匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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…………いや、麓まで案内してほしい。
(副首領の台詞に対する相手の返事を聞くと、自身も口を開いて。振り向いた副首領に視線を返しつつ「……それと、坑道を出たら鉱石が採れる場所を教えてくれないか。そっちは口だけでいい」と繋げ。すると、副首領は長めのため息を吐きつつ、少々ダウナーな素振りで前を向き直しながら『使うねぇ』とこぼし。
さらに、明確には自身の要望に答えないまま『お前、正体はなんだ?魔術師かと思ったが、違う気もするな』と言って。口振りからして "亜人" を知らないのだろうか。しかし、身勝手だとは思いながらも、山賊たちに余計な情報を開示する気持ちはないため、また黙っていると、副首領は『大体、おかしいんだ。あの惨状を見て、貴族の坊っちゃんが用心棒に連れていたのかとも思ったが、その後の態度と来たら、違和感ばかりだった』と続け。
胡散臭い奴。普段なら "ごちゃごちゃうるさい、余計な詮索ばかりしているとぶっ潰すぞ" くらい言うところだが、今はとても言いたくない。そういう台詞はいつもブラフで使っていたわけだが、まさに本気で凄惨なことをやりかねないという実例を自分で示してしまった直後だからであり。どうせこの後すぐに別れる予定の山賊たちに怯えられるだけならともかく、物騒な啖呵を切って、相手に引かれたらつらい。
引き続き黙っておこうかとも思ったが、放って置いて追求され続けても決まりが悪いだろう。話題そらしのつもりで、初対面の人物には噤みがちな重めの口を開けば「……あんたは、アルとは知り合いじゃないみたいだな」と述べ。暗に副首領の出自を気にした言葉だったが、その意図は伝わったのか、副首領は前を向いたままながら、平然とした語調で切り返してきて)
「そうだな。俺は元々別の場所からの流れ者だ。だが、坊っちゃんの名前は知っていたぜ。カシラは騎士団長をしていた頃の話と、策略で名家を貶めてやったって武勇伝なら、しょっちゅう俺たちの前で話していたからな」
(/次レスにて、会話を続けて頂いても大丈夫ですし、何なら当初セシルがそこで退散しようとしていた梯子付きの大穴の前に辿り着いて頂いても構いません/蹴り推奨)
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