泡沫の逢瀬。(　指名制 ／ 無登録　)

>陽菜

……はは、そりゃそうだ。こりゃあ、うちの大将も随分と活きの良いの連れて来やしたねぇ。
( 見たところ、彼女は10代後半から20代前半。そんな、まだ〝守られる〟年齢の少女が見知らぬ男6人に囲まれたこの状況に臆することなく生意気な返答を返してくる。それに驚いた表情でぱちりと一度目を瞬かせると、またへらりと笑みを浮かべ。とんだじゃじゃ馬姫だとは思いながらも、この程度で声を荒げるほど大人気ない大人ではない。自身の首の後ろに手を当て、そろりと横に目逸らしながら特に何の感情も乗らない声で )
怪しい者同士仲良くできそうで何よりです、本業以外の揉め事は勘弁ですからねぇ。

＞トキワさん



とんだじゃじゃ馬女だと思いましたね？間違っていませんよ。大正解です！
(最初は掴みが肝心なのだが自分でも生意気な対応してしまったとほんのちょっと反省。しかしそんな生意気な対応にもビクともしない大人の対応に感心させられ、初めてきちんと心からの笑顔見せ。心を読んだわけではなく探るのが得意でその結果を言葉に表し。観察し続けて少しわかったのは彼は掴みどころがなく、飄々としているような気がして。それは早速声に現れており感情の乗らぬ声に対し彼女は生き生きと弾んだ声で表情は嬉々として)
確かに揉めてもいいことありませんし、お互い仲良くしませんか？私、トキワさんのこともっと知りたくなりました！

>花音

へぇ、そりゃ楽しみだな。
( 暫しの逡巡の後に彼女が頷いたのを確認すると、基地への道を先導して歩く。道中、彼女が自ら家事の手伝いを申し出ると、前を向いたままそれに甘えるつもりで返事を返して。現在は主にトキワとキキョウに身の回りのことは任せているが、彼らの負担が減るのなら喜ばしいことだ。基地の前まで到着すれば、虹彩認証とともにスライド式のドアが開く。先にそのドアをくぐれば、招くように彼女の方へ手を差し出して )
なんせこんな地下街にある基地だ。そんなに良いところではねぇが、人間らしい生活くらいはできる。……それから、少なくとも知らない場所には飛ばされない。これだけは保証する。

>和佳

そうなんですか？　へぇ……
( 初めて知る知識に、素直に感心したような声を漏らす。千羽鶴を作るに至った経緯は、作戦成功のために何かできることはないかとユキに尋ねたところ『千羽鶴でも作ったらいいんじゃない？』と言われたこと。千羽鶴の意味するところも知らず、既に640羽ほど折っていた。ようやく千羽鶴の意味を理解したところで、次に考えるのは彼女からの質問。誰にプレゼントするのかと言われれば、それは勿論 )
作戦成功祈願なんで……全員、ですかね。……まぁ最悪俺の分だけあればいいです。次にリーダー。

>陽菜

……、やりづらいな……。
( 口に出していない内心を見透かされれば、また面食らったように瞬く。小さく頬を掻けば、今まで相手取って来なかったタイプの相手に心の声をぽつりと零して。しかし、どうやら悪印象は抱かれなかったらしく、先程より少し柔らかくなった声色にこちらもほんの少しだけ表情を緩める。揉め事を良しとしないことにも嘘偽りはなく、たとえ一時であっても共に生活するのであれば仲良くすることに異論はない。〝適度に〟仲良くする分には。後半部分には敢えてスルーを決め込むと、人の好さそうな笑みで返答を )
もちろん俺は最初からそのつもりでしたよぉ、トキワは友達が少ないもんで〝仲良く〟の仕方なんてろくに覚えてませんが。

>コハク


ぜっ....全員....って...
(プレゼントする相手がまさか複数人いるなんて、と思わず言葉が出てこなくなる。6人だとしたら、6000羽を折らなければならないのだ。でもこれが何かの"成功祈願"であるなら、それくらい沢山の祈りが必要なのかもしれない。彼を励ますように微笑み)
わかりました！全員分つくりましょう。千羽鶴を6個も作ったら、どんな作戦だって成功しますよ。

＞トキワさん


えー本当かなぁ、なんて。仲良くなるにはまず、相手のことを知らないとね。トキワさんの真似しちゃいました！
(面食らったような瞬きを見逃すことのない彼女は一瞬だけしてやったりな表情となり。だが直ぐに表情戻って万人受けしそうな懐っこい表情へと変化。特に彼のような素顔が不明の掴みどころのない人物を観察するのは特に楽しくて仕方なく、表情や感情探りながら会話は続けられ。仲良しアピール兼ね声真似してみると反応伺い。場の空気を読み誰に対しても器用に対応できそうな彼が友達が少ないという事実に、納得いかない様子で思わず不満の声が漏れ。表情は変わらず懐っこい表情で近付き目の前に立つとわざと上目遣いで)
〝仲良く〟の仕方なら私が教えますよ！その前に部屋の案内してもらえますか？どの部屋に何があるか理解していた方がお互い困りませんよね。間違えて私がトキワさんの部屋へ不法侵入してしまったら大変ですし。

>和佳

正気ですか。
( 最初の反応を見るに、彼女も6000羽の鶴を折る大変さは分かっているらしい。それでも6人分の千羽鶴を作ろうと言う彼女に、思わず心の声がそのまま漏れる。一つ作るのだってかなりの時間と労力がかかる。下手に動き回られるのも困るが、日がな一日彼女に鶴を折らせるのも気が引けて )

＞シキさん

（元々家事は嫌いではなく、むしろ好きな部類に入る方で相手の世話になるのならば自身の出来る範囲で手伝わなければと、手伝いを申し出れば承諾されたので相手の負担にならないように頑張ろうと内心意気込みつつ相手の痕をついていくように歩いていれば、やがてスライド式のドアへと到着しなにやら相手が認証すればドアが開き、先にドアを潜った相手が招くように此方へと手を差し伸べたので、相手の手を取りつつドアを潜るため相手の基地へと足を踏み入れて）
いえ。これからお世話になる身ですから、最低限衣食住あれば充分です。贅沢はいいませんので。言える立場でもないですしね。

>コハク


む、じゃあお兄さんの「成功祈願」はその程度のものなんですか？
(わかりやすく眉をつりあげると、状態をやや前方に傾けると煽るような口調で。作戦がどういうものか、彼女には分からないけれど、ここにいる人が無事でいて欲しいという思いはある。そのためなら自分も「成功祈願」のために労力を割いても構わないと思っており。)

私はできますよ。千羽鶴を作るくらい大変な作戦なんですよね。皆さんが無事でいられるなら、鶴の6000羽を折るのだってどんとこい、です！

>陽菜

じょーずじょーず。きっと誰も気付けねぇんで、トキワの代わりに裏社会のこわーいお兄さん達と取引してくれませんかねぇ。
( 声色から彼女が自身の声を真似ているのだと悟れば、何かしらの反応を期待するような眼差しを裏切ってまともに取り合わないいつもの調子でやり過ごし。最初こそ面食らったものの、彼女のペースにも徐々に慣れてきた。目の前に立ち、甘えるような上目遣いで部屋の案内をねだる彼女。その額に自分の額をくっつけるように顔を近付ければ、そこにはもう余裕たっぷりの表情が浮かんでいて )
トキワの部屋以外も危ない部屋だらけなんで、死にたくなけりゃ部屋割りちゃあんと覚えてくださいよ、じゃじゃ馬姫さん？

>花音

物分かりが良くて結構。
( 自分の立場を弁えた発言に、ふっと口の端を上げる。ここは甘ったれた精神で生きていけるほど生易しい世界ではない。綺麗なスーツなんて着ているから泣き言の一つでもこぼすかと思えば、彼女は存外芯の強い人間らしい。これなら仲間たちも受け入れてくれるだろう、と考えたところで、まだ彼女の名前すら知らないことに気がつく。他人に名前を聞く時は自分から名乗る、を遵守し、まずは自己紹介から。スライド式のドアが閉じて、退路が断たれる )
俺はシキ。ここでテロリストのリーダーをしてる。……あんたは？

＞トキワさん


私みたいなか弱い女じゃこわぁーいお兄さん達に呆気なくころされてしまいますよぉ。なーんてね。トキワさんって話せば話すほど面白い人物だから興味津々。
(まともに取り合ってもらえないのは探っていて承知していたため、予想通りの反応にくすくすと余裕があり声真似は続行され。彼の対応と至近距離に一瞬驚き瞬くも、表情は直ぐに戻り歳下だからと侮られたくないのか対抗心燃やし。不敵な笑みを浮かべながらその距離を利用して不意をつこうと耳元で妖しく冗談交じりに紡ぎ)
危ない部屋しかないのでしたら身の安全のためにもトキワさんの部屋に住むしかなさそうですね。じゃじゃ馬姫の願いを叶えてくれませんか。……優しい王子様？

>和佳

……変な女。
( 自分が彼女に手伝いを頼んだはずが、いつの間にか彼女に発破をかけられている。不可思議なこの状況に、首を捻ることしかできない。頭の中に様々な言葉が浮かんでは消え、そして最後に残った言葉を口に出す。もちろん作戦は成功させたい。しかし6000羽も折るのはやはり面倒くさい。両立しない二つの感情を抱えながら、とりあえず考えるのは後回しにして )
……じゃあ、まあ、目標は6000羽ってことで。あとで俺の部屋にお願いします、和佳さん。

＞シキさん
（右も左も分からない状態で放り出されたようなものだが、泣き言をいうほど子供ではない。泣いたところで現状は何一つ変わらないことを分かっているからだ。ならば潔く今己が置かれている状況を受け止め、次に何をすべきか考えたほうが得策で、なんて相手がどんな人物なのか未だ分かってない状況でスライド式のドアが閉じる音に余計な事をごちゃごちゃ考えるのは後にしようと考えた矢先、男の自己紹介に思わず緊張から唾を飲み込む、テロリストなんてこっちの世界では一般人には関わり合いになることなんてない。ここは余程危険な世界なのか判断に困るが、こちらも自己紹介しなければと逃げ腰になりそうな自分に喝をいれつつ己の下の名前と職業を述べて）
…私は花音と言います。向こうの世界ではただの会社員です。

>陽菜

トキワだってあの人達の前じゃあか弱い女同然ですから。変わらない変わらない。
( ノリ良く返ってくる冗談に、僅かに口元を緩めれば先程と同じ調子で返し。口も頭もよく回る相手とのやりとりはテンポが良く、最初の印象とはがらりと変わって心地が良い。自分が近づけた距離よりも更に近い距離にまで顔が近づくと、耳元で誘うような声が囁かれる。その内容に苦いものを噛んだような顔をすると、近づけていた顔を元の位置まで戻し、呆れ顔でお小言を )
あんたね……、年頃の女がこんなことやってたらここじゃなくても危ない目に遭いますからね。

>花音

( 〝テロリスト〟の単語を出した瞬間、場の空気がさっと冷える。彼女の表情が凍りつき、生唾を飲むような音が聞こえる。値踏みするような目つきで様子を観察していると、彼女はどうやら腹を括ったらしい。名を名乗り、こちらと同じく肩書きまでを語った。やはり、怯えてはいるものの肝が据わっている。空気を緩和するように柔らかな笑みを溢せば、ここまで堪えた彼女に改めて選択肢を与えて )
花音。ここには世話になりたくないって言うならそのドア開けてやってもいいが、どうする？

＞トキワさん


トキワさんは男じゃないですか！性別が違う時点で侮られておしまいですよ。…私が強かったら別ですが。
(口元が緩む様子から初対面と比べて彼から見た彼女の印象は変わったのだろうかと思いつつ優しく微笑みかけ。顔の位置が戻ると無自覚なのか残念そうな表情へ変化し。お小言に対して優しさから言っているのだと思い込んだのか、嬉しさから今度は彼女の方から距離詰め顔を近付けて)
…えっ。トキワさんが優しい。どこの馬の骨とも知れない女を心配してくれるのですね！さっきのは半分冗談で、半分本気だって言ったら？

>コハク


はい！絶対完成させましょうね
(そう彼に伝えてからしばらくあと。与えられた自分の部屋を出てアジト内を移動し、案内された内容を思い出しながら目的地に向かう。...さっき紹介されたとはいえ、会ったばかりの相手の部屋に入るのはやや緊張する。服装や前髪を整えてから、ドアを軽くノックして声をかけ)
「コハクさん。あの、和佳です。千羽鶴を折る手伝いに来ました。」

＞シキさん

（一般的にテロリストとは、目的の為ならば過激な手段も厭わない人達のこと。目の前のいる相手がそうなのだろうか？だが人は見かけによらない。そもそもテロリストだろうかなんだろうがこんな右も左もわかっていない状況で、一人っきりなるのは危険行為に相違なく凍り付いた場の雰囲気を緩和するように柔らかい笑みを零しながら己へ選択肢を与える相手に、根は優しい人なのだと思いふるふると相手の言葉を否定するように首を横に振ってから息を吐き、決意したような凛とした表情で真っ直ぐ相手の目を見て優しい人だと評しながら、深々とお辞儀をするように頭を下げつつ相手の世話になるととれる言葉を述べて）
…いいえ。家事手伝いを申し出たのは私ですし、たとえテロリストでも貴方は優しい人ですから。これからどうぞよろしくお願い致します。