milk tea(BL/非募)

……子供扱い(頭や髪に触れる手に安堵し微笑むも、避けるように離れ相手の体温が遠ざかると蟠りを覚え歯痒さを紛らわすよう残りの煙草が短くなるまで吸うと灰皿へと煙草を押し付け火を消し、肌寒さを感じながらもリビングへ目を向け)

これ、お前宛の荷物届いてるぞ…俺はもう一度シャワー浴びてくる( ソファ前のテーブル上にある段ボールの箱を身を屈めトントンと指先で叩き視線を向けず述べては姿勢を戻し表情窺えぬ様に片手を緩く挙げては浴室へと向かい )

俺宛？(言葉に促されるままに部屋へ入り段ボールの箱の前へと座れば差出人の文字を見て微笑み)翔吏、ひとつだけ質問に答えて。この部屋も好きだけど…もう少し広い部屋に引っ越したいって言ったらどうする？(段ボールを開封しながらまだ近場にいるであろう相手へ少し声量を張り投げかけ)

──…それ、この前のペット用のカメラだろ？…そこ、リンも一緒に住めるのか？此処は大家に無理に頼んで許可得てるが…( シャワー浴び後適当な部屋着に着替えては頭にタオルを被り脱衣所から出てはソファ後ろから様子を伺う様に見て浴室に入る前に耳にした問に答えては髪を片手で拭いており )

そう、この前頼んだやつ…(段ボールから商品の箱を取り出し中身を開けては説明書を片手に商品を見つめ)当たり前でしょ。まだ色々と場所は吟味したいし…キッチンの広さとかセキュリティとか(徐に立ち上がりリビングを一望しそうな場所へカメラを置いて)

ふーん……て、悪かったな、狭くてセキュリティ悪い家で。( 視線を背けちっと舌打ちをすればカメラを置く相手の背中を見ては )………それ、リン用だよな？( ふと頭に浮かんで )

そうゆう意味じゃない…俺も言い方悪いけど(頭を抱えては溜息を吐きソファへ座ろうと振り返るも続いた言葉に鼓動が速まれば説明書を手に寝室へ向かい)リンの…だけど？

ま、どうにでもしろ。仕事場に近ければ問題ない。( 寝室へ向かう相手の背に視線を送るも直ぐに怪しむ様にカメラを睨み付ける様に見ては )……。

どうにでもしろって…結構、大事な内容でしょ。俺ひとりじゃないんだし(ベッドの半分を空け仰向けに寝転がっては薄暗い部屋で説明書を読み、満足そうに微笑み)

まあ、そうだな。此れから増える子供のためにも……( 寝室の扉からまだカメラの方を睨み付け(←)ながら冗談を言い )

っ、子供って……色々、矛盾しすぎでしょ(暗闇で顔を真っ赤に染めては目の前に並ぶ文字列に集中出来ずサイドテールへと説明書を置き横向きに寝返り打ち)

阿呆か、男がどうやって産むんだ、冗談に決まってるだろ。生物学的に。( 鼻で笑いベッド端に腰掛けてはふと眠気に襲われ徐に眼を閉じるも直ぐに開け仰向けに寝転び )

解ってるし…(両脚を緩く曲げては隣に居る存在の大きさを改めて実感し頬を赤らめたまま目を閉じ)

…っ、 …おやすみ。( チラッと横に視線を送るも欲情が沸きそうな気持ちをぐっと下唇を噛み堪え相手とは逆の方へ横向きになるも何度か合わせた過去を思い出しては身体が熱を持ち始めるも強く眼を閉じ )

…おやすみ(相手の声とベッドの軋む音に安堵して誘われるがままに眠りに落ちようと緩く手を握るも物足りなさを感じては目を開き)……限度を守ればいいんでしょ(寝返りを打ち相手の背へ遠慮気味に額を押し付けては片腕を相手の腰へ回し目を閉じ)

っ、お前な……はぁ…( 背中に感じる相手の鼓動と温もりを感じれば顔を顰めつつ頬を染め後ろへ顔を向けるも直ぐに正面に戻し熱を吐き出す様に息を吐き相手の腕に手を重ね目を閉じ )

嫌なら突き飛ばせば…(窓から吹き込む少し冷たい風と相手の体温の心地良さに微笑み、腰へ回した腕に力を込め)

っ、嫌じゃない…寧ろ…何でもねぇ( 頬を染めつつ言い掛けて息を飲み止め、力を込められては悪戯心から相手の腕を指先でつねってみて )

いっ……ばか(前触れ無く腕に痛みが走れば目を開き咄嗟に相手の腹部を一度叩き腕を離せば、相手へ背を向け距離が近いながらも当初の体勢へと寝返りを打ち)

は……和泉、愛してる( 後ろへ視線を送るも見えず軋む音と振動で寝返りを打つのを確認すれば何時もと変わらぬやり取りにほくそ笑み述べては、眼を薄ら開けて吸い込まれる様に眠気に襲われ眼を閉じ )