匿名さん 2021-02-07 17:15:29 ID:15337758d |
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(森の中に佇む大きな岩に、小さな石で引っかいて書かれた文字)
ま 貴 こ
た 方 こ
会 と に
い 過 来
た ご る
い し と
ね た 思
日 い
々 出
を す
(ある森の木漏れ日が注ぐ小さな広場、そこに生えた貫禄のある一本の木の根本には、掘り返された後があり、中途半端に地面から姿を覗かせた、古びた空き缶が横たわる。中に入っていた物は持ち去られたようで、しかし、真新しい一通の封筒と小さな箱が入れられていた)
約束通り、ここに来たよ。懐かしいね。
君はもう神様のところに行ってしまったけれど、ここに来ると、すぐ近くにでも君がいるような気がしてしまうから不思議だね。
ここには来たけれど、もう一つの約束は果たせなかった。君が僕を置いてしまったからだ。僕の方は、今日の為にこれまでちゃんと一生懸命に働いて、指輪の一つぐらい買えるようになったのにね。
ねぇ、もう一度好きだと言いたかったな。あの時、渡せたのは花冠だったけれど、今度は指輪を贈りたかったよ。あの日照れて「大人になったら本当に」と言ってくれた君は、指輪を渡したらどういう顔を見せてくれたんだろう。
もう一度、君に会えたらな。もう一度、君に恋がしたいよ。そしたら次は、お互い歳を取るまで一緒にいよう。
ある荒野の丘の上に身の丈程の剣が突き刺さっている……
雨風に晒され錆びて朽ち果てる寸前の剣にこう彫られている
『この剣同様朽ちて果てるの同じように迷いも朽ち果てた。もう会う事もあるまい』
怒りを感じさせる文言は今生の別れの言葉を意味していた
(とある駅の黒板。消えかかった文字で)
すまない…仕事が忙しいの。
だからアタシの事は気にしないで?
待っててもいいけど…アタシは…もう…
(これ以下は文字か消えており判読不能)
(テーブルの上に置かれた簡素なメモの一枚)
戸棚におやつがあるから、3時になったらお食べなさいな。その前に、必ず手は洗うんだよ
(真夜中の廃遊園地…丈の高い草が生い茂ってまるでホラー映画のようだった。そして遊園地のいたるところが残酷に破壊されている。殴ったように蹴られたように切り裂かれたように、まるで小さな怪獣が怒りをぶつけるかのように徹底的に破壊し尽くされている。暴力的な恐怖を感じるような遊園地に、案内板に丁寧な字が彫られている。)
私はあの人が大好きなんです あなたがあの人を嫌いな分かりますが絶対に譲れません この気持ちを本当のものにしたいんです だから 大人しく私に吸収されてください 戦いの心は忘れて、恋の心である私に任せてください 元々私たちは一人なんですから この夢が終わる前に どうか
(ここで文字が終わっている。案内板の周りで戦ったような跡が残っているので書いてる途中に襲われたようだ。)
(ある深い森の中、そこにあったであろう昔の面影は既に姿を消し、今は朽ちるのを待つだけの廃屋がまるで、まだ主人を待つかのように静かに建っている。
廃屋の中に入ってすぐ、右側の丸いテーブルには、見たところまだ新しく少し乾いた赤い液体の染み付いた手紙がポツンと置いてあるだけだ。
その液体のせいなのか、書いている途中で何かあったのか。ぼやけていたり、隠れていたり、掠れていたりと所々読めない部分が存在し、全てを解読するのは難しいだろう)
とても大好きな皆さんへ
私はあの時から……と、後悔して……てきました。
だって、……失敗したから。お……の期待に……られな…ったから。生きている価値なんて存在しなかった
なのに。…さんは私のことをとても優しく受け入れてくれた。いたいこともしなかった。まるで家族みたいに
嬉しい、とても嬉しいよ。けれど。どうじに知って……った、独りのつらさ、……のくるしさ
だから離れないで!私を見捨てないでください、もう突き放さないで!わたしはまた独りになんてなりたくない!!!
ねぇ…何も心配する必要なんてないんですよ?わたしがあなたたちをまもり…す、なにもおびえることはないのです、にげなくていいんです、ずっと……で、みんなで………です。とてもたのしそうでしょ?
しあわせです、こんなにもあいされて。だからわたしもあなたたちをあいします
あなたたちはいつま…も、えいえんに
わ た し の か ぞ く
で す
ぜ っ た い に
に が さ な い か ら
……より
(太陽が辺りを明るく照らし、鳥の鳴き声と吹き抜ける風、そして行き交う人々の喧騒が街の目覚めを感じさせる、そんなとある市街地の外れの古い邸宅。
一見するとまだ人が住んでいるように感じられ、高貴さすら感じさせる外装とは対照的に、顔の部分が黒く塗りつぶされた家族写真や、何か悲惨なことがあったと思わせるような地下室が当時のまま、生々しい血の跡をそのままにそこに存在していた。
リビングの一角、テーブルの上に一枚の紙が置いてある。
状態などから察するに最近書かれたもののようだが、なぜ一枚だけ置いてあるのかは不明。そして所々に意図的に消された形跡と筆跡の乱れが見られ、全部解読するのは困難だろう。
現場には何かから逃げ出したような痕跡が残っており、ここで何かあったのかもしれない。この調査員の名前を調べたところ、現在も存命との事である)
どうやらここで……の魔…に関する儀式があったようだ。本当に気分の悪い話だが。
話によれば……の母…が娘にとんでもないものを求めた代償が、今のこの屋敷の様子というわけだ。その結果…者達や…様達の怒りに触れたとかって話もあるが、真相は不明。
さすがにその実……の……には少し同情する、なんたって普通の人…から、母親の傲慢さでいきなり(ここから一部が切り取られている)
まぁ、俺はただの調査員。家庭の事情に突っ込むのは専門じゃねえしこの辺にしておくか。
ただまぁ、そうだな。その……が幸せな人生を送れていることを願うよ、親の傲慢さに振り回された何の罪もない子供。
幸せにナょ
ありがとうね、お兄さん?あははは♪
(目覚めた貴方の前には木製の四角いテーブル、上には等間隔で1枚ごとに置かれた合計3枚のカードと、その手前に1枚の大きな白地のメモ。メモの内容は黒いペンで以下の通り)
「お好きなカードを選んでね!」
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