オペラ-罅隙- ／ 〆

……痛かったろう、悪かったな。

( 自業自得だとは分かっていても、櫻子が自分から離れていくことを考えるとゾッとせず、華奢な手首を握る力が自然と強まる。懸命に机に向かう真剣な横顔も、その顔がこちらを見て柔らかく微笑むのも、そして既に知ってしまった怯え恥じ入る赤い頬も、全て誰にも渡してなるものか。誰にも櫻子を見られないよう気を張っていては彼女の言葉を聞く余裕もなく、無言のまま乱暴な手つきで自室に引き込んで。部屋に入ってからも最早櫻子の言葉は怒っている自分を宥めんとする媚びとしか受け取れず、先程の剣幕からは思いもつかないほど優しい声音で眉を下げ、力任せに引っ張ってしまった手首を撫でさする間合いは、会話の成立していない不気味なものとなっていて。ふと手を離して背中を向ければ、櫻子閉じた扉の鍵を閉めて向き直り、悲しくも愛おしそうな視線と共に人差し指の背で櫻子の滑らかな頬に触れると、大外刈りの要領で脚をかけベッドに向けてその肩をぐいと押して。 )

お前はどうすれば目移りしないでいてくれるんだろうな。誰にも相談できない程に辱めてやればいいか？
……可哀想にな、あんなに忠告してやったのに。

(怒りを向けられるのはご最もでそれでも尚、時折優しさが垣間見えると複雑な心境となり。室内を施錠されては最悪の事態を想像してしまい、冷や汗を背中に感じて。悲しみと愛おしそうな視線に何故か恐怖を覚え、頬へ指が触れられると無意識に瞼を強く閉じてしまい。次の行動が読めず焦りは増すばかりで、そうこうしている内に足技によりバランスを崩し、肩を押されたことで躰はベッドへと沈み明人を見上げる状態となって。裏切って明人を傷付けたのは櫻子自身なので、大切な人がどうしたら幸せになってくれるのかしか櫻子は考えておらず、考え抜いて行き着いた結論は「俺を辱めて気が晴れるのなら……何度だって受け入れる覚悟は出来ている。」自身のことなど二の次で最優先は大切な明人と順位付けされており。“目移り”という発言で“俺以外見るな”と勝手に捉えてしまい、少しでも意識してくれているのではないかと考えるがその可能性を直ぐに否定し。自惚れてはダメだと戒めるも、昼間の件を思い出すと痕が残っている方の首へ優しく触れながら「この首の紅い痕や荒々しい接吻も明人だから嬉しいと感じて、甘い痺れが心地よく……変な気持ちにさせられた。」無理矢理の荒々しい接吻と首筋を強く吸い付かれた時に感じたあの甘い痺れは、経験が少なくて初な櫻子には刺激的且つ中毒性があるようで。記憶が呼び起こされると羞恥から耳朶や首まで紅潮させ。)

明人はどうしたら幸せになってくれるんだ？

( 己の幸せを問われても、昨日からの記憶を消し去ってもう一度心から柾を信用したいと、そんなことは不可能だと分かっていて、寛大に信じることも出来ずに藻掻く己の姿の醜さに櫻子が離れていくことに怯え、なんとか彼女を縛り付けようと躍起になっている。その理由さえも元親友の情としか答えられないのは、恋だ愛だと安直な結論に結びついた途端 健全な親友だった幸せな思い出すら穢してしまうように感じているからで。追い詰められてもなお昨晩と変わらぬことを言う櫻子に、このままでは同じことを繰り返すだけだと困ったように息をつけば、細い脚の間に膝をつき、色気を感じさせない動きで寝台に乗り上げて胡座をかき。櫻子が首筋に触れて嘯く言葉も端から信じていないため、同情を誘うような普段の明人を思い起こさせる軽い調子で白い首筋に咲く紅い花に触れ、その手をつつ…と鳩尾まで滑らせれば軽くトンと叩いてニヤリと笑い。 )

お前は、そうやって……男を煽ってどういうつもりなんだ？油断させて……隙をつく、とか？

( それでも真っ赤になった項にふっくらと産毛がたつのを目にすれば劣情を煽られるのも確かで、親友だった彼女にそんな気持ちを抱きたくないという理性と反する体を紛らわすように足を組みかえ、自分に言い聞かせるつもりで放った言葉は、櫻子の情欲を正面から拒絶する形ともなって。 )

分からない……けど、俺はお前にこんなことしたくない。

俺はまさかずっと明人を煽って……いたのか？すまない。そんなつもりはなかったんだが。それに俺は、油断なんかさせずに何でも直球だぞ。

(天井をぼんやりと眺めていたが動き出すと横目で様子を伺い。明人の指が首筋から鳩胸へ滑るように動かされては、触れられる度に肩が軽く跳ね上がり。感じている自身の姿が恥ずかしいのか白い肌に赤味は増し、羞恥から瞼は強く閉じられて。明人から指摘されるまで煽っていた事にすら気付いていなかったのか、自覚させられると余計に恥ずかしくなり、謝罪の言葉は小声となって。ゆっくり上体起こし、寝台の上でそっと動いただけでもギシッと軋む音が響き。距離を縮める為に明人へ近付くと昼間したように、柔らかな髪に片手で優しく触れながら「明人の本音を聞けたような気がして俺は嬉しいのと、したくない事は無理にする必要はない、と俺は思う。」話し終えると両手は頬へと伸びて優しく包み込み。優しい力で頬を軽く摘んではむにむにと何度も伸ばして悪戯し。)

明人の笑顔が好きだから笑っていてほしい。そしたら今日は、このベットでぐっすりと眠れそうだ。

( ／ お世話になっております。そろそろ場面転換が近づいてきたかと思いまして、次の展開について相談したく連絡させて頂きました。
明人としてはこのまま櫻子様に受け入れて貰えれば、監視を含め不健全な距離感ではありつつも、手を出すことも無くなんとか穏やかに学校生活をおくれる程度には安定するかと思われます。
周防君にも活躍してもらいたく、引き続き学校生活内でまた関係性の代わるシーンまで飛んでも良いですし、折角の時代設定ですので夜会や舞踏会などもやってみたく思います。その場合以前櫻子様が仰ってくださった、明人の縁談関係でNPCを増やすのも良いですし、他の男に言い寄られる櫻子様を助けるようなロルもやってみたく、まだまだやりたいことが沢山ございますので気長にお付き合いをよろしくお願い致します。勿論背後様のやりたいシーンも仰っていただければ幸いです。
取り急ぎ次の場面転換について、どのようなシーンをお考えでしょうか？ )

( 今までの煽るような言動が本当に意図したものでなかったのかは明人には分からないが、小声で謝るその姿すら扇情的でさりげなく視線を逸らすと「……もういい」と諦めるように小さく息を吐き。櫻子よりは自身の理性を信用出来ずに近づいてくる櫻子に若干後ずさるも、胡座の体勢からでは大きく逃げられず髪を触れられて。髪にも触覚があるのではないかと思うほどピリピリとした焦れったさに黙りこめば、"する必要は無い"という言葉に彼女からすればそうだろうと、まだ櫻子を信用することは出来ないものの、初めて彼女の言葉に理解出来る欠片を見つけると妙に安心を覚えて。むにむにと弄ばれる頬の感触にも、このまま櫻子の思い通りに言い込められていて彼女が逃げていかないのならそれでいいかもしれないと思えて、それでもどこか信用出来ない意識が櫻子の手首を掴ませるものの、少年の様な庇護欲を誘うふにゃりとした笑みを浮かべ。 )

……ん、これで、本当に朝まで側にいてくれるか？

（　／　何時もお世話になっております！毎回良いタイミングでの場面転換の御相談、ありがとうございます。今回も長くなってしまいましたので分割とさせて頂きました。
次の場面転換ですが、櫻子の首筋のアレを級友にバッチリ見られていますので、翌日早速そのことについて言い寄られてからかわれる。PL様が挙げられた“他の男に言い寄られる櫻子を明人様が助ける”という流れに上手く繋がるのではないかと考えてみましたが、いかがでしょうか？PL様の方からこんな流れにしてみたいという候補がありましたらぜひその流れでお願いします！

櫻子はきっとそのまま受け入れる覚悟は出来ていますので、監視や距離感についても把握しました。
PL様が宜しければいつか本格的に周防を登場させたいと考えておりましたので是非！今後試しに一度タイミングを見計らって登場させてみようと思います。提案全てが魅力的で迷いますが、以前から舞踏会や縁談について想像していましたのでその二つは是非ともお願いします！舞踏会で美しく着飾られた“櫻子”を明人様にお見せしたく！舞踏会シーンでは互いに出席していることは知らず、会場内で鉢合わせしてしまったという流れを想像してしまい。明人様の急な縁談話に動揺する櫻子。縁談関係でNPC増やすのは大歓迎です！縁談相手の美しいお嬢様の姿に櫻子は落ち込んだり。可能でしたら級友との勝負に負けた櫻子は罰ゲームで女装させられ、“櫻子”の姿で明人様とデートしたり。こちらこそやってみたいことが色々ありまして、かなり迷いましたが候補はこれくらいに絞らせていただきました！　)

(何となくだが場の空気感が再び柔らかくなるのが身に染みてわかると、嬉しさからはにかんだような笑顔になり。何時もの調子の明人だったら頬に触られた瞬間、動きを制されると思い込んでいた櫻子は手首を掴まれると頬から手を離し。このまま何もなく穏やかに朝を迎えられたら、なんてぼんやり思案していると、初めて見る明人の表情に驚いて目を見開くと釘付けになり目が離せなくて。その微笑みには自分が守ってあげたくなるような欲を掻き立てられ、胸がギュッ、と締め付けられる不思議な感覚に戸惑うも欲を振り払う様に頭を振って気持ちを切り替え「……嫌でなかったら、俺はこのまま朝まで明人の傍にいたい。」今の率直な願いを言葉に表し、手首を掴まれていない方の手で明人の手に触れ。そのまま指を絡ませる様に力を込めて握りつつ、慈しむ様に優しく鼻へと口付けて。)

明人は鼻への口付けの意味、知ってるか？…相手を大切にしたいと強く思っている。

( ／場面転換のタイミングについてそう仰っていただけて良かったです。そこそこサクサク進行めですので、このシーンはゆっくり描写したいなどあれば引き続きお気軽にお声がけ下さい。
次や今後の展開のご提案もありがとうございます。それでは首筋の跡をからかわれる櫻子様を明人が助けるというのも非常に魅力的ですが、明人がフォローしようとしたところで先に周防君が助けに入るというのは如何でしょうか？此方も周防君の活躍は是非拝見したく、丁度昼休みのシーンにも登場していましたので。その際に櫻子様と明人の関係を彼がどのように解釈しているのかは背後様にお任せ致します。

とびきりにお洒落をされた櫻子様非常に楽しみにしております！それぞれ別の人物のエスコートで入場し、明人がエスコートしている令嬢との縁談があるらしいという噂を櫻子様が耳にしてしまう感じでしょうか。また、"女装"させられた櫻子様とデートというのも非常に面白く！級友たちに女物の服に着いて聞かれ、何も知らずに純粋な好みで揃えた服を着る櫻子様を見て動揺する明人もいるかもしれません。素敵なご提案にかなり想像が広がってしまいました、これから順番に楽しんで行ければ幸いです。よろしくお願いいたします。 )


うん、それ……いいな。ふぁ……。

( 口約束でも傍にいると約束約束してくれた櫻子にほんの少し安心すると張り詰めていた精神が緩み、昨晩殆ど寝ておらず厳しい訓練を乗り切った体が限界を訴えて来て。元々薄い瞼が更に眠そうに閉じられ、櫻子から絡まされた手をぎゅっと握返した手は抗い難い睡魔に暖かく乾いている。それでも鼻に口づけられれば一瞬驚いて、まるで無垢な子供のような表情できょとんとするも、櫻子に説明されればゆっくりと瞼が降りて嬉しそうだが眠そうに柔らかく微笑み、無防備な欠伸をひとつ。徐に掴んでいた手首を引っ張ると、もぞもぞと櫻子を抱き枕のように抱き込み布団の中に引きずり込もうとして。 )

( ／ お世話になっております、明人の背後です。
場面転換について連続での連絡失礼致します。

前レスで申し上げた通り、そろそろ場面転換が迫っておりますが、今回は>68に対する櫻子様のロルをいただいた後、背後様のお返事を受けて此方で場面転換を行わせて頂こうと考えております。(勿論このシーンを続けるようなロルをいただけた場合は続けさせていただきます。)

このタイミングでこのような連絡をして背後様を焦らせてしまうとも考えたのですが、決っっっして！！返信を催促している訳ではなく、今までのとても楽しいロルを読み返していた最中にこちらの連絡の不足に気づき、ご負担をかけてしまうのを避けたく連絡差し上げた次第です。毎回細やかなお気遣いと素敵なアイデアをいただき、とても心地よくストレスのない交流を本当に感謝しております。
繰り返しとなりますが全く催促の意図はございません、前回の返信から時間もたっておりますので、もし既に場面転換を含むレスをご用意して下さっていた場合は是非其方で進めさせてただきたく思います。

こちらの確認不足で二度手間になりかねない事態を招き大変失礼致しました。これからもリアル優先で気長にお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。 )

(一緒に眠ってしまったのをすっかり忘れていたのか目覚めると真っ先に明人の無防備な寝顔と対面し、抱き枕状態に慌てふためく朝となり。起こすのは忍びないと感じ「明人の寝顔はいつ見ても綺麗だな。……まつげ長い。」寝顔を眺めながら明人が起きるまで動かずじっとしていようと努めるも、昨日の無垢な子どもの様な表情を思い出してしまうと母性本能擽らたり庇護欲駆られ、明人の背中へそっと腕を回すと軽く抱き寄せ。昨日の件もありずっと密着させて抱きしめているのはどうかと悩むも、明人の温もりが心地好く柔らかな髪へと優しく口付けてから強く抱き締め直し。)

（　／　此方こそ毎回お世話になっております！PL様の優しいお人柄ときめ細かな気配りにいつも感謝しておりまして、毎回返信が待ち遠しい程です！明人様の行動にも相変わらず毎回ドキドキさせられっぱなしで櫻子共々癒されております！

実は投稿前に>69のご連絡に気付きまして手直しをしてきましたが、直さなかった方が良かったでしょうか？参考までに投稿前の考えていた内容はこんな感じです！
櫻子は目が覚めて抱き枕状態に慌てる→登校の流れから昼休み→首筋の痕についてからかわれているところを周防に助けられる→周防は櫻子の首筋の痕を明人様がつけたと指摘→櫻子慌てる。
夜から場面転換させてこんな流れを考えていましたが、明人様が目が覚めてどんな反応をしてくださるのか気になってしまい >70の投稿の内容になりました。
上記の投稿前に考えていた方が流れ的に宜しければそちらも再度投稿させていただきますね！

縁談についてはPL様の仰る通りです！舞踏会での櫻子のエスコートは当主である汐にしようと思います。明人様は汐の顔を知らないので動揺してもらえたら嬉しいなと。櫻子も明人にエスコートされて現れた令嬢に気が気でなく。それが明人様の縁談相手だと知ると複雑な心境に。明人様と汐以外は櫻子が男として士官学校へ通っているのを知らないため、櫻子は此処ぞとばかりに遺憾無く女の姿を発揮したり。明人様と一曲だけでも踊れたら櫻子は喜びそうです！
最初は女装させられて怒るも、動揺する明人様の姿に満足したり。櫻子は滅多に着ないワンピースやスカートにそわそわしそうです！級友のひとりに化粧が得意な人がいて、バッチリ化粧なんかされたら完璧に女ですね。互いに変に意識してしまいデート所ではなかったり！　考えるのが楽しくて毎回無駄に長くなり申し訳ないです！

PL様もお忙しい時は無理せず、此方は気にしないでリアル優先させてくださいね！　)

( 太陽の香りのする白いシーツと、羽衣のように軽く程よく風を孕む夏物の掛布団の間、柔らかく暖かい櫻子の気配に安心して泥のように深い眠りに落ちていく。夜中一度も目を覚ますことも無く朝を迎え、瞼を赤く透かす夏の陽射しに薄らと覚醒していけば、自身の腕と脚の間で何やらモゾモゾと動いている櫻子にカッと目を見開いて。 )

何処へ行く気だ……俺を置いて行かないで。

( 目こそ完全に覚醒したかのように至近距離から櫻子の顔を見つめるも、寝起きの頭はまだ働き出しておらず、逃げ出す気なら朝まで待たないだとか、朝の生理現象だとか合理的な考えには思い至らず、一番恐れていることである櫻子が自分の腕から逃げようとしていると認識。顔こそ見捨てられた子供のような無垢で素直な悲しみの表情を浮かべて、寝起きの掠れた声で櫻子に甘えるものの、その櫻子を閉じ込めている腕と脚に込められた力は、少々力加減の効いていない明らかに男性のもので。 )



( ／ 返信ありがとうございます。毎度お手数お掛けして大変申し訳ございません。こちらこそ櫻子様の一挙一動に心をときめかせていただいております。風景描写もとても素敵で、背後様の文章力を少しでも見習おうと精進して参る所存です。

こちらの連絡により結局お手間を増やしてしまい大変申し訳ございません。
>70の櫻子様がとても素敵でそのまま進行させていただいたのですが、連絡前にお考えいただいていた流れもとても面白そうで、背後様がお嫌でなければ大体その流れに沿って昼休みまで進行していきたいです。前のレスで申し上げた、明人の不健全な距離感や監視もその中で描写していきたいと考えております。

背後のリアルへのご配慮もありがとうございます。4月からはもう少し返信が遅くなる予定です。
今後の展開も色々深まって来て今からそのシーンが楽しみです。お気づきだとは思いますが、此方は背後様の素敵な描写を切ってしまうのに中々踏ん切りを付けられず、場面転換のタイミングをとるのがあまり得意ではありません。今後今回の様なことがないよう気をつけて参りますが、これからも場面転換が近づく度相談させていただくと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。 )

(　／　色々と見習わなければならないのは当方ですよ！勿体ないお言葉の数々に恐縮です。PL様の風景描写こそ毎回感動させられておりますので！特に夏の描写はひしひしと肌へ伝わって来てとても勉強になります。語彙力が低い当方は、PL様の素敵描写と言葉を参考にしたり、必死に調べて考えながらまとめていますので！
>72のお返事に前回お伝えしました、最初に考えた流れをうまく繋げてみましたが……如何でしょうか？周防はヒーローポジションですので当初の予定では好青年にしようと意気込むも、想像以上に悪い男となってしまい。二人が抱き合っている姿を目撃しているので、櫻子の首筋の痕から推測し、二人はただならぬ関係なのではないかと疑っている設定にしました。周防は櫻子を男だと思っておりますが、明人様へかなり嫉妬していますね。

春は何かと忙しい季節ですのでペースはお気になさらずに！此方も多忙時は出来る限り早めにお伝えできるよう努めますね。
場面転換の相談に悩むのは当方も同じですよ！PL様の素敵な描写を切ってしまうのは恐れ多く、相談のタイミングはどうしようかと悩みますよね。ですが、PL様からの御相談でしたら何時でも歓迎ですので、些細な事でも悩みがありましたら教えてください！
今回の場面転換がイマイチだったり、もっと違う流れを希望でしたら遠慮なく仰ってくださいね。出来る限り希望に沿って投稿しなおしますので！此方こそ毎回お世話になりっぱなしで申し訳ありませんが、これからもよしなにお願いします。

　※こちらは返信不要だと感じましたら遠慮なく省いてくださいね！　)

うーん……甘えたな明人が想像以上に可愛くてまいったな。おーい、朝だぞ！早く支度しないと俺たち遅刻確定なんだが…。

(まだまだ夏を感じさせる朝の眩しい陽射しは遮光カーテンで遮られているが、外の明るさと柱時計の時刻で今の状況を表しており。無垢で素直に加え悲しみの表情で見詰められては再び母性本能擽られてしまい、必死にグッと堪え。甘えられて嬉しくない訳がなく、状況が状況ゆえに手放しに喜べず。“明人は寝起きは甘えてきて可愛い”、とこっそりインプットしていれば腕と脚に込められた力が女の櫻子では比べ物にならず、抜け出せないと諭して。目が覚めたであろう明人へ肩を軽く揺らしつつ、耳許で遅刻の危機と「こんなに可愛い明人を置いて行くなんてありえないな」弾んだ声音でこっそり知らせ。
色々ハプニングがありながらも登校という運びとなり、無事に遅刻は免れて。普段と変わらぬ生活が今日も始まり、あっという間に昼休みを迎えるも、そこから地獄が始まり。首筋の紅い痕について数人掛りで追求されたりとからかわれる始末で「お前らな！この痕は蚊に刺されだって言っているだろう！」何度説明しても茶化され困り果てていると横からそっと誰かが現れ「……ねぇ、何の話をしてるんだい。俺も混ぜてくれよ。」周防蒼衣という意外な人物からの助け舟に周囲はざわつくも、櫻子は救われて安心したのか「――周防！？ 助かった。ありがとうな！」直ぐに感謝の気持ちを伝え。からかっていた奴らは周防の背後から漂うオーラや、黒い微笑みに気付くなり恐怖から散り散りに去って行き。その後二人きりになった周防は人当たりの良い笑顔となり、優しい手付きで櫻子の頭を軽く撫でてから耳許へ顔を近付けると「敷島も災難だったな──…ふむ。藤堂はああ見えて独占欲が強いのか。これ、藤堂に付けられたのだろう？」ひっそりと小声で話し掛け、首筋の紅い痕を人差し指の腹の部分を使って軽く触れ。櫻子は驚きから思わず肩が跳ねてしまい、図星だったのでさらに驚かされて。周防の意図がわからずその場から動けなくなっては愛想笑いでその場を取り繕い、何とか切り抜けようと試み。)

周防……お前は何を言っているんだ？ 違うに決まっているだろう。

( ／ こちらこそ勿体ない程のありがたいお言葉ありがとうございます。今後も背後様のご期待に添えるよう精進して参ります。
場面進行もありがとうございました。周防君の優しそうな口調と言動のギャップに、これからどうなっていくのか非常にドキドキしてしまいました。ご本人の性格がお優しいばかりに、性格の悪い男ホイホイになりつつある櫻子様が少々心配です笑
この状態で2人でNPCを操作すると周防君の性格がぶれてしまいそうでしたので、今回は背後様におまかせしてしまいました。もう少し拝見して周防君の性格を掴めたら、こちらでも動かせていければと思います。勿論ご負担であれば次レスから描写致しますので仰ってください。

返信ペースについてもご理解とご配慮感謝致します。少し重くて申し訳ないのですが、このトピが毎日の楽しみになりつつあります。引き続きよろしくお願いいたします。／蹴可)

( 肩を揺すられている最中に精神は殆ど覚醒し、遮光カーテンの隙間から漏れる光の筋に目をやれば朝礼の刻限が迫っていることにも気がついて。それでも弾んだ声音に彼女の気が緩んでいると気がつけば、それが櫻子の中で未熟で頼りない弟のようなポジションであろうとも、櫻子に見放されないのならそれで良いと、朝の支度をしながらほくそ笑む。休暇以前であれば時間のかかる支度に柾を先に食堂にやるか、自分が早く終わった日は席をとっておくと1人でさっさと出ていってしまうのが常だったが、今日は素直に柾の隣をついて歩いて。それ以降もまるでこの2日何も無かったかのように明るく軽薄に振舞ってはいるものの、朝食後も全てにおいてさりげなく柾について回るのは内心では信用していない不安による監視であって。
そして迎えた昼休み、流石に教官に呼ばれてしまえば柾についている訳にもいかず渋々1人で教室を後にし、用事が終わって教室に戻って来ると、柾を取り囲む連中のニヤついた顔と、"蚊に刺された"などと無理のある主張をしている櫻子に大方の事情を察知する。もう少し上手くやれよな──と、自分がしたことを棚に上げて勝手に鼻から息をつけば、自分が入って取り成しても余計泥沼となるだけだろう、それよりは気を逸らしてやった方が……と、目を惹く教室への入り方という根が陽気な三枚目らしい思考をしている間に、周防が有象無象を蹴散らしてしまって。助けられ安心した笑みを浮かべる柾と、その顔を向けられている周防、そして廊下でタイミングを見計らっていた自分というこれ以上なくみっともない疎外感に襲われれば、教室へ入り損ねて立ち尽くす。更に柾の頭を撫でた周防が、何やら耳元で囁いて柾の首筋に触れたかと思えば、柾の肩が普段見ないような動きで跳ねたのを目の当たりにして、思わず大きな音で教室の扉を開けてしまって。 )

うわっすまん、手が滑った、悪い悪い。

( 一見白々しい定番の言い訳も、普段から明るく人望のある明人があっけらかんと頭をかけばそれらしいものに見えて。2人以外の明人に集まっていた耳目がやれやれと各々の手元に戻っていく中颯爽と自席に戻ると、自分より1寸ほど高い周防の顔を一瞥しながら、態とらしく親友の下の名を呼んで見せ。勿論柾に触れた周防にも冷たい視線は向けているが、何度忠告しても隙を見せる柾にも苛立ちを覚えて、柾の襟元に伸ばした手でそれとなく周防の手を払い、さりげに"ゴミ"とまでいい放てば、ニコニコと人好きのする笑顔で柾の肩に腕を回し首をかしげ。 )

柾、襟元ゴミついるぞ。
なにか盛り上がっていたようだが、2人でなんの話をしていたんだ？

(教室の扉の大きな開閉音と共に現れた明人へ周防は横目で一瞥し。まるで牽制する様に周防の前で堂々と苗字ではなく名前で呼んだり、“ゴミ”と言われて手を払われ。そんな明人の姿に周防は全く動揺する素振りは見せず、寧ろ余裕の笑みを浮かべながら「……おや。そんなに気になるかい？藤堂──キミは敷島 柾が余程大切なのだと改めて思い知った。と言うことにしておこう。今の藤堂はお姫様を守るナイトそのものだしな。」明人と周防の間には櫻子を巡って火花が散っているように見え。そんな二人をハラハラしながら櫻子は交互に見守り、さり気なく肩に触れている明人の手に緊張するもこのままではまずいと感じた櫻子は「ふ、二人は！いつの間にそんな仲良くなったんだ？」二人を宥めるように間に割って入り。それを聞いた周防は櫻子に対して毒気が抜かれたのか、可笑しそうに軽く腹部を抱えながら笑ってしまい「……すまない。この雰囲気でまさか、敷島がそんな発言するとは思わなくてな。」一頻り笑うと笑ってしまったことを櫻子へと謝罪し、明人に近付いたと思いきや耳許に顔を寄せ「敷島の身の安全の為にも、独占欲をもう少し抑えることを勧める。藤堂が思っている以上に誰が見ているかわからないからな？」まるで櫻子の首筋にあるあの紅い痕を指しているような意味深な発言を小声で残すと、周防はそのまま明人の肩を軽く叩いてから颯爽と去っていき。)

何の話か分からないが……かの騎士道には士道に繋がる点も多いと聞く、褒め言葉と受け取っておこう。

( 柾が大切かと言われれば肯定できずにはぐらかすという、肝心なところで決まらない見事な当て馬ぶりを発揮し。それでも牽制をものともしない余裕の笑みに此方も隙のない笑顔で迎え打てば、態々姫様とは結ばれない身分の騎士を持ち出した周防を鼻で笑って。常に成績首位に君臨する教室の王に「"トリスタンとイゾルデ"は読んだか？」と、結末は諸説ありつつも騎士が王を出し抜き姫と結ばれる騎士道物語を持ち出し煽り。 とはいえ男子生徒として通う柾を姫と表現した周防に、どこまで気づいているのかと警戒して柾を隠すように半歩進み出れば、柾の思わぬ発言に怪訝な視線を向けたのは周防と同時で。腹を抱えて笑う周防とは対照的に呆れたようにため息を吐いて、颯爽と去る背中に叩かれた肩を払いながら「態とだよばーか」と漏らした呟きは、柾に聞かせる気があったものか微妙なところ。
波乱の昼休みを終えると、明人の不安な内心を表すように午前中より増して柾との距離感が近くなるようで。親鳥について行く雛鳥の如くぴったりと離れないまま放課後を迎えれば、涼しくなりつつある晩夏の風に毛先を揺らしながら、自室に向けて歩を進める。人気が無くなったところで振り返れば、自分がつけて周防が触れた櫻子の首筋に苛立った様子で手を伸ばし、疑いの目とともに櫻子に向けて。 )

なあ……昼の、何だよアレ。あれでもお前周防とはなんでもないって言うのか？

(薄暮の迫る静かな廊下を二人で歩きながら、昼休みの刺激溢れる記憶に櫻子は思いを馳せていた。傍から見ても二人は啀み合っているのが明らかだが、誰かが仲裁せねばヒートアップする恐れがあった為に、素っ頓狂な発言で終わらせようと櫻子なりに考え行動で示し。その行動が二人にとって正しい判断だったかどうか櫻子本人は今でも思い悩み。開け放たれた廊下の窓から入り込む風は何時の間にか涼しさを含むようになり、季節が移ろいでいくのを肌で感じ取り。昼休みの記憶もそうだがそれ以上に櫻子にとって嬉しい悩みは、明人の行動全てで。午前中にも増して距離感が近い様に感じ取り、それはほぼピッタリと言っても過言ではなくて。変に態度を変えられて離れられるよりかはましで、と安心しており。明人が監視から櫻子へ近付いているという真意に櫻子は全く気付いておらず、寧ろこの近すぎる距離感は心地好いとさえ思っており。振り向かれてその視線に気づくとハッとさせられて我に返り。唐突な首筋への接触、疑いの眼差しや言及に歯切れの悪い声で「アレはだな……その。俺も周防の真意は解らないが、もしかしたら俺たちの関係を疑っているのかもしれない。同室だし、最近特に仲良いだろう？」不安から櫻子は曖昧な表現で表すと、言葉はまだ続けられ。当時の事を思い出すだけで櫻子の躰は恐怖で震え、明人を見遣る瞳は動揺から揺らいでおり。)

この首筋の痕を付けたのは明人だろうと周防から言われて、驚かされた。全てを見透かされているみたいで……周防が怖い。

"仲良い"、ね……アイツはお前のこと知らないんだよな？

( ここ数日のことを"仲良い"と表現した櫻子の警戒心の無さを咎めるように鼻で笑えば、否定するようにふい、と視線を逸らして再び歩き出しながら自ら話の方向修正を。昨日中庭で抱き合っていたところを目撃され(させ)ているから、櫻子のように驚きまではしないが、周防の柾への執着度合いが友情なのか恋慕なのか計りかね顔を曇らせる。それから一度は見ぬ振りをした櫻子の恐怖と動揺をやはり見逃せずに、再び立ち止まって振り返るも、自分こそ櫻子を脅して恐怖で縛り付けていることを思い出せば、励ますような言葉を口にする権利も無く。ただ櫻子がよくそうするように、そっと触り心地の良い栗色の髪に手を伸ばして、柔らかいそれを優しく撫でながらじっと櫻子を見つめて。 )

……お前、アイツを頼って俺から逃げようとか思わないのか？
アイツなら女のお前にも態度変えたりなんてしないんじゃないか。

( もし本当にそうなれば、自分は必死になって櫻子を取り戻そうとしてしまうのだろう。秘密を使って脅迫し、より嫌われようとも彼女のいない部屋に帰るよりずっといい。それでもあの周防蒼衣であれば、自分の思いもよらない方法で彼女を救い出してくれるのではないか、親友をもう苦しめずに済むのではないかと思えば唯一の希望の光にさえ思えて眩しそうに目を細め。今日だって一度自分を犯した男に付きまとわれて、どんなに怖かっただろう。櫻子が自分の近くにいることを不幸だと決めつけては、人気の無い廊下、夕焼けを背負った逆光で表情はよく見えず、依然櫻子の髪を撫で続ける手だけが静かに震えて。 )