吸血鬼な彼女と俺の日常。{NL/吸血鬼役募集}

「いや。次体育だし…久しぶりに授業出るわw」
笑いながら、伊万里を見上げる

「もう…笑い事じゃないわよ？ほんとにいつぶりなのかしら。」
片眉だけを下げてわざとらしく非難の目を向けて

「さぁなw…そろそろ行くか！」
ニヤニヤ笑って扉に向かって歩く

「何よ、ニヤニヤして気持ち悪いわね」
むう？とまた睨んで見せて。

「んだよ…w」
口を尖らして階段に足をかける
「(何はともあれ仲直りできてよかった…)」
と、ほっとする自分に微笑を浮かべ

「別に？まあ、よかったわ…仲直り出来て…」
そういうと、ぷいっと下をむいてしまう。
かろうじて見える耳は赤くなっていて。

「ｸｽｯww(案外可愛いとこあんじゃん//)」
同じことを考えていたのに思わず吹き出し、耳を染めた彼女を見て、胸が高鳴るのを感じる

「何笑ってんのよ！だから気持ち悪いのよ！」
ふん、と大げさに怒って見せてよくわからない罵詈雑言を浴びせる。

「だからって…もしかして前から思ってたの！？」
伊万里の方を向き、顔をひくつかせる

「えっ？ん？ちが…はっ」
勢いあまって自分でもよくわからないことを言っていたことに気づき、真っ赤になって言葉が詰まる。

「えぇ～…。」
じと目で彼女を見やり沈黙する。

「なっ、何よ？！」
急な沈黙にびっくりしつつ、勢いだけはそのままに応える。

「別にぃ～(おもしろ♪)」
さらぁ～っと受け流して教室に戻る

「ほんとに変な人！じゃあ、女子は体育館だからもう行くわ。」
ふんと、くるぶしを返し、歩き出した時、あっ、と声を上げ、一言。
「お昼もちゃんと屋上来なさいよ」

「おう！(変な人は余計だこんにゃろ‥)」
じゃあな！と教室に着替えに入ろうとするが、後ろからかかる声に
「わかってるよ～」
と声をかけ

「わかってるならいいのよ。」
聞こえるか聞こえないかの大きさの声で呟くとスタスタ歩き出して

「あらよっと♪」
今日の体育は香槻の部活と同じバスケットボール。普段授業に参加してない彼だか、スイッチが入ったかのように素早い身のこなしでどんどんゴールに入れていく。
「ふぅーっ！これで三回連続俺等の勝ち！」
ニィ！っと笑いながら。

「大人げないというか…手加減もないのね」
はあ、とためいきをついて、どこにそんな力があるのか不思議に思って

「お？やっほー！ヘブｯｯ!??」
こちらを見ていた伊万里に手を振り、自軍からのパスに反応が遅れて顔面を射抜かれるw

「ちょっ?何してのよ！」
顔面で受け止めた香槻を見て、呆れつつも、少し心配そうに見て