車掌 2021-01-20 15:39:52 |
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>13 リタ
(小さく声を立てて笑みを零すリタに気付くと、彼女の方を向いて笑い合って「リタ、リタ。あなたは綺麗なだけじゃなくて、とっても優しい女の子なのね。代わりにあなたが持てない分はあたしがちゃあんと拾って、感じたことを伝えるわ!だからきっと大丈夫よね」溢れた分を拾う、その言葉選びはとても素敵で。穴から無残に溢れ落ちていく感情をそっと拾い上げてくれるのを想像し、癒やされたように目元を和らげて笑みを浮かべる。見たもの、聞いたこと、五感で伝わって来るあらゆる情報が胸の内に次々に溶け込んできて、自然と瞳は輝いて。緑色の切符の他に硬貨を見せてくれると興味津々に見つめ「まあ……!とても綺麗ね……!窓の外を映しているようだわ」星を散りばめたような透明感のある硬貨、その裏側に映ったキラリと光る流れ星。切符と硬貨を自分も持っているかもしれないと分かれば、早速白いニットのポケットを確認して手に触れた感触に眉を上げて。取り出したのは、ラベンダー色をした二つ折りの財布。期待に満ちた目でそっと中身を確認するとそこには硬貨と緑色の切符があって。銀河の上を歩けなくても、硬貨があれば星を持っているような気にさせてくれる。あったことを証明するために両方を取り出してリタに見せると)
あたし分かったわ、リタ。お買い物はこの硬貨でするのね。そしてワクワクしてお買い物をしに途中下車をするの。そのとききっと、あたしはあなたの手を引こうとするかもしれないわ。ここに座ってもらったときみたいにね。
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