頂点4　　　

かんぱい。…あ、おいし。（　　同じく低めの位置でグラス合わせれば恐る恐る口に運び、グラス傾けて少量口に含むなり口内に広がる柑橘の爽やかさと芳醇な甘みのバランスに頬緩ませ呟いて　　）

うッ氏ーのヒュウがないとお前ダダ滑りだからね、感謝した方がいいよほんとに。

たまにはいいね。…ピザもーらい、（　　先程まで不安気だった彼の緩んだ声音が耳に届けばまるで自分のことのように頬緩めグラスを一口煽って。香ばしい香りに誘われるように宣言すればピザを一枚取り皿へ載せ　　）

…つーか、思ってたことがあんだけどさ。地雷だったら蹴ってくれて構わねえんだけど、俺ら今二人だけど、もう二人いたらすげえ楽しいと思わねえ？

やっぱ酒あるのはいいねェ。（　　丸ごと器に乗ったローストチキンをカットナイフとフォークで部位ごとに上手く切り分ければ、生ハム咀嚼しシャンパンを一口、ほっと息ついて呟いて　　）

それね、俺も思ってた。勿論２人で２役ずつやってんのも楽しいんだけどね、折角の頂点４だったら４人欲しい、みたいな。

ほんとそれね、最高の気分よもう。…いやー、不健康な皆さんに健康志向なとこ見せちゃおっかな。（　　酒好きの意見に力強く同意してやればサラダとローストビーフを皿に乗せ、フォークを使って瑞々しい黄緑を口に運び入れた後肉と酒を交互に楽しんで　　）

以心伝心か？そうなんだよ、四人でわちゃわちゃしたさあるんだよなァ～。そもそもの人口少ねえだろうけど、あわよくば誰か入ってきてくれねえかな。

…これ、カルピスサワーより強い？弱い？（　　真っ先に緑黄色の鮮やかなサラダへと手を伸ばせばある程度の量自身の皿へと運び、口に含みながらふとグラスに視線移し尋ねて　　）

クリスマスパート終わったらね、是非欲しい。募集かけてくれば？

まァ、強いだろうね。水持ってくる？（　　ピザを美味そうにぺろりと平らげれば次は切り分けてくれたローストチキンへ手が伸びる。口端に脂をつけることなく器用に大振りな肉頬張れば咀嚼し飲み下した後、何時かの事件を案じてかサワー引き合いに出す彼へ揶揄うように軽く目尻上げつつ気遣い口にして　　）

ほんと？じゃあこれ一段落したら募集掛けてこよっかな、来たら御の字くらいの気持ちで。お前と二人も最高に楽しいからいいんだけどね。

レトさん二口目以降はちょっと心配だなァ、…はい。次からこれね。（　　座った状態で横に上体下げれば、机と密着したシステムキッチンの壁に沿わせ置いてあったノンアルコールワインを拾い上げ机に置き。先程シャンパンを買いにふらりと立ち寄った場所で、外で待っていたアルコールと炭酸控える二名の為にこっそり買ってあったもので　　）

誰が来てくれっかな、やっぱ猫蟹が来やすい？誰でも良いんだけど、残ったのやればいいかな？

合致さんイケメンかよ～。（　　腰をかがめた彼が何を取り出すのかと目を向ければ、卓上へ置かれたのは他二人への気遣いの品。粋な計らいにおお、と短い声上げ囃すように言葉を掛けるものの垂れた目尻はどこか感慨深さを醸していて　　）…そしたら皆おんなじペースで飲めるじゃん。なんか嬉しいな。

合致さんがいいならほんと誰でもいいかな。残り物には福があるって言うしね。募集掛けるとしたらはじめみたいに短期で呼び込もうかな～、期間決まってた方が入りやすいだろうし。

えっ、やさし。…普通に嬉しい、気遣えんだね合致さん、ありがとう。猫くんこれ飲んで、今すぐ全部。（　　屈む様子に疑問符浮かべ行動見守れば、出てきたしなはノンアルコールと書かれた瓶で。驚きに少し目見開き差出人に視線向ければ喜色携えた笑顔で礼を。すぐさま1口目以降呑めていないグラスを隣の奴にスライドさせ即座の嚥下促して　　）

そう思う、失踪とかされたら悲しいし、2週間でも充実して話せたら嬉しいよね。…最悪、おかわり勧誘しちゃえばいいし。

今すぐぅ？無理だわ、（　　突如振られた無茶振りにげげと眉寄せ手を振りかぶるものの、酒の飲めない彼の頼みを無下に断るのも、と目の前に来てしまった殆ど手付かずと同じグラスを掴むが早いか流し入れるように煽ってみせる。炭酸が喉を走る感覚に少々顔顰めながら半分程減ったそれを無類の酒好きであるサプライズ主のもとへ押し付けるように差し出して　　）いや炭酸一気つらい。合致さんパ～ス。

ん、おっけ。またこれは？ってことがあったら助け求めに来るわ。サンキュね。

だらしねェなぁ。…蟹さんこれ開けてみる？あんまやったことないでしょ、（　　差し出されたグラス持ち上げ軽々と内容物全部飲み干せば、空いたグラスを持ち主の位置へと戻し。ワイン瓶の近くにオープナーを差し出せば、笑顔向けて提案してみて　　）

はーい。

流石ァ。それ開けんのちょっとテンション上がるよね、ポンッて飛ばすなよ～。（　　空になったグラスが元の持ち主の元へと戻っていくのを軽い口調で讃えれば次いで出された提案へまた口元緩め。冗談めかした口調で茶化しを交えつつもその行方を見守ろうとする瞳は保護者のような優しさを称えていて　　）

俺やったことないけど大丈夫？（　　恐る恐ると言った様子でワイン瓶持てば、最年長に教わりながらキャップシールの上部を剥がしコルクにスクリューを回し込んでいく。フックを使いテコの原理を使って綺麗に開いたワインに目をやれば、コルク刺さったままのオープナーを置いて　　）…いや、めっちゃ怖かった、もう二度とやらない。

めっちゃ恐る恐るなのウケんだけど。じゃあお疲れの蟹さんにお酌してやろうかな。（　　ワイン瓶と静かに格闘するさま見届けるや綺麗に口の開いたそれを横からひょいと攫って片手へと持ち直す。隣の彼の許可を一声貰えば乾杯前に注いでくれた年長者に倣うようラベルを上へ向け、空のグラスへゆっくりと液体注ぎ入れて。はじめに入っていたのと同程度グラスを満たせば注ぎ口を上げると同時に顔上げ　　）…こんくらいでい？

ワインはね、ちゃんとしたやり方で開ければ怖いことないよ。シャンパンはちょっとあれだけど。（　　指示通りに事を器用にこなす彼に穏やかな笑み向けながら見届ければ、ワイン注ぐ彼のグラスの中はまだ残っているのを確認し直ぐに食事へと向き直り。当然のごとく野菜には手を伸ばさずに炭水化物や肉をメインに食事を進めて　　）

なァんか、某サムネで怒られるやつ思い出したわ。指示通り黙々とこなしていく感じがね。（　　指示を仰ぎながら作業を進める一連の動作に比較的近日の出来事を重ねてくつりと喉奥鳴らしつつ、偏食家を横目にバランス良く食事に手を伸ばしていけば茶色の多い食卓にも徐々に白が覗いてきて　　）

ん、ありがと。あれは俺もうヨシエちゃんより合致さんの方が怖いからね。（　　教わる側だったにしても何度か怒られた覚えのあるゲームには、敵キャラ以上に最年長からの叱責が暗い影として記憶に残っており苦笑を浮かべ。次いで注がれたグラスをまた恐る恐る口へ運び少量飲み下せば、濃厚な葡萄の味に目を丸めて。　　）…これも美味しいね、ありがとう合致さん。

スパルタだったもんね合致さん。…まじんこ？俺も飲みてえ。（　　一口味わい声色柔らかに感謝述べる隣の様子に興味を惹かれたらしく、肉とパスタのみ盛られた皿へとフォーク乗せれば僅か残っていたグラスを煽り空にして。こっくりと深いボルドーを自身のグラスに注ぎ暫し口内で味わった後嚥下すれば満面の笑みを提供者へ向けて　　）…うん、うまいわ。やっぱ合致さんはセンスあるね。ありがと。

ふふ、美味しいでしょ。猫はまあ呑めるから良いけど、呑めない蟹さんも楽しみ様があるんだよってね。（　　感謝の言葉に柔和な笑みで返せば購入の意図示し、恩を感じさせるような会話の終了を願ってか食の手を進め。自身の皿に取り分けた分全て食べ終えればケーキに備え腹八分目程度でフォーク置き　　）美味しかったァ、

……いや、食ったわ。調子乗って食いすぎたかもしんない。ケーキ入るかなこれ。（　　皆の会話を耳に入れつつ最後の一口を胃に収めれば終了の一声の代わりにぱちんと胸の前で手を合わせフォークを置いて。食前より膨れた腹に手を置きつつ頭は既に次に控えたデザートの心配をはじめたようで　　）