世界の偽神 2021-07-11 18:36:21 |
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>>宮野さん
えっ…わ、わかりました。それじゃあ、一緒に行きましょう。
(のほほんとした様子を一変させて自分について行こうとする相手に驚き、わずかにビクと肩が跳ねて。危険に巻き込まないよう配慮したつもりが、どうやら裏目に出てしまったらしいと内心焦燥しながらも、先輩に言い返すことなどできず。こくりと首を縦に振って了承し、体育館に向かおうと廊下を歩き出して。下校時刻はとっくに過ぎており、不気味なくらいに物静かな校舎内を移動しながら、相手のほうへ視線をちらと向けては、「ありがとうございます、先輩。本当は一人だと少し心細いなって思ってたんです」と困り笑いの表情で控えめに甘えてみて)
>>不二くん
(放課後。ホームルームが終わり、帰り支度を済ませると教室を出ていき。特にこれといった用事もなく、たまには暇つぶしに図書室を訪れてみようかと行き先を決めて。背中に背負っている黒いリュックの肩紐を握りながら廊下を歩き、図書室の扉の前で足を止めて静かに扉を開け。中に入って、まずは席を確保しておこうと長方形の閲覧テーブルの端にある椅子の上に自分のリュックを置いて)
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