らされた一筋の電灯から上向きにぼんやりと明かりが灯るばかり。先に彼女を固いベンチに座らせると、自身は操作盤へと向かい、慣れた手付きで指を滑らせては増え過ぎた人工光のせいで今では見ることの叶わない満天の星空を部屋一面に広げて )
ええと──プラネタリウム、でしたっけ？

>モモセさん ( >85 )


そうでした、長髪が素敵なモモセさん。私ったら、すぐ忘れちゃうんですよねぇ。
（ 刺激しないよう選んだ二人称の枠に彼の名前を復唱する形で当てはめ、ピエロを意識してきゃっきゃと本心から出た褒め言葉も付け加え。揺らがないトーンに細目が黒々とした虹彩が姿を現し、品定めする目線を数秒注ぎ。生憎、肝が据わっていたり演技上手でもない自分が今可能なことは、偽らないことくらいだ。戯けるように肩をすくめた後、左右の人差し指でカードホルダーの輪郭を空に描いて彼を頼り ）
依然行方不明のままです。最初の場所で落としたかな、とか思いもしましたけど。モモセさん、見かけませんでしたか？ これくらいの赤いカードホルダー。

>トキワ



（　座るよう促されたベンチは思いのほか固く冷たかった。臀部がひんやりとする感覚を何処か他人事のように捉えながら、操作盤へと向かい此方に背を向ける彼を暗闇の中真顔で見詰める事数秒。ふいに何を考えたか立ち上がると静かに相手の背後へと立ち。「 ……ここで私がトキワに"悪い事"したら──殺.しちゃう？ 」質問の答えとは全く関係の無い物騒な言葉を躊躇う事なく。刹那、暗かった部屋一面に煌びやかな星々が広がれば、真顔だった表情は再び年相応の美しいものに心を揺らす少女の顔に変わり　）……綺麗。

>凪

僕は覚えてたよ、人見知りの凪ちゃん。
( 彼女の言葉を受けて、肩に掛かっていた自身の髪を摘み上げると吟味するように横目で見て。どういう判定を下したのか、それとも興味を失ってしまったのか、数瞬後ふわりと後ろに投げ捨てれば、甘える子供のような人懐っこい笑みを浮かべて話題の中心を相手へと移し。そのまま眼差しを人差し指の軌道で作られた空間へと注ぐと、ゆるりと首を傾げながら協力を申し出て )
うーん、僕は見てないなぁ。皆に聞いて来ようか？それとも、一緒に探した方がいい？

>白

……嫌だなぁ、お姫さん。トキワみたいな平和主義者がそんな物騒なことするわけないじゃないすか。
( 外の音を完全に遮断した静謐な作戦室では、かすかな物音もよく響く。少女が動く気配を肩越しに感じつつ、何が起きても良いように脳内で次の行動パターンを組み立てる最中。操作の完了と共に意味深な問いが投げ掛けられれば、先程までと相違ない口調と表情で振り返り。少女が星空に目を奪われる間、笑みの消えた表情で向けた驚くほど冷徹な視線は、薄闇の中で彼女の瞳に映っただろうか )

>モモセさん ( >90 )


（ 人見知り、元の世界の自身とは無縁の言葉にごくりと息を呑むも、思い掛けない皆の言葉に過剰反応し。「 や、それは勘――！ 」勘弁して欲しい。自然に消えるとはいえいつ戻るかも分からない現象の中、大事にしたくは無かった。大きく首を横に振り、貴婦人に触れるかの如く、そっと彼の片手を握ったまま礼についてちらつかせ。発展した世界で生きる彼にとって、古の概念である占いがお気に召すかは定かでは無い。しかし、有るものは全て差し出すつもりで申し出に乗っかり ）
そうですね、協力して貰えると凄く助かります。…他の皆さんと話すにはまだ心の準備ができてなくって、お礼も六人分は大変ですし。

>トキワ



（　部屋一面に散る星々から再び彼に視線を向ける。暗闇は暗闇なれど、星のお陰で先程よりはっきりと見える相手の表情は先程までと相違ない微笑すら浮かぶもの。自分自身を平和主義者だと言う彼の言葉にひとつ瞬いては「 でも──大将に悪い事したら平和主義者じゃなくなるでしょ？ 」と、今度は彼が慕う男の名称を出し。笑みの消え失せた冷酷な表情をその瞳に捉える事は叶わなかったが──誰かのそばに居たいのに、安心出来る場所が欲しいのに、試すような、わざと危うい事を言いその人の感情の揺れを確かめたい時がある。そんな事をすれば遅かれ早かれ来る未来がどうなるか検討つくのに　）トキワは凄いね。魔法みたいだ。……私の部屋ここにしようかな。

>凪

( 唐突に声を上げた後、自然に距離を縮めた彼女にぱちりと一つ瞬く。しかしそれも束の間、握られた手を緩く握り返すと、もう一方の手で弧を描いた悪戯げな唇の前に人差し指を立てて。「皆には内緒だね」と態とらしく声を落とせば、ふらりと辺りに視線を彷徨わせ。指先から力を抜いて自然に手が離れるのを待ちながら、手始めにお決まりの質問を投げ掛けてみて )
カードホルダーを最後に見たのはいつ？どこで？

>白

さぁ、どうですかねぇ。あの人が居ない方が楽できるし、案外そっちの方が良いと思ってても──おかしくねぇでしょ。
( 自身の次はリーダーを引き合いに出し、どうにか此方の動揺を誘おうと試みている。火を見るより明らかな目的に、ふ、と笑みを漏らすと偽物の星空を見上げながらのんびりと答え。彼女が果たして何を求めてそんなことを仕掛けるのかは不明ながら、密偵にしては技量のない相手を侮るようにその隣を通り過ぎてベンチへと腰を下ろす。隣の座面を軽く叩いて少女にも着席を促せば、作戦室を私室にせんとする発言は然りげ無く棄却しつつ悠然と足を組んで )
いやいや、俺はただ他人の作ったものを操作しただけですんで。……それより此処、普段は立入禁止なんで、今のうちに見とかなきゃ損っすよぉ。

>トキワ



誰かに従うよりは自由、って事だね。（　のらりくらりとした返し言葉には確かにそうかもしれないと思ってしまう。何かを思案するように視線を僅かに下げるもその視界の中に白の横を通り過ぎる彼の姿が映り、頭を上げた所で先程頭に置かれた手がベンチの座面を叩けば促されるままに彼の隣に腰を下ろして天井を見上げ　）そんな貴重な場所だったんだ。──本物の星、もっとたくさん見える世界になればいいのに。

>白

まぁ可能性の話です。……──もし、俺が大将を陥れたいって言ったら、お姫さんは協力してくれますか？
( 先程の問い掛けへの返答を何方にも転ばぬよう濁し、ふと思い出したように続けたのは意趣返しのような問い。壮麗な星空からゆっくりと傍の少女へと視線を移すと、プロポーズでもするかのような真剣な眼差しを注いで。共に見上げた偽物の星空へのあまりにも純粋な感想には、思わず驚嘆の声を漏らすと真反対の捻くれた心境を口にして )
へぇ、今時そんなことを考える子供が居るんすねぇ。……俺はこんな見事な星空は見たことねぇんで、本物見ても偽物だと思いそうです。

>モモセさん ( >94 )


（ 出逢った段階とはいえ優雅のベールに包まれ性格の鱗片すら掴めない相手。先程から増すばかりだった特殊な緊張感も、望む通り動いて〝もらった〟ことで僅かに落ち着きを取り戻すと手を離し。同時に混乱のせいと言われればそれまでだが、彼の話術によるものか水のように内心に入り込まれているような感覚を覚え。違和感と僅かな落ち着きの狭間、問題解決の為に真面目な表情と思考に切り替えると、指先を顎に移動し。先程の彼の名前のように混乱や疲労感その他諸々の要因で、所々抜け落ちている前回の記憶を辿り。ゆっくりと言葉を発し、覚えのある方向へ一歩踏み出し ）
私が消える少し前――、飲み物を頂いた部屋ですかね。多分一息ついて、そのままになったのかも。……部屋名は何だったかな。

>トキワ



（　予想打にしなかった問い掛けが隣より投げられ、思わず其方を見れば真剣な瞳と視線が交わった。"協力"と今一度自分の中で繰り返して考えるが答えなど迷うまでもない。「 いいよ。トキワのやる事を私もやりたい。 」二つ返事で頷けば続いて再び何事も無かったように視線を天井へと戻して　）──本物と偽物の定義ってなんなんだろうね。

>凪

──……。
( 相手が思索に耽るように指先を顎に置いている間、その顔をぼんやりと眺めながら考えていたのは『私が〝消える〟』という言い回しの可笑しさについて。しかし彼女が早々に記憶を辿り終え、足を踏み出したことで思考は打ち切り。単なる違和感として頭の片隅に残るのみで。案内するまでもなく自らの足で進み始めた彼女の後に続けば、背後から部屋の名称を思い付くまま出鱈目に挙げてみて )
リビング？ダイニング？談話室──遊戯室、あとは……誰かの部屋とか。

>白

……拾ってくれた相手にそんなこと言うもんじゃねぇすよ。
( 彼女にとってリーダーが特に何の思い入れもない相手だということも、本心を覗かせることが不利に働くことも重々承知しながら、しかし躊躇う様子もなく言い切った少女に再度星空へと目を向けながら返した声は僅かばかり寂しげで。それを誤魔化すように哲学的なテーマにはあっけらかんと返し、小さく肩を竦めて見せて )
さあねぇ、今から辞書でも引いてみます？

>トキワ



（　彼の言う通り、大将に拾われたからこそ今相手と共に星空を見る事が出来ている訳だが正直な所彼のやる事の方が気になる。本気であれ冗談であれ。ふいに彼の声色に寂しげな空気が揺れたのを感じて視線を向ける。「 ──…トキワ。酷い事言った、そんな顔しないで。 」徐に相手に手を伸ばせば子供にするみたいに頭を撫でようと。続いて誤魔化しの含まれた返事には軽く首を振り　）めんどくさい。辞書を見るよりこっちの貴重な星を見なきゃでしょ。

>白

……うわっ、なんすか。
( 視線は星空を向きながら意識は昔日へと向いていたせいか、あらゆる事象への反応が鈍った折、声に振り返るなり伸びてきた手にびくりと肩を震わせて。それきり気を抜いていた自身を恥じるように大人しくなれば、少し仰け反った体を元の位置へと戻し、頭を撫でようとしていたらしい小さな手も甘んじて受け入れ。それからかぶりを振った彼女の意見に「賛成です」と口許を緩めると、両手を背後の座面につき、幾分かリラックスした姿勢で暫し幻想的な空間を楽しんで )

>モモセさん( >100 )

（ 戻ったという体で弁明した自分が犯したミスには未だ気付かぬまま、背後から投げかけられる名前の数々と記憶を照らし合わせ。遊戯室ほど物が多いわけでも無く、メンバーの部屋に合致する記憶の断片も無く。――目当ての品は談話室の席に有るのだが、その記憶はまだ浮上することなく談話室とリビングの二つに目星を付け、一旦立ち止まって彼の方へ向き直すと判断を仰ぎ ）
その中だと、談話室かリビング……だと思います。どっちの部屋から確認しましょうか。

>凪

ん～……こっち。談話室。
( 不意に足を止めた相手を不思議そうに眺めていれば、どうやら決定権は自身に委ねられたらしいと悟って。彼女を真似て顎に指先を乗せ、じっと廊下の先を見据える。小さく唸りながら重要な場面で頼ってきた自身の第六感へとアクセスすると、顎に当てていた手を銃の形へと変えて談話室の方向を指し。言うが早いか彼女の横を抜けて談話室の前まで歩を進めると、自動センサーによって常時解錠状態の扉が開いて )

>モモセさん ( >105 )

それ、意図的に真似てるんですか……？
（ 人の仕草に一々意味を求めるのも可笑しな話だがその髪色も相俟って何処となく可愛いらしい仕草に無意味な質問を投げ掛け。従順な犬のように後ろで解錠を待ち、そのまま歩みを進め席を確認すれば紛れもなく赤い革で出来たカードホルダーがひっそりと置かれ。迷いなく手に取ると形見である22枚のカードは一枚も欠けることなく存在していた。此処がテロリストの基地ということ、そしてカードを見つけた〝その後〟のことも脇に置いて嬉々とした顔で彼へ向けて報告し ）
――あぁ良かった、全部揃ってる……！ モモセさん、無事発見しましたっ！


（ ／　お時間が差し迫っておりますので、そろそろお暇させて頂きますね。お忙しい中、楽しい時間をありがとうございました…！　）

>凪

──……似てる？
( 〝何となく〟としか表現しようのない行動に言及されれば、気難しげに眉を寄せていた顔を上げ、適切でない返答と共に屈託のない笑顔を向けて。談話室へと足を踏み入れたのは自身の方が早かったはずが、目当ての物を先に見つけたのはやはり持ち主である彼女。作戦の成功報告のような声に振り向けば、初めて彼女の笑顔を見たような気になってつられるように口角を上げ、ハイタッチを求めて両の手のひらを其方へと向けて )
やったね、おめでとう。


( ／ こちらこそ、こんな時間までお付き合いいただきありがとうございました……！また凪さんとお話できる日を楽しみにしております。 )

( ／ 時間となりましたので、ここで締切とさせていただきます。お相手してくださったお二方、楽しい時間をありがとうございました……！ )