世界の偽神 2021-07-11 18:36:21 |
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>>宮野さん
あれが怪物…!? あんなのが現実にいるなんて……
(宙に浮かぶ大きな狼を見据えると呆気にとられて。じわりと嫌な汗が滲み、刀の鞘を握る手も微かに震えるが、真っ先に走り出す相手の姿が視界を横切ればはっと息を呑み。クラスメイトの男子を庇うように彼の前へと立ち、瞬時に抜刀して構えながら、「わかりました、援護します!」と力強い声で返事をし、怪物の隙を窺って。黒い狼は男子生徒をキッと睨み続けていたが、突然距離を詰めてくる相手をターゲットに変更したらしく、体育館の床へ軽やかに着地し。グルルと低く唸り声をあげた後、相手めがけて一直線に突進して)
>>不二くん
『病院 行き方』……あ、病院行きのバスがあるんだ? これなら早く着きそう。
(図書室を出て2年生の昇降口に辿り着くと、ぴたりと一度足を止め、病院へ向かうルートをスマートフォンで調べて。画面に表示された検索結果を確認し、最適に思える交通手段を見つけては口端を上げつつ行動を再開し。白いスニーカーに履き替えて、校門の外へ出ると学校の近くにあるバス停に並び。時刻表に記された時間が近づくと、病院を経由する駅行きのバスが1台道路を走ってきて。目の前で停止するバスに乗り込もうと足を踏み出し)
>>青葉くん
願望と警告…どちらとも言えないかな。
……ふっ、あはは、厨二かぁ。言われてみれば、たしかにそんな感じだ…ね?
(ほんの少し、うーんと悩ましげに首を傾げ、微かに苦笑しながらどっちつかずの回答を出して。自分から力を望んでいたつもりはないが、かと言ってすぐにでも力を手放したいと思うほどの拒否感はなく。Δからもらった力を受け入れているのは、自分でも不思議なくらいだとぼんやり考えている最中、相手のからかうような言葉を聞いて思わずきょとんとして。しばし間を置いてから、たしかに幼い子供の妄想みたいな話ではあるな、と気恥ずかしさを覚えて自分も吹き出してしまい。しかし、相手に同調する途中で彼の発言が何か引っかかり。徐々に笑顔を消して、椅子から立ち上がると「青葉くん、絶対に動かないでね」とだけ静かに言い放ち。その直後、「変貌」を発動し顕現した刀を鞘から抜き、大きく振り上げると相手に切りかかろうとして)
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