司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1583 レオナ
──起きたら、キミがいないんだもの
( 軽く扉が開く音がして、聞こえた声にやはり部屋の中にはいなかったのかと一人納得をしていた。視線を向けた先にあった呆れたような緑色、夜とは違い明るくなった部屋の中でそもそものベッドの持ち主はすべきことを終えてきたらしい。探した、という意味を言外に含んで──でも何も言わずに。髪を結んだ姿を近くで見たのは初めてだ・・・いつもは学友と歩いている姿を見かけるくらいのものだから、とよく分からない感慨深さを覚えたものの、直ぐに解かれた髪に目を細めて。起きたら生徒がいなかったから、寝惚けた目でも探した己は十分に立派な部屋守りをしたのではなかろうか・・・してないか。汗をかくほど・・・というと、運動だから当然だと言われそうなのだけど、正しくはこの生徒が本気で打ち込める、何かがある事実は大人として嬉しいものなのでやはりあれこれ文句を言うのは辞めておこう。のそのそとクッションの山から抜け出してはベッドの端に腰掛けて生徒を見上げ )
・・・おかえりなさい。ベッドを貸してくれてありがとうございました──キミがシャワーを浴びる間に、帰り支度を整えておきますね
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