学園長 2019-11-25 22:03:16 |
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「人の理から外れた者ならただ殺せと、ひたすらにそれだけを教えこまれてきたんだ。それすら出来なかったとしたら、僕はこれまで一体なにをしてきたって言うんだよ」
「うーんと、その、こういう恋愛ごとには疎いからさ…リードも出来ない僕だけど、それでも良いって言ってくれるかい?」
《名前》銅 日向(あかがね ひなた)
《性別》男
《所属校》武帝学園
《学年及び年齢》高2(16歳)
《ランク》S
《武器》鉱石球。カテゴリー0の地中に生息する龍種の体内から取れた物であり、物理法則から極めて逸脱した性質を持つ。吸水性ならぬ吸金性を備えており、スポンジさながらに体積の数十倍近い金属を蓄える。また蓄えた金属を酸化させるように変質させる特性も備えており、空気に触れた瞬間固体となる"アンオブタニウム"と呼ばれる金属に変化する。金と同様酸化せず、圧倒的な硬度と粘り強さを兼ね備えた夢の金属であるが、融点や加工難易度も並ではなく、それならば他の金属を用いた方が良いということで町工場にオブジェの如く放置されていたものを譲り受けた。
《能力》金属限定の操作能力を有す操作能力者。固体を流動体さながらに動かし、自在に形を変える事すら可能とさせ、掘削機だとかやすりさながらに対象を削り落とす。果ては金属を空中に浮遊させたりと、念動力じみた行いまでやってのける。またその他にも質量攻撃としても優れており、武器に内蔵された高層ビルに匹敵する量の金属を用いて重さ=威力と言わんばかりの戦闘も展開する。
しかしこれらはあくまで武器、つまりは元となる金属ありきの話であり、環境次第では錫やアルミニウムのような脆い金属での戦闘を強いられることも。
《主な技》
・サイディング 金属を壁や階段のような形に整形する。能力の基礎とも言える整形能力であり、この段階ではまだ防御主体の能力。しかしながら防御性能においては既に極地とも言える。というのも、地面と接している面から根のように地面へと金属を伸ばしてゆき、壁に当たる部分で受けた攻撃を流動体のように金属を動かすことで威力を分散、それを大地へと逃がすことで威力を減衰させてしまう。高熱等でも熱を撹拌することで影響力を極端まで落とし、使用する金属がアンオブタニウムであれば元の耐熱性も相まって高熱等に対しても馬鹿げた防御能力を発揮する。欠点を上げるとすれば防御能力と耐熱性の両立の難しさである。面積を広げればその分熱を撹拌する範囲は増えるが、衝撃を受ける範囲も増えるためより突破される危険性が大きくなる。反面小さくすればそもそもの密度が上昇し防御能力が高まるが、熱が小さい範囲に集中し結果としてより容易に溶解してしまう。また気温までどうこうできるわけでもなく、超低温や超高温下では能力ではなく服装面等での対策が必要となる。炎熱系や氷雪系相手に迂闊にドーム型の防壁で自身を覆いでもしようものならそのまま蒸し焼きや冷凍という死因を辿る羽目になる。故に彼がとる防御方法の多くは壁型の盾である。
・フライス サイディングの応用であり、攻撃や移動に用いた派生技。相手を金属壁で挟み込み万力の様に潰す他、より繊細な操作が可能なため生物の如き動作や軌道を描く触腕や浮遊する鉄球、前方の障害をなぎ倒す剛槍や鉄柱、果ては視認すら困難な糸の刃へと変化させる。こうした攻撃の中で、特にしんどいものは精密操作と複数操作である。大雑把でもとにかく力任せに動かせばいい質量攻撃と違い、繊維状の金属を動かすような精密操作は例えるならば針の穴にほつれた糸を通すような作業であり、複数ならばそれを並列して数に見合うだけ行わなければならない。腕を象るにしても2本しかないような腕を複数本操るような感覚であり、結構キツめ。
・オービタル 他の技に複合させる技術であり、厳密には技ではない。
この技は大まかな整形能力とはうって変わり、金属原子一つ一つを動かすような精密制御が要求される。技の効果としては毎分数万回転という目まぐるしい勢いで粒子を回転させるというもの。しかしそれによって得られる威力は凄まじく、触れればあたかもその場に何も無かったかのように対象を削り取ってしまう。発動中は摩擦熱により金属が赤く赤熱する。
欠点としてこの際は常に流動体じみた性質を持ち合わせるため金属同士の結合力保持力が著しく下がり、結果として防御能力が低下する。とはいえ、触れた段階で即座にすり降ろされるためぶち抜くには回転速度以上の速さで莫大な質量をぶつける必要がある。相性次第では寧ろこちらの方が防御面では厄介かもしれない。
《二つ名》アダマンタイト
《性格》自己評価が低いことを除けば、癖の強い人物の多いSランカーの中では珍しい常識人。人の頼みを安請け合いしやすく、1年の頃は扱いはパシリに近かった。今でもその性格は変わっておらず、Sランクとなり頼み事を頼まれにくくなった、という方が実際正しい。暴力沙汰も好まず、なんとも弱々しいというか、魔物なんか殺せそうにない人物であるが魔物に対しては別。家の事情から魔物とは生命ではなく忌むべき存在であり、必ず殺すべしと教えこまれてきた。事実彼は父を魔物に奪われており、その憎悪が心に根を張るのはそう難しいことではなかった。魔物に対してただひたすらに冷徹。普段の面影などあるはずも無く、一時期兄弟がいるのではなんて噂までたった程。
《容姿》身長は160cmと男性にしてはやや小柄。髪色は真鍮を思わせる薄い金色であり、やや目元にかかる程度のミディアムヘア。瞳は焦げ茶色であり、ぱっちりと開いている。名前もそうであるが、顔立ちもどちらかと言えば中性的であり、初対面だと結構性別についての質問が飛んでくる。
肉体は細身。とはいえ鍛えこんでいない訳ではなく、筋張った筋肉は束ねられたワイヤーすら思わせるほど。なぜやせ細り気味なのかと言われれば生活の多忙さが挙げられ、トレーニング分を補う栄養をしっかりと補給できていないから。
普段は制服を着ており、私用の際には長袖のアフガンネックパーカーに薄茶色のサルエルパンツを身につける。
《備考》裕福な家庭に生まれた一人息子で、子供の頃に能力が発現しA判定を受けると、親の意思で武帝学園へ入学した。
ただひたすらに完璧であらねばと魔物を屠り、勉学に務め、武帝学園に来てから1年が経つ頃にはSランクの椅子を勝ち取っていた。
彼がこうも身を削るのも、全ては母親のためである。父は自身が生まれて数ヶ月後には亡くなっていた。一家の大黒柱も家も魔物に奪われ、父方の祖父母宅に母と逃げ込み、以降は母に育てられてきた。受けた恩は母への愛へと、その愛はいつしか敬意へと変わっていった。そんな母が豹変したのは、中学に上がった頃であった。能力の発現と共に、母の中での自身は父の仇を皆殺しにするための道具になってしまったのだろうか。毎日のように殺すために強くあれ、殺すために賢くあれと耳元で囁かれた。かつて受けた愛など欠片もなく、それでももし母の思い描く己になれたのなら、きっと母はまた笑顔になると信じているから。学園に入っても更に上へと藻掻き足掻いて、2年の現在、彼は1位という座にしがみついている。
学園には通っているものの彼への魔物の掃討依頼は多く、学園を空けることもしばしば。戦闘は単独で行うことが多々であるが、別に共闘ができない訳では無い。能力柄万能型であり、後衛からのサポートも前衛での壁役や奇襲もお手の物であり、大抵の局面に対応出来るといった点から戦闘力においても最強との声が名高い。勉学に関しても武帝学園生徒という事でかなり出来る。
(/提出遅れてしまい申し訳ありません…。やや能力が被り気味だったりするのですが大丈夫でしょうか?不備がありましたら根本からの変更も致しますのでご指摘ください)
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