魍魎 2020-03-21 17:35:45 |
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>42 空宮
他人に貸す厠も無し、貴様と交わす言葉も無し。ただ帰れと、先ほどからそう申している筈だが…全く、何故静寂の輩はどいつもこいつも人の話を聞かんのだ(敵の顔すら覚えておらず、あまつさえ此方を仕留めると言うやる気すら感じられない。どこか気が抜ける輩であるが、その一方で踏み込めばこちらが切られるような、そんな殺気も感じ得る。ひょうきん者に見えて抜け目ないあたり、やはり7本刀なのだろう)
最後の忠告だ。ここで帰るのならばそれで良し、帰らぬのならば…山を汚すのは不本意ではあるが、切り捨てざるを得んな(とは言えこのままベラベラと語らうつもりもない。ならば多少強引でも引き返させねばと、刀を引き抜けば威圧するように、妖術で突風を巻き起こしながらそう呟いて)
>44 黒蓮
躾と常識が足りぬのはそちらであろう老いぼれが…幼子であろうと人の敷地を踏み荒らしはせんぞ
(この状況でこちらを小童と言い切るその度胸。それが余裕の表れか口八丁の啖呵であるのかは定かではないが、相当の年数を生き、それ相応の場をくぐって来たのであろう。そうでも無ければあんな平然とした様子では居れまい。そんな様子に関心は覚えるが、それとこれは別だ。配下の立つ瀬も持たせてやらねばならぬ以上、このまま易々とは返せぬと、腰の刃の鯉口を切り)
>45 草薙
滅相もございませぬっ…!私めこそ疑いもせず、あの男の配下であった身。このような者に頭を下げてはなりませぬ。何とぞ、何とぞ頭をお上げくださいませ…!(自らも切り捨てられるなどと考えもせず、のうのうとあの男に付き従ってきた。それを目の前の彼から責め立てられる理由があったとしても、頭を下げられる道理などあるはずも無く、慌てた様子で膝を付けば、頭を上げるよう頼んで)
>47 朱音
警戒もするであろうよ。特に貴殿にはな
(どんな者にも過去はある。故にそれが足掛かりとなり、その身の内に探りを入れられる。さりとて目の前の、この薬師だけは別であろう。幕府ですらその素性を掴めず、追手を遣わされながらもこうして人里にすらその姿を表す。妖としても奇妙な輩であり、なればこそ言葉を交わすしかあるまいと声を掛けて)
>48 壱与
対極?随分と面白くない冗談を言う。平穏を得る為天下を取ろうとし、その過程で切り捨てたものの所為であれだけ求めた平穏が脅かされている。正に滑稽、誠に無様、これを愚の骨頂と言わずしてなんと呼ぶ?(その怒声に怯むことなく、ただ大きくため息を着く。鬼畜、外道、あの男を罵倒する言葉なら幾らでも出てくる。目の前の男はあの男の本性を知らぬとでも言うのだろうか。ただ何も考えずあの男の妄執に心酔し、正しく過去の己を見ているようで。だからこそ吐き気がするというもので、苛立ちの混じった声色で、続けてそう呟いて)
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