匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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「ほぉ、魔法の心得があるとは。便利なもんだな」
(相手が光を生み出し、前方に進み出れば、副首領は大人しくその様子を見ており。一度 "すぐ後ろに付いて行かないのか?" とでも問いたげな瞳でこちらに視線を向けてきたが、自身が動こうとせず、最後尾を譲る気がなさそうであることを悟ると、相手の背に向け『それも貴族の嗜みってやつなのか?』とまるで世間話のようなことを尋ねつつ、相手に続いていき。下っ端たちも前を行き始めれば、自身はようやくその後を追って。
……無論、立ち位置を変えなかったのは警戒心ゆえだ。まして、山賊の一人が長剣を持っているとも分かった上で背中を見せる気はなく。……階段は短めで、下りた先にある扉を開けると、再度、両脇に小さいながらも光源がある道に出て。同時にその道はこれまでの道とは微かに違う匂いが漂っており。嗅覚の鋭さゆえに、自分にはよりハッキリと分かったが、恐らく常人にも "ちょっと匂いが変わったか" と気付けるくらいだろう。何処となく "生き物の気配" を連想させられる匂いと言えばいいだろうか。そして、その匂いは自分には若干の覚えがあるものであり。
特に考えもなく「……モンスターの匂いがする」と呟くと、丁度同じタイミングで副首領も顔をしかめ『……何か匂うな』と呟いたところで。発言が重なったのに気付けば、副首領は最後方にいるこちらを振り向き『分かるのか?』と問いかけ。しかし、その質問に対して、あえて回答はせず、上目遣いに副首領を見つめ返したのみで黙っていると、深追いする気はないようで前を向き直し。続けて副首領は、特別に匂いで躊躇するみたいな素振りはなく、道を進もうとしながら、やや怠そうに)
「言った経路はもうこの先だ。その後も麓まではなかなか歩くが、道なりに行けばいいだけだからよ。経路の入り口についたら、俺たちは退散させて貰いたいね」
(/了解です。この道を前に立ち止まるか、進むか、また会話を挟むかはお任せします☆ 山賊たちと別れる場面はこちらにやらせて頂けると嬉しいです///)
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