去りし日の箱庭

去りし日の箱庭

語り部  2021-02-01 00:27:15 
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「逃げて!」
大きな声で叫んでも届かない、続々と屋敷にやって来る迷い子達は誰も彼も此処が楽園だと信じて疑わない。
紅い月、血の匂い、地下室から聞こえる嬌声、キョウダイ達の部屋から香る噎せ返るような血の匂い____
これは、とある山奥のお城で今も起きているという
吸血鬼達と迷い込んだ羊達の物語

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  • No.81 by イドラ  2022-11-04 23:58:27 

>ナイト

──分かっているさ。罠だらけの庭に、キミに捕まえられるような人間が居ればいいけれどね
(告げられた言葉に身体中の傷痕がじくじくと、多足類が這いずり回るように痛みを思い出して疼き出す。たとえ目の前のキョウダイにつけられたものでなくとも、媚びたところで玩具のように扱われることなぞ目に見えているではないか。数歩離れただけで己の周りの空気に温度が戻ってきたようにすら感じる、呼吸が少し楽になる、となれば願うのは先程の子羊の無事ばかり──金色の瞳が振り向いた瞬間に、己の脚は地面を蹴って庭と反対方向──僅かに黒い瞳に光を宿し、先程の子羊が向かった方へ。もちろんキョウダイへの煽り文句も忘れずに。どうか無事であってほしい。逃げてほしい。もし落ち会えたのなら先程の続きを話したい──気にかけた子羊が無事であることが己が唯一この館で安らげる瞬間で、いつかこの館を出ることを夢見る牧羊犬にとって救いなのだから。)

  • No.82 by ソフィア  2022-11-05 00:24:48 

>> イドラ

「う……ううん大丈夫!わたし一人で寝れるもん!歯磨きと着替えだって出来るよ!」
(自分の来た道を振り返り、あんな真っ暗い森のなかでひとりぼっちは嫌だと思い、置き去りにされたくない一心でふわふわの髪を大きく揺らして、指に力を入れて。お姉さんの手は寒い冬の日のように冷たかったけど誰かがそばにいてくれるだけで心強い。綺麗に手入れされた薔薇園とその先にある大きなお城にわぁ…と歓喜の声をあげ、街にもあんな立派なお城無いと思い。チラッと相手を見て、この人はドレスは着てなくてどちらかというと執事のような格好をしてるけど、こんなに綺麗なお城に住んでるのだからきっと、お姫様なんだと信じ目を輝かせて。)
お姉ちゃ……お姫様のお名前は?わたしはねソフィア!!

>>ナイト

(はじめて来た地下室に興味津々であちこち辺りを見渡しながら歩いてると、追いかけていた相手が急に立ち止まり。慌てて内部に鋭い棘が何本もついた鉄の棺桶?のような置き物のの後ろに隠れて、ここで出て行ったらあとをつけてたことがバレるし、立ち入り禁止の場所に無断で入ったことがバレてここから追い出されるかもしれない。男性が居なくなるのを待って、何事も無かったように出て行こうと思い呼吸を止めながら様子を伺う。)

  • No.83 by イドラ  2022-11-05 00:52:48 

>ソフィア

それは偉いね──ボクはイドラ
(無意識なのだろうが不意に指先に加わった力に黒い瞳を向ければ、ただ純粋に穢れをも知らぬシスターのように館を見上げる姿があった。行きはよいよい帰りは怖いとは誰の言葉だったか、表向きは綺麗に手入れされたエントランスの薔薇達も館の裏に隠れた中庭に出れば棘を剥き罠をも隠す。そんな純粋な目を曇らせるような出来事しか待ちえないであろうこの場に連れ込むのは些か気が引けたが館の前に放置する訳にもいかないのだから仕方がない──故に無邪気に告げられたお姫様だなんて言葉に悪気が無いのだと知って、その呼称を辞めさせる気も失せてしまった。館への扉に手をかける前に秘め事を告げるように少し屈み。)
良いかい、今からボクがいいと言うまで絶対に喋ってはいけないよ

  • No.84 by ソフィア  2022-11-05 05:34:53 

>>イドラ

「イドラ姫?んふふイドラちゃんね覚えた!
フ…フツツカモノ?ですがよろしくお願いします」
(自分を助けてくれた人の名前を忘れたりしないけどお姫様のような相手の名前を知れたことが嬉しくて、お城に着くまでの間復唱する。なぜ話しちゃだめなのか、理由は分からないけどこっちを見た相手の表情はとても真剣で、ふざけていい場面じゃない事はわかり、自分も表情を引き締めながら頷くと相手にしか聞こえない声で分かったと返事を返す。)

  • No.85 by イドラ  2022-11-06 15:55:54 

>ソフィア

──うん。行こう
(その呼称はどうかと思うものの幼い人間に説明するのも骨が折れるに違いなく、その時間も今は惜しい。牧羊犬と一夜の客人とはいえ人間を快く思うキョウダイもいないことだろう。しっかりとした返事を聞いた後、小さく頷き玄関扉の繊細で豪奢な取っ手を掴みそっと押し入るように中へ。暗くシャンデリアに灯された蝋燭が照らすエントランスホール、全ての窓には閉められたままの重たく光など通さないカーテン。靴音が響かないように注意しながらそっと子羊たちの眠る階へと小さな手を引いて進んでいき)

  • No.86 by 語り部  2022-11-06 19:54:53 

──さァさ、狼も子羊もおいでませ(募集中)

  • No.87 by ソフィア  2022-11-06 20:03:58 

>>イドラ

(綺麗な見た目とは正反対に、お城のなかは思ったより暗くてどうしてこんな真っ暗なんだろうと不思議に思った。それでも相手と手を繋いでるから森より怖くなく、階段をあがるとたくさんお部屋が並んでいて、相手をチラッと見て、お姫様は何人家族なんだろうと気になったものの声を出したら約束を破ってしまう。声を出すのを我慢して、相手について行く)

  • No.88 by イドラ  2022-11-07 23:09:17 

>ソフィア

(冷たく静かな広い廊下と己が進む度にじじっと小さな音を立てて揺れる蝋燭、伸びる影は僅かに人の形を留めるだけで階下から時折聞こえる物音はくぐもった悲鳴、朝日を浴びることは叶わない己のやるべきことはこの小さな人間に正しい帰り道を教えること。送ってあげる、街まで、己は影からしか見守れないけれど助けてあげるよ。最も出入口に近く、外に出やすい部屋の扉をそっと開けて中を指せば奥に入るように促す──声は出さずに)

  • No.89 by イドラ  2022-11-08 01:27:10 

──救われるはずもない館での一夜。バッドエンドはすぐそこに(参加者募集中)

  • No.90 by イドラ  2022-11-08 23:08:10 

──哀れな子羊の祈りを砕くのは 満月の夜に光る牙だった(参加者募集中)

  • No.91 by ソフィア  2022-11-09 09:42:11 

>>イドラ

「………」
(真っ暗でなにも見えない部屋に一瞬入るのを、迷うがときどき聞こえてくる悲鳴に焦り意を決してなかに入る。視界が悪いなか動きパンプスの先が、何かとぶつかりガタッと少し音が鳴り、驚いた事と少し物音をあげてしまった事を謝るように相手を上目づかいで恐る恐る見上げた。)

  • No.92 by イドラ  2022-11-10 19:03:31 

>ソフィア

──もういいよ。怪我してない?

(扉の先へ進むのを躊躇った人間の少女を見下ろし己の視界と彼女の視界、明瞭な明るさは己が紛い物とはいえ吸血鬼だからなのだと気がついて申し訳ないことをしたと──扉を閉め、近くの蝋燭に火を灯せば穏やかに明るさを増した部屋の中で小さな姿に向き直る。ぶつかったことを咎めることはなく、寧ろ痕でも残ってしまったら大変だと、あるいは不自由を強いざるをえないこの状況を謝るように目線を合わせたなら、)

何か食べるかい?簡素なものしかないと思う、でも人間の食べ物はあるよ

  • No.93 by ソフィア  2022-11-10 20:36:08 

>イドラ

「だいじょぶ!音立てちゃってごめんなさい。
食べ物……うーんとねコーンスープとクロワッサンが食べたいな」
(部屋がぼやぁと明るくなり、もういいよと言われればワンピースの裾をキュッと握りながら、音を立ててしまった事を相手に謝り。人間の食べ物と言い方に引っ掛かりを感じつつ空腹だったことを思い出しお腹をさすりながら食べたいメニューを考え、少し寒いので温かい食べ物が、いいと相手にお願いして)

  • No.94 by イドラ  2022-11-12 21:17:52 


>ソフィア

分かったよ──此処は冷えてしまうから、しっかりこれを羽織っておいて
(小さな謝罪を見下ろして耳のいいキョウダイたちは確実に気が付いたに違いないが、新しい餌が来たくらいにしか捉えてはいないに違いない。大事無いよと言う代わりに首を振って、述べられたメニューを脳内で反芻しながら部屋の奥に畳まれた厚手のブランケットをふわりと小さな体の上へ──食堂のキッチンの中には望むものがあるに違いないが少々遠いか。戻ってくるには少し時間を要するだろう。アンティークな装飾の映えるドアノブに手をかけ振り向けば、)
ボクが出た後、この扉の鍵をかけて。誰かが此処に来ても扉を開けてはいけないよ、ボクがキミの名前を呼ぶまで開けないで…いいね?

  • No.95 by イドラ  2022-11-12 21:37:16 

※参加者募集中※
詳細/>>1

  • No.96 by レヴィ  2022-11-13 15:59:01 

名前/レヴィ
性別/男
年齢/16~18歳(見た目)
容姿/陶器のように白い肌に細い手足。157cmと小柄。
腰辺りまで伸ばされた銀髪のストレートヘアに無造作に分けられた長い前髪。少しつり目で長いまつ毛から覗くのは深紅の瞳。幼い顔立ちで一見すると少女のよう。
食事の時に覗く八重歯は鋭く尖っている。
服装は黒い長袖シャツに赤いネクタイ、膝上で一つおられた黒い短パンに皮のサスペンダー。
性格/表情の変化が乏しく、変わるとすれば人間“で”遊んでいる時かキョウダイといる時くらい。それ以外ではほぼ無表情であり、何を考えているかわからない。
キョウダイ達の事が好きで『兄様』と呼び、従順で敬語。
彼らには優しく寛容で甘えたり時折笑顔も見せるが、ハーフのみは例外。
人間に肩入れしている彼女を嫌っていて冷徹な態度。
嫌悪を含む言い方で“牧羊犬”と呼んでいる。
人間は“自分を楽しませる道具”か“食糧”としか思っておらず、肩入れする事はない。人間を壊して遊ぶのが大好きで、感情が高ぶれば口角を引き上げてる姿は普段の様子からは想像できない。
壊した人間を作品として置いておく事もある。
備考/かなりの偏食家で血の好き嫌いが激しい。
空腹であれば渋々嫌いな味の血も飲むが、好物は若い人間の血。
拷問器具は常に所持、小柄ながら運動能力は高い。
拷問したり、敢えて逃して安心した所を捕まえて絶望させたりと人間での遊び方は身体的も精神的も様々。

初回ロル/
ひんやりとした空気と重々しい雰囲気の部屋で怪しげに揺れる蝋燭に、きちんと手入れされた拷問器具、響くは人間の悲鳴、鼻を掠めるは血の匂い。
「ざぁんねん、もうちょっとで逃げられたのにねぇ?」
表情を恐怖一色で染めて倒れている、否、彼自身が背中に乗っかり倒れざるおえなかった人間の手足は本来曲がるはずのない方向に折れており。最後の一本も同じ様に曲げれば心地の良い悲鳴が聞こえる。その音に耳を傾ければ満足そうに口角を上げる。

(/素敵な雰囲気のトピックに惹かれ、吸血鬼側として参加させて頂きたいです。ご検討、よろしくお願いします。)

  • No.97 by イドラ  2022-11-13 16:43:23 

>レヴィ ならびに本体様
( /参加希望ありがとうございます!PFに不備等ございませんのでこのまま受理させていただきます。“と”ではなく“で”なのがミソですね、とても素敵です。ちなみになのですが、本体様にお好きなスイーツなどございましたら是非お聞かせください←皆様に聞いて回っておりまして…
早速愚娘を絡ませて頂きましたが何分生意気な娘ですのでお気に触るようなことがあればお知らせ頂けますと幸いです。またスタート地点に駆けつけるため初回のお返事が少々長くなりましたこと申し訳ございません)

(穏やかな夜だと思っていた、月の照らす窓辺で珍しく静かなキョウダイたちの気配を遠くに感じながら温かいココアなんて人間の嗜好品を口にして──まるで人間と友達になれたかのような妄想に浸って──その刹那、劈くような悲鳴と聞き慣れてしまった骨の折れる音が鼓膜を揺らして驚いた己の服をココアが汚す。聞こえた声のする方へ、靴は足音が響くからと途中で脱ぎ捨て裸足のまま静かに歩み寄った部屋は──地下室の奥にある屋敷の中で一番血の匂いがする部屋だ。ほんの少しだけ扉を開けて顔を覗かせる。銀髪のキョウダイが何かに跨っていて、まるでマネキンのようなそれは──今直ぐにでも手当てして助けて逃がしてあげたいと思う、けど、今のこの場で踏み込んでいくのはあまりに愚かな行為だろう。飽きたと彼が手を離し、この部屋を後にしたところで助けられたら──豪奢で重たく冷たい扉に背をつけたまま、細い隙間から揺れる銀色の髪を夜より深い黒い瞳で監視するように見つめ、)

  • No.98 by レヴィ  2022-11-13 17:04:52 

(確認、受理ありがとうございます。
デザートの件完全に見落としておりました、申し訳ありません…!シャーベットが好きです。素敵な方がお揃いで絡むのが楽しみです。こちらも絡ませて頂きます、扱いにくい子ですがよろしくお願いします。)

「はぁ…隠れてないで出てきたらどうなのさ、牧羊犬くん?」
とどめを刺そうと月明かりを浴び怪しげに輝く斧を振り上げる。
そこへ微かに聞こえた足音とこの部屋の血の匂いと混ざり合うほのかな甘い匂い。恐らく人間の食べ物の香りだろう。しかしこんな所に子羊達が来るはずもない。となれば邪魔をするのはただ1人。冷徹に彼女に話しかければ、興が削がれたとうつ伏せで呻き声をあげる人間を自身の横に転がす。キョウダイに向けるのとはまるで違う冷たく嫌悪をも孕んだ真っ赤な瞳を扉に向けて相手の出方を待つ。

  • No.99 by イドラ  2022-11-13 17:34:22 

>レヴィ
( /滅相もないことでございます!シャーベット良いですよねぇ、美味しいですよねぇ…ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします/蹴)

(光る斧、こちらを向く赤い瞳、足元でぐったりとして動かない人間、呼ばれていると分かっていて部屋に入るために扉を押した腕が情けなく震える。この部屋は、嫌いだ。人間と出来損ないの吸血鬼が躾だといって放り込まれる嫌な檻──散々痛めつけて嬲って楽しんで飽きた玩具はゴミ箱行き、キョウダイの悪癖だと言えばそれまでだけど己にだって半分くらいは同じ種族の血が流れているワケで…そう思うと吐き気がする。奥に静かに鎮座する拷問器具にも良い思い出はなくて頭が痛い。今直ぐにでもこの場を離れてしまいたいが、そうしない理由はキョウダイの足元で潰された蟻のようにか細い息を吐き出す人間がいるから──赤い瞳を見上げて、敢えてこの吸血鬼が嫌がるような言葉を選んで、)
──片付けしておいてあげるよ、愛しい“キョウダイ”。もう“それ”、声も出せないだろうしキミ好みじゃないだろう?

  • No.100 by レヴィ  2022-11-13 18:34:43 

>イドラ

(楽しそうな表情は何処かに消え去り、無表情な、しかし確実に目の前に現れた彼女に対する軽蔑の色を孕んだ瞳を向ける。
足が少し震えている様に見えるのは気のせいか、それでもわざわざ顔を出したのは大方この人間を助ける為だろう。こんな牧羊犬と同じ血が少しでも流れていると思うと反吐が出る。人間を助けようとするどころか、敢えて己が嫌う言葉を選ぶあたり、やっぱり好かない。こんなやつと兄様方とを同じにしないで欲しい。)
___そうだね、もう飽きたからいいや。牧羊犬にはそれくらいがお似合いだよ。じゃあこれ、片付けといて。
(告げた瞬間、下ろしていた斧を振り上げれば素早く転がっている人間に振り下ろす。それが恐らく彼女の一番嫌がる事だろうから。当然人間は辺りに血を撒き散らして、潰れた喉からは掠れた音を漏らして動かなくなる。彼女の反応が楽しみで上がる口角を片手で押さえて向き直る。)

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