【 指名制 】香撫町の住人。【 日常 / シリアス / NBL 】

【 指名制 】香撫町の住人。【 日常 / シリアス / NBL 】

主  2020-09-28 23:06:45 
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 香撫町。『第二の人生を送る場所』と銘打たれたその場所は、外からの情報の一切が遮断され、地図にも記載されない秘匿された町。

「 記憶喪失、か。……羨ましいな。 」

 この町の住人は、皆捨て去りたい過去や秘密を抱えている。

「 ───思い出してはいけないよ。 」

 少年は囁いた。
 その時の彼の表情が、ずっと頭に残って離れない。


>1 規則
>2 世界観
>3 住人達
>4 移住届

 ( / しばらくレス禁止。 )




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  • No.21 by 匿名さん  2020-10-08 23:06:53 



「 ちゃんと...記憶を整理しておかないと全部呑み込まれてしまいそうで...ちょっとだけ怖いです 。」

名前 : 景 / ケイ ( 夜景のような景色を覚えていた為. )
性別 : 女
年齢 : 16 ( 見た目年齢 15~17 )

容姿 : 記憶を失う迄は優等生という看板を背負ってきた為一切遊んだりしていないストレートの黒髪を腰まで伸ばしている。前髪は目にかからない程度の長さ。
アーモンド型の黒い目は伏し目がちでも分かるほどに大きく年齢に見合った幼さがある。また影を落とすほどに伸びて羽のような睫毛は黒く妖艶な雰囲気を漂わせる。肌の色は白く、服装や外見も相まってそこだけ色彩が抜け落ちたかのような錯覚に陥るほどに血色が悪い。身長は160cmの痩せ型。
服装 : 黒を基調としたセーラー服を着ており襟元のラインとリボンは白。黒いローファーに黒のかっちりとした学生鞄を持っている。服は土や泥でかなり汚れており、下に履いているタイツもボロボロである。
性格 : かなりのいい子ちゃん。なんでもそこそこに頑張って出来のいい優等生として16年生きてきた。人当たりも良く好かれるが、八方美人と言われれば黙ることしかできない。誰かに反論をしようにしても嫌われることを恐れて躊躇ってしまう為、不容易に人に近づきすぎない事を意識している。基本真面目で堅実な考えをするような振る舞いをしているが、根は夢見がちな一人の少女である。
記憶を失ってからは表情の変化が乏しく花のような笑顔を見せることも苛立ち憤怒する様子も見せず常に下を向き悲しげな表情を浮かべている。元々自我が少なかった為なにか行動しろと言われなければ屍のように動かなくなってしまうことがしばしばあり、見目の不思議な雰囲気からか人形のようにも見える。

この町に来た理由 : ある事で苛烈ないじめが始まり、1度オカルト好きな父親から借りた本に乗っていた香撫町を鮮明に記憶しており、この無慈悲な世界から逃げる為の逃避行に向かった。夢見がちな考えといじめからの睡眠不足で正常な考えが出来ずとりあえず森を進んでいけば..という考えでボロボロになりながらも辿り着いた。覚えていない大切なことは、家族の暖かさといじめの悲痛さ。なにもかもを呑み込み我慢してしまう性なのか嫌な事は忘れたい一心でのことなのか。

指名キャラクター : 幸 さん
希望エンド : 永住エンド

(/ 初めまして . 夜分遅くに失礼致します。特に挨拶等無しにPFを作ってしまったのですが大丈夫だったでしょうか..?また絡みづらそうでしたらまた練り直しますのでご確認頂ければ幸いです../)


  • No.22 by 月  2020-10-09 21:23:05 




> 睡さん


……そう、だね。
( いっそ壊れてしまった方が楽なのかもしれない。そんな風に思う心は確かに存在する。それでも頷く以外に何も出来なかったのは、目の前の彼が自分よりも辛そうな表情をしていたから。彼の過去も、抱えているものも、何ひとつとして知らない。今聞いたところではぐらかされるだけで、きっと踏み込んではいけない領域。弱い頭でもそのくらいのことはわかる。それでも力になりたいだなんて、単なるお人好しだ。お節介でしかない。溢れそうになる言葉をぐっと飲み込んで、それから蜂蜜のような髪へと手を伸ばす。知り合って間もない自分では取り除くことなんて出来ないけれど、少しだけでも前を向くことが出来たら良い。ゆっくり、ゆっくりと言葉を紡ぐ。話の中の本心が少しでも伝わってくれたら。いつの間にか、話しながら涙ぐんでしまっていた )
私ね、私……この街に住むよ。短い間かもしれないけれど……だから、貴方の手伝いをさせて。無理に踏み込んだり、傷つけたりしない。でも、放ってなんておけないよ。


( / もっとお話したいのはやまやまですが、このままだと睡さんに嫌われるくらいに突っ込んでしまいそうですので……キリの良いところで次回は來さんにお願いしたく思います。キャラクター変更については、まだこの子が住んですらいない為に、來さんとの絡みが終わった辺りでと考えております。イメージは固まってきておりますので、絡ませて頂きながら少しずつ作成に入りますね。)


  • No.23 by 幸 / コウ  2020-10-09 22:53:37 





             > 景( >21


 【 喫茶店 → 公園 / 幸 】

 ( 少し遅めの起床。誰にも遠慮することなく欠伸を零し、吐き出す息と共に表情に影を落とす。今日もまたつまらない一日が始まる。家にいてもつまらない。外に出てもつまらない。どこにいてもつまらないのは、きっと俺が空っぽな人間だからだ。ベッドの上で屍のように寝っ転がっているのにも飽きたから、喫茶店に入り、コーヒーを注文する。苦いのも、無彩色──特に黒──も好きだ。落ち着くから。甘くて明るくて楽しいものなんて見ていると、別世界のことのように思えて、俺だけ世界から弾き出されたような気分になる。……いや、まあこんな辺鄙な町に住んでる時点で実際そうなんだけど。ゆらゆらと湯気を立てるカップを見つめていると、後ろの席から “記憶喪失” という単語が聞こえてくる。……またか。細く息を吐き出すと、鼻の奥に香ばしい香りが広がった。目の前で今日もせっせと働いている守さんに聞くと、また記憶喪失を自称する奴が町に入ってきたらしい。長い黒髪の女で、名前は景。前にも記憶喪失と言って町に潜り込み、結局嘘がバレて追放された奴が何人か居たけど、皆考えることは同じってことか。守さんにコーヒーの代金と情報料を支払うと、店を出る。ふと何気なく目を向けると、先程聞いた通りの人物が、公園のベンチで頼りなさげに髪を揺らしていた。その姿があまりにも孤独で、自分と似ている気がして、俺は思わず声を掛けてしまう。 )
 こんなところで何してんの?


 ( / 挨拶なしでも大丈夫ですし、PFも問題ありません。ご参加ありがとうございます! 景ちゃんが目を覚まし、住民(仮)になったところから始めてしまいましたが大丈夫でしょうか? 透からこの町の説明と、一通りの案内は受けているという設定でお願いします。一応彼管理人なので……! )



 

  • No.24 by 睡 / スイ  2020-10-09 23:25:41 





             > 月( >22


 手伝い……? ( 思ってもみない言葉に、ぱちぱちと目を瞬かせる。出会って間もない女の子に、しかも記憶喪失の子に、心配されている。おれはそんなに情けない顔をしていたのか。ふ、と、少し。ほんの少しだけれど、口元が緩む。それは、何も変わっていない自分への自嘲だったかもしれない。もしくは、彼女の言葉によって救われた心の顕れだったかもしれない。彼女の素性は未だ分からないし、嘘をついている可能性だって充分にある。たったこれっぽっちで信用したわけではないけれど、少なくとも無神経に人の心を傷付けるような人ではない気がした。頭上に伸ばされた手を柔く握って、託すように微かに力を込める。彼女に言葉を伝え終えると、その後はまたすぐに眠ってしまったけれど、その日は普段と違う、心地良い眠りにつけた気がした。 )
 それなら、これはおれじゃなくて來にしてあげて。青紫の髪の、おれにちょっと似てる男の子。おれの言葉はもう届かないから、きみがあの子をたすけてあげて。


 ( / 來ですね、りょうかいです。次に繋げる形で書いてみたので、次から來宛にロルを書いてくださると助かります。場所は適当に創作していただいて構いません! キャラクターについても、りょうかいです。月ちゃんめちゃくちゃいい子で名残惜しいですが、次のキャラクターも楽しみにしております! )



 

  • No.25 by 月  2020-10-10 09:48:11 



> 睡さん→來さん


( ちょっとだけ似ている、たすけてあげなければならない子。それがきっと彼を縛り付ける、悲しくさせる原因でもあるのだろう。足枷となっているのなら、彼だけでなくその子も辛いはず。掴まれた手へと込められる力は先程の強いものではなくて、どこか心地よさすら感じさせる。勿論、たすけてみせる。貴方のことも、貴方に似たその子のことも。確かに言葉を受け取った、とこくりと頷いてみせ。彼が眠ってしまってから出来た任務、それは青紫の髪をした子を探すこと。取り敢えずはこの移住届を出すところから始めようか。蜂蜜色の彼の言葉を思い出しながら受付へと向かう。一年後、此処を出るときには何かが変わっているのだろうか。手探り状態ながら、散策してみようと歩き出した。住民証を片手に目的もなくさ迷うと、ふと金木犀の甘い香りに足を止める。甘ったるい程の香りは脳を溶かすようで、何も考えることができなくなる。そうだ、探さなくては。そう思いながらも近くのお菓子屋さんで煌めくキャンディーに目を奪われてしまったのは甘党ゆえか。しかも店の前で立ち止まるだけなのだから、不審に思われても仕方なかった。 )


( / 取り敢えずは移住届を提出させた後、町の散策をさせてみました。第一印象が変な人になってしまいそうですが、声を掛けて頂けると有難いです。)


  • No.26 by 景  2020-10-10 11:03:25 


             > 幸( >23


 【 公園 / 景 】


( ここ3日なんら変わらない無機質な部屋の景色に嫌気が差し散歩にと外に出てみたが結局は想像していたような色彩豊かな場所に辿り着くことなく体力に限界が来てしまったらしい。歩いていたはずなのに荒くなる息を落ち着かせる為近くのベンチに崩れるように座る。ここに来てから記憶と共に体力までも失ったのかと思うと今の自分の存在価値の無さに笑えてくる。否、それは前からだったのかもしれないが思い出そうと努力しても頭痛が酷くなり結局は堂々巡りだ。透、と名乗る自分と差ほどの年齢差は無いだろう少年にこの街について説明を受け仮の住民証を渡されたことを思い出す。さすがに数日前の事だから記憶ははっきりとしているが、また更に1週間もすればぼんやりとした思い出になってしまうようで恐ろしくも感じてしまう。なにも考えずただ屍の様にしていれば上塗りされていく記憶もないまま元いた場所に帰れるのではないだろうか...?考えるうちに顔が強ばっていたのかもしれない。聞き覚えのない声が上から降ってきた。ゆっくりと顔を上げれば覆っていた長い黒髪が幕を開けるようにしてサラサラと後ろに流れていく。見知らぬ男性と目が合い少し考えてから声を出す )
何を..しているのでしょうか.. ただ、何をすればいいか..何に従うべきなのか分からなくて...。

(/ 了解致しました..!! 初心者なものでロルテの回し方等に指摘ございましたらお願い致します;; /)


  • No.27 by 來 / ライ  2020-10-11 23:25:23 





             > 月( >25


 【 駄菓子屋 / 來 】

 ( 駄菓子屋で棒付きキャンディーを10個購入。餓鬼の頃は出来なかった贅沢をして、気分だけの大人を味わう。悩みに悩んで選んだ10種類の味は、コーラやグレープ等、大人とは程遠いものばかりだったけれど。まずはコーラ味を開封して、口に。それ以外は全て無造作にポケットに突っ込んで、店を出る。口の中に広がる甘味料のチープな甘さに、満ち足りた気分だ。さて今日は誰を揶揄ってやろうか──なんて考えていると、店の前に一人の女の子。彼女はおれの姿を見るや、反応を示した……ように見える。いや、おれじゃなくてキャンディーの方か? 見知らぬ顔に警戒を強めたものの、こんなキャンディーを見て物欲しそうにしている女の子を威嚇するのも馬鹿馬鹿しくて、普段と変わらぬ態度で声を掛ける。それに何だかこの子、騙しやすそうだし。 )
 ……欲しいの?


 ( / 完全に住民証(仮)渡すの忘れていたので助かりました……ありがとうございます……
 正直ちょっとくらい変な方が声掛けやすいです() )



 

  • No.28 by 幸 / コウ  2020-10-11 23:54:41 





             > 景( >26


 ( 一瞬、目が合う。しかし、その瞳はすぐにふっと伏せられて、頼りなげな声がぽつぽつと言葉を紡ぐ。憂いを帯びた瞳は地面に向いていて、彼女の落とした憂鬱が、その場所に陰をつくっているようだった。陽の当たる場所から、その陰の中へ、一歩足を踏み入れる。彼女の発した内容は、要するに何もしていないということで、そして俺もこの町に来てから毎日これといってする事がない。もう誰かに、何かに期待なんてしたくなくて、大切なものなんて一つもつくりたくなくて、人と関わることを避け続けてきた。けれど、俺はいつまでも一人で居れるほど強くはなくて、本当はずっと、誰かと繋がりたかった。彼女は、今の俺にとって、言ってしまえば “都合の良い” 存在だ。最初から居なくなることが分かっていれば、必要以上に入れ込むようなこともない。いつか嘘がバレてこの町を追放される日まで、適当な暇つぶしにでもなってくれればいい。そんな、浅ましい考えで、少し間隔を空けて彼女と同じベンチに座る。 )
 記憶喪失、なんだっけ。そりゃ何をすればいいのか分からなくもなるよね。


 ( / 初心者とは思えないほどの文才なので大丈夫です、何一つ問題ございません……! では、この辺で本体は退散しますね。改めてよろしくお願いいたします。 )



 

  • No.29 by 景  2020-10-12 18:19:50 





             > 幸( >28


 ( 記憶喪失なんて言葉を聞いてしまうと、本当にこの見知らぬ土地で迷子になってしまったようで一瞬、目の奥の方が熱くなる。思い出そうにも思い出せない、いくつもの物語の切れ端を読んでいるようなそんな感覚が煩わしくてぐるぐると渦巻く思考に一時停止を呼びかける。見飽きた地面から顔を上げ、隣に座った黒髪の男性に目を向ける。自分より少し上だろうか..? だが彼の纏う雰囲気がそうさせるのか同級生にも見えてしまう。その姿はどこか、世界に取り残され拒絶され記憶までもを失った自分の姿と重ねてしまう。この街で何をすればいいか、その答えが聞きたかったはずなのに憐れむような、蔑むような声で共感されると何故か安堵してしまう。まるで常にそんな風に扱われてきたかのような"慣れ"の上の安堵に吐き気がしたが、それとは少し違う感触があった。見知らぬ男性に声をかけられて、いつもなら不安なはずなのに居心地がいいような、不思議な感覚に襲われ、ついに異常者になってしまったのかと困惑する。同時に自分と同じ空気に溶け込み、自分に干渉してくる人物に一抹の不安が過ぎった。_____人を信頼し過ぎず離れ過ぎず一定の距離を保つ... 。そんな言葉が脳裏に焼き付いて離れない。ぶんぶんと頭を振ってどうにかその言葉、というよりは目標じみたものを振り払う。かなり不審に思われただろうが気にせずに、目の前の男性を見る。夜空のような瞳はなにかを求めるような悲しい目をしていてつい、口をついて出た言葉だった。 )
 えっと ... お兄さんも .. 迷子、なんですね 。


  • No.30 by 月  2020-10-12 20:05:42 



> 來さん


( 甘ったるい程の香りに釣られ、立ち止まること数秒。いや、数分は経っていたかもしれない。とにかくその癒される甘さに酔いしれていたところだった。目の前で揺れた青紫に目をぱちぱちさせ、ついつい見詰めてしまって。あの睡眠が好きなふんわりとした彼とは雰囲気が違うものの、青紫の髪以外に特徴が告げられなかったということがその色が他に何人もいるわけではないということ。それじゃあきっと、この人がたすけてあげなければならない子なのだ。色々ぐるぐる考えていたところに声を掛けられたものだから、思わず「 へっ……? 」と声が漏れてしまった。取り繕うのは得意ではない。何とかしようと考えるも、おつむの弱い己に上手い切り返しなど思いつくはずもなくて。取り敢えずは質問への応答から。例によって彼のことだって名前くらいしかわからないけれど、嫌われないようにしなくては。緩む頬を隠さぬまま、貰ったばかりの住民証をぴらりと揺らしてみせて )
うん。来たばかりだから、色々見てたんだけど……甘いもの好きだから、気になったんだあ。


  • No.31 by 幸 / コウ  2020-10-13 21:20:14 





             > 景( >29


 ( 予想外の言葉だった。思わず隣を振り返ると、先ほどは地面を向いていた瞳が俺を見つめている。このまま見つめ合えば何もかも見透かされてしまいそうで、逃げるように目線を目の前に戻した。──”迷子”。彼女の言う通りだ。俺にはもう、行く当ても、戻る場所も無い。精神的にも、物理的にも、ね。信じていたものが嘘だと知ったあの日、俺の立っていた足場は崩れて消え去ってしまった。どこに踏み出してもまた崩れてしまいそうで、落下したその場所から動けずにいる。それが今の俺だ。……けれど、こんな話は、この町の住人にだってしたことはない。この子、やっぱり何か嗅ぎ回っているのか。それとも、俺が彼女と自分を重ねたように、彼女の方も俺に何かを感じ取ったのだろうか。目線は目の前に向けたまま、独り言のようにぽつりぽつりと言葉を口から零す。価値観の土台となる前提を失くし、思い出すら汚されてしまった。今まで積み重ねてきたはずのものは、一瞬にして、泡沫のように消えてしまったのだ。残ったのは、この息苦しさと、猜疑心。 )
 ……うん、迷子だ。……そして多分、記憶喪失だ。



 

  • No.32 by 來 / ライ  2020-10-13 21:44:38 





             > 月( >30


 ……なにこれ、偽造? ( 目の前に取り出されたそれを、まじまじと見つめる。その子が取り出したのは、おれ達が持っているのとは色の違う住民証。しかし、偽造ではないのだろう。こんな分かりやすい偽造をするなんて、あまりにも頭が弱い。じゃあ何なのかと考えた時に、浮かぶ可能性はいくつかあるものの、それを馬鹿正直に訊いてしまえばこちらから手の内を明かすようなもの。とりあえずは一番遠い選択肢を提示して、あとは彼女が勝手に話してくれるのを待つ。情報戦は、こちらの情報をどれだけ与えずに相手の情報を引き出すかが鍵だ。素性も分からない相手にぺらぺらと本当のことなんて話すわけにはいかない。……しかし、かくいう彼女はと言うと、”来たばかり” だとか “甘いものが好き” だとか、バーゲンセール並みの大安売りで情報を渡してくれる。しかも緩んだ顔で。嘘の情報で信用を得る算段か、とも考えたが、さっきの様子も鑑みるとこれは多分天然だ。天然のお人好し。これからこの町でやっていけるのか、と、つい勝手に心配してしまうものの、こんなに騙されやすそうな相手は遊び相手にぴったりなのもまた事実で。 )
 それは残念。この町では甘いものって貴重だから、外の10倍の値段はするよ。おれも手に入れるの苦労してるんだ。


 

  • No.33 by 月  2020-10-13 22:23:01 



> 來さん

……受付が偽物じゃなければ?
( 来たばかりの人間にはそれが真実なのか虚構なのか、見極めることなど不可能。それでも蜂蜜色のふんわりとした、目の前の彼の兄が言っていたのだから恐らく間違いではないはずで。偽装なんかじゃない、なんて慌てることも、きっぱり言い切ることも。どちらを選んだとてあまり宜しくないだろう。初対面から不信感を募らせるのは、"たすける"という目的を達成するのを難しくする。期限は一年、それまでにすべてを終えなければ強制送還。そんな言葉を聞いてしまったから、お兄さんと対峙したときよりは幾らか慎重になっており。ふわふわした頭のままでは何でも話してしまいそうだけれど、何とかしなければとは思っているのだ。甘いものに対しての情報は、その味に反して辛い現実を突き付けてくるようだった。100円で買える飴が1000円もするとしたら、そんなものを気軽にたくさん買っていたらお金は簡単に底をつく。幸い文明の利器にお金を使うことはせずに済むけれど。わざとらしい程に目をぱちぱちさせて驚きつつ、迷うように視線をさ迷わせて )
ええ、そんなに?……それは大変だ。んん、生きていけるかなあ。


  • No.34 by 景  2020-10-14 14:29:48 




             > 幸( >31


 ( 記憶喪失の迷子 、その言葉は絶望的な程に噛み合ってしまう状況だった。帰りたい所も帰る場所も帰り方すら分からない赤子に何が出来るのだろうか?何を思えばいいのだろうか...?悲しくなるほどに無知で無価値な自分の存在などいっそ泡になって人魚のように綺麗に消えてしまえれば、なんて...。この街で言葉を交わしたのは、最初に会った管理人と目の前の彼だけ。明日泡になって消えた自分を惜しみ悲しんでくれる人なんているんだろうか? 記憶を失い名前を忘れ、存在していたことすら忘れられてしまう。なんて恐ろしいんだろう.....。鳥肌が立って寒くないはずの体を軽く抱きながら隣に座る人物に意識を向ける。自身も迷子の記憶喪失と言った彼もまた今までずっと独りで過ごしてきたのではないか。私が、一方的に同類だと、同種だと決めつけているだけなのかも知れないが...それでも寂しくしている人に寄り添ってあげるくらいのことはできるんじゃないか?それはここで迷子にならない道標にもなるんじゃないか..?と。声を掛け話しかけてくれた彼のことを忘れるような、そんな恩知らずな人間になりたくなかった。)
お兄さんのお名前..聞いても、いいですか?



  • No.35 by 匿名さん  2020-10-15 01:49:08 



>主様

(/初めまして。参加を希望なのですが、定員等は大丈夫でしょうか?参加可能でしたらPfを提出させて頂きます。ご検討よろしくお願いいたします!*)


  • No.36 by 來 / ライ  2020-10-17 12:30:48 





             > 月( >33


 あはは、この町って町自体が怪しいよね。( 彼女の言葉にからりと笑う。情報の秘匿、移住者の制限。狐に化かされていた、なんてオチでも不思議はない。おれらはそれでもいいから、あの家以外ならどこでもいいからと此処に来たけれど、普通だったら近寄りたくはないだろう。『その住民証はおれらのと色が違うから、もしかしたらきみの行った受付は偽物かもねえ』。欲しい情報が手に入らなかったため、笑顔を崩さないまま少しだけ核心に近付けて言葉を返す。どことなく、最初に言葉を交わした時よりも顔付きが引き締まった気がした彼女に、こちらも慎重になるけれど、それは一瞬だけ。あっさりと嘘を信じて困惑の表情を浮かべる様子に、僅かに強張った身体から力が抜けていく。まあ、来たばかりなら何も分からなくても仕方ないか。この町の洗礼とでも思ってもらうしかない。ポケットから、先程購入した一個40円の棒付きキャンディーを取り出す。 )
 お近づきの印に、特別に半額で売ってあげる。ストロベリー味、好き?




  • No.37 by 幸 / コウ  2020-10-17 13:25:07 





             > 景( >34


 コウ。……不幸の、幸。( 何もかも分からなくなった時、一番怖いのは、自分が何者か分からない事だと思う。逆に、自分が何者なのかさえ分かっていれば、他の何も分からなくても立ち止まりはしないだろう。彼女の問いにどんな意味があったのかは分からない。ただの気紛れか、『お兄さん』と呼ぶことに抵抗を覚えたのか。それとも、俺の存在を証明してくれているのか。都合の良い解釈をして、少しだけ救われたような心地。けれど、すぐに頭の中に、『そんなんだから騙されるんだ、期待なんてするな』と自分の声が響く。その声に熱を奪われるように、すう、と頭が冷えていく。……そうだ、期待なんてするから、裏切られる。結局、名乗ったのはこの町で俺を表す名前。俺がこの町で初めて名前を聞かれた時に、思いつきで名乗った名前だ。『幸せ』の幸はなく、『不幸』の幸だと言ったのは、こんな俺が幸せだなんて滑稽でしかないから。もし、彼女が本当に存在証明をしてくれていたのだとしたら、今俺は自分の不幸を証明されていることになるのだろうか。……悪くないね。微かに自嘲めいた笑みが零れる。 )
 君は、何で『景』なの?




 

  • No.38 by 主  2020-10-17 13:29:04 



 >35

 ( / 反応が遅くなってしまってごめんなさい! 参加人数に制限等はありませんので、是非ご参加いただけると嬉しいです。お返事の方、スローペースにはなってしまうとは思いますが、ゆったりと楽しんでいただければと存じます。 )


 

  • No.39 by 月  2020-10-17 16:34:14 



> 來さん

ええ、でも結構快適そうにしてるんじゃ。
( 怪しいと言いながら、彼は楽しそうに買い物していたものと見えた。支給されるお金、用意される棲みか。それだけでも既に優しい。唯一大変なのは情報網がないところだけれど、来たばかりでは問題ないように思える。「 んん、でも……優しい人が教えてくれたんだよ?この受付にいけば良いよって 」彼とその兄との仲は果たして良好なのか。否、そんなに良くないからこそ兄の言葉が届かないのか。どうしたら良いか、ぐるぐると考えは纏まらずに。名前も知らないけれど、会ったのが彼の兄であることは明かさず。彼が口にしているコーラの香りと店から漂う甘い香りとが混ざりあって、どうにも心が動かされて仕方ない。貰ったお金があるのだから、ひとつくらいならばきっと大丈夫だろう。困ったように首を傾げて、店の中に入ろうかとの意思を示した。無論、止められたらあっさりと決壊するだろう弱い意思ではあるのだが。参考までに聞いておこうか。自己紹介もまだであることをすっかり忘れたまま、単純に気になる好みを問うて )
ストロベリー……ううん、ええと。でも、他の味も気になるなあ、なんて。あなたは、何の味がすきなの?


( / 交流途中ではありますが、交流予定のお兄さんのプロフィールが出来ましたので提出させて頂きますね。元々考えていたのとは違う静かな狂人となりましたが、いかがでしょうか。ご確認お願い致します。)


「 俺のことなんて知らなくても良いだろう?知りたいなら、君のことを教えてくれるかい? 」
「 毒きのこ?……そうか、じゃあ採っておいて。はは、しなないから問題ないって 」
「 大丈夫、一年経ったら君の前から消えてあげるよ……嫌ならちゃんと、繋ぎ止めて 」

名前: 楸 / ひさぎ
本名。名字は珍しいからと明かさない

性別: 男
年齢: 25歳( 歳相応。27くらいだと思われることが多い )

容姿: 黒髪のエアリーマッシュに黒縁眼鏡を着用。眼鏡を取られてしまうと殆ど見えないから必須。忘れてしまった日は距離を縮めなければ判別不可能らしい。目に異物を入れたくないから、とコンタクトは使ったことがない。同じく黒い瞳はたれ目で優しさを感じさせる。身長は180cm、筋肉は少しばかりついているだけで人よりは弱い。服装は仕事時はスーツ、研究時は白衣。迷い込んだときからは正体を隠そうと平凡な白シャツに黒の上着を羽織り、ズボンを履くだけ。毎日そんな適当な格好しかしていないことから、服装に頓着していないことがよくわかるはず。ちゃっかり持ってきた黒い小さな鞄にも入っていたメモ帳とペンは必須。

性格: 表向きは穏やかで優しいお兄さん。ふんわり、ほわほわとした印象を与えることだろう。話し方はゆったりペースで誰に対しても同じように接する。温厚で滅多なことでは怒らない。しかしながら、実際は頭の螺子が数個飛んでいる危ない人。自分の命に頓着しないし、何でも試したがる節がある。試さないと気が済まない頑固者。普段から人に強要することがないぶん、信用されたら研究に付き合わされてしまう為注意。

この町に来た理由: 町のことを知りたいと考え、一時的に記憶を失う薬を服用。それによって最初の日だけは自分のこと、過去に関わること以外は忘れてしまう。研究が好きでやっているうち、毒物を摂取しても仮死状態になるものを開発。それゆえ毒を盛られてもしなない。研究だけでは食べていけないとわかっているから、お役所仕事で余った時間を研究に充てる形。記憶は失うことなく覚えているも、中高ずっと演劇を続けていたことから完璧に演じきってみせると意気込んでいる。

初回指名キャラクター: 透さん
希望エンド: 追放エンド


  • No.40 by 景  2020-10-17 17:27:08 



             > 幸( >37


 不幸だなんて...そんな..
( そんな悲しいことを苦しそうな顔で言わないで欲しい。胸が締め付けられるようでこちらまで苦しくなってくる。不幸と言った彼に、いつか読んだ本の言葉が思い浮かぶ。"...同じだけの不幸がつねに必要である" ..と。確か、幸福も不幸も人間には必要だと諭した文だった気がした。そんないかにもなフォローの言葉を考えていると質問が返ってくる。『 景 』という名前はなぜか、と。初日、簡易的な仮の住民票を受け取る為名前を尋ねられたが勿論思い出せるはずもなく、最後に見たのであろう鮮明に残っていた記憶の夜景から、『 景 』という名前を拝借したが、日の光という意味もあることから自身への皮肉交じりにつけた名前でもあった。幸と不幸。景と影。どこか似ている名前に親近感を覚えるが、今になって何故名前が分かったのだろうかと思った。まぁ小さな街らしいし、記憶喪失の迷子なんて物珍しいもので名前くらい広まってしまうんだろうと勝手に解釈付けることにして、自身を嘲るように柔らかい笑みを浮かべながら答える。)
景...て日の光って意味もあるんだそうです..。私、何も無くて影みたいだから..自分自身への皮肉です.

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