協調性の無い二人/F系/NL/女性C募集

協調性の無い二人/F系/NL/女性C募集

匿名さん  2018-06-10 12:20:27 
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~ストーリー~

亜人、それは人間と神聖な動物(竜、一角獣等)が合わさって生まれる存在である。
普段の見た目は人と同じであるが、感情の高ぶりや己の意思により本来の姿へと戻ることが出来る。
彼ら、若しくは彼女らは、希少で貴重な存在であるが故にその身を裏の世界で高値にて取引されることもある。

「…厄介なもんを見つけちまったな」

──古城、そこには500年以上前に誰も住まなくなり、朽ちた外観と内装、石垣だけが過去の隆盛を伝えている。
普段は誰も訪れない、近づかないような場所で男は呟いていた。

『…人を勝手に起こしといて、厄介なもんとは随分な言い様じゃねえか。ああ?』

そんな男の呟きに、悪態をつく少女。その背には人にはないはずの「翼」が生えていた。


~概要とルール~
・トレジャーハンターの男と、亜人の少女がいがみ合いながらも仲良くイチャイチャ(笑)しながら旅をするお話です。募集は亜人の少女です。
・世界観は西洋ファンタジー、所々に機械や魔法が使われている、近代と中世が両方混じっているような世界。
・参加する際にはPF必須。PF作成時には過去に作ったPFを再利用しても構いません。というか主は過去に作ったPFを再利用するつもりです←。
・ロルは30字以上。少なくとも内容がしっかりしていれば大丈夫です。
・レスの速度は大体1日1レス以上は返せれそうな人。
・恋愛はNLです。
・敵の存在、ストーリーの流れなどは話し合いながら決めていければと思っています。
・掛け持ちは気にしない方向で。

~募集~
・亜人の少女。種類は竜か一角獣のどちらかで。
・性格は粗野で口が悪く生意気。ただ性格に関してはこの通りでなくとも構いません。
・人間が苦手or嫌い。
・見た目は人間時と覚醒時の2つをお願いします。大きく見た目が変わっても良いし、あまり変わらなくても構いません。
・見た目に関しての萎えはパッツンヘアーのみです。それが無ければ自由で大丈夫です。

~主PF~
「へえ、まぁ良いんじゃないか…え?いやいや、ちゃんと聞いてたって、嘘じゃないよ」
「難しいよな、自分の気持ち一つ伝えるの…嘘ばっかついてるからこうなっちまうのかな」

名前:アルドニック
性別:男 
年齢:24歳
性格:ひねくれ者。基本的に他人へ興味がなく人付き合いは悪く、交遊関係は極端に狭い。知り合いが居ても単にビジネスライクの付き合いだったりと友達はほぼ0、恋人も居ない。ただしビジネスライクな付き合いでも信頼のおける相手のみを選んでおり、人を見る目はある。好きなものは自分で見つけたお宝と報酬、あとはそれを見付けるまでの過程。

容姿: 髪はサラッサラな触り心地の(その内禿げそうな)金髪。後ろ髪は首くらい、前髪は眉に掛かる程度、横は耳の上、髪型はストレート。目鼻立ちは如何にも西洋人と言った顔立ち。鼻は高く、目は二重で釣り目、瞳は青色で三白眼。眉はシャープで釣り上がっている。人相占いの人曰く、「整っていて綺麗ではあるが悪人っぽい顔をしている」。 
体型は割りと鍛え上げられており無駄がなく、細マッチョと言っても過言ではないが着痩せするタイプなのか見た目は貧弱そうに見える。 
普段の上の服は西洋ファンタジーによく出てくる服に膝下まである長いポンチョを被った旅人スタイル。ズボンは何故かジーンズ、靴は何故かブーツ。荷物はリュックサックの中に、旅に必要な最低限のものとトレジャーハントに必要なものとが細かく整理されて入っている。武器は持っていないが、媒介等を必要とせずに魔法を使える為必要無し。 

武器と能力:武器と言えるものはないが、巻き戻し式のワイヤーがついたフック、ナイフといった冒険に必要な物を時折武器とする。
魔法の心得があり、また媒介無しに直接魔法を使えるタイプの人間で、主に火・氷系の魔法を得意とする。他には普通は覚えない人が多いが、冒険には役立つ魔法を幾つか習得している。

備考:13歳の頃から放浪を始める。実家はとある国の貴族でそこのサラブレットだったが、謀略により反逆の罪に問われて一族が自分を残して処刑され、自分は何とか落ち延び身分も名前も変えて現在に至る。
トレジャーハンターの技術は独力で学んだ所が多く、未熟な面もあるがそれは身体能力と魔法でカバーしている。
古い城の中から見つけ出した少女は、その希少性ゆえに狙われることを知っているため、信頼できる人間に買い取ってもらおうと今は考えている。

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  • No.321 by グラナーティア  2021-04-29 01:07:57 


《東側中段二層目-坑道》

(──薄暗い坑道内には数名の山賊の体躯が転がっており。内一人が立ち上がれぬまま『……ぐぬぬ』と呻き声を漏らし。迷い込んだ鼠を見つけたという報告と、その情報を踏まえた伝令を又聞きし、たまたま近くにいた為、これ幸いと勇んで捕縛に駆け付けたが、あっさり返り討ちに遭ってしまい。一緒に駆け付けた仲間は火球の直撃を受け、そのまま気絶、自身も同じ攻撃で負傷し、戦闘不能。痛む足では最早起き上がることもできず、真っ暗な天井を見上げ『……こんなに強いなんて聞いてねぇよ』と愚痴を吐き。自分たちを倒した後の相手は何やら独り言を溢した後、ここにはもう用はないとばかりに坑道の奥を振り向いて。

地面に背中を預けた状態で顔だけを横に向け、恨みがましい瞳で駆け出していく後姿を見送れば、途中一度相手の手元で、何かが赤く光ったように思え。……一回だけでしかも一瞬、それでも先程の火球とは違った雰囲気であった。なんだろう?と、つい疑問に思うが、それ以上思考を巡らせる余力も残っておらず、次の間には瞼を閉じて。……他方、腕輪を付けている本人には、突然それが僅かな震動を帯び、不吉な赤色で発光したというだけではなく、直感で理解できるだろう。本来は、危険な任務を命じた奴隷が、逃げずに責務を全うした合図として役立つ -サイレン- という契約魔法の効果が発動したと)



《三層目-何処かの丁字路付近》

…………!?

(逃げた男を追って行けば、男の救援要請に反応し、先を歩いていた首領が突如引き返してきて。予想外の行動だったが、そのまま掴みかかってやろうかと速度を緩めず距離を詰めようとするものの、若干後方に先程投げた1名、大分後方となった丁字路の合流付近には相当数、子分が倒れていることを目視で捉えたらしい首領は、微妙に格好付けつつ決め台詞を吐いて、腰の鞘から長剣を引き抜き。白刃が坑道内の僅かな灯りを反射し、薄闇に鋭く煌めいた途端、自身は明らかに顔色を変え、咄嗟に足を止めてしまい。

やば、抜刀されてしまった、と思った。元騎士と聞いた時点で嫌な予感はしていたし、腰の鞘にも気付いていた。だからこそ、抜刀される前に蹴りを付けたかったのだが、一歩遅かったようで。何処かで剣を使ってくる可能性は予見できていたはずなのに、いざ、抜かれると自身でも想像外であるほどに足がすくみ、瞬時に感じた恐怖心の度合いとしては、腕輪を介して危険信号が相手に飛んだレベルなのだが、そこは当人の知るところではなく。

スッと血の気が失せ、代わりに冷や汗が吹き出ている自身とは対照的に、首領の方はノリノリの様子であり。まずい、動かないと斬られる、と頭では分かるが、剣身にばかり目が行き、向かっていく勇気は持てず、かといって "逃げる" という発想も今は失っていて。直前までの好戦的な雰囲気から一転、専守一本。表情を強張らせたまま、思考が真っ白になりかけるが、そこで不意に後方から掴みかかられ)


『……確保!!』

(どうやら、首領の剣に気を取られている内に、背後からまた別の連中が迫っていたらしく。しゃがれた野盗の声がすぐ頭上で響き、太い腕で羽交い締めにされ、かけられていく体重から地面に押さえつけられようとしていることを察し。……正直なところ、助かった。予期せぬ刺激でかえって身体の硬直が解けると、後は半ば反射的に膝を折って、かけられた体重を相殺し、組みかかられた腕を逆手に取っては、思いっきり目の前の首領に投げつけ。

吹っ飛ばされた男が発した『うわあああ!』という間抜けな悲鳴と、その男が首領にぶつかった衝突音を最後まで聞き届けることもなく、素早く意識を集中させれば、後は感覚のみで。少し身体に力を入れると、皮膚はまるでぞくりと波を打つよう。周囲にはほんの一瞬、こちらの身体が揺らいだように見えたことだろうか。瞬く間に全身を黒曜石のような黒紫色の鱗が包み、そう大きくはないサイズではあるが、背には翼が生え、指先には鈎爪、尾も太く丈夫な鞭のよう、正真正銘、怪物としか言い様のない姿に変化し。

掴みかかってきた男の他にも、背後にまだ野盗がいるらしく、後ろから『はあああ!?』『ええ、なんだ!?なんだ!?』といった声が聞こえたが、気にしてはいられず。今はこちらも懸命、一度男にぶつかられて転倒したものの、再度立ち上がって体勢を立て直そうとしていた首領に向け、坑道内の空気を広く鳴動させるようなボリュームで咆哮を発すれば、そのまま駆け出し、強烈な体当たりを仕掛け。


首領が吹き飛び、次の刹那には強かに人体が壁に打ち付けられた鈍い音と、取り落とされた剣の金属音が響くと、次はそれをきちんと聞き届けた後、一瞬で人容に戻り。続いて、崩れ落ちた首領の元に向かい、首の辺りを掴めば「……っ、てっめぇ、よくもビビらせやがって!!」と叫び、あろうことか、持ち上げた首領の顔面をガン、ガン、と地面に叩きつけ。声音からして怒っているが、興奮の所為なのか否か、瞳は潤んでいるし、首領の後ろ首を握り締めている手も、その場に立っている足も、よくよく見れば震えており。当人としては、必死かつ夢中、半ばパニックも入っていて。

しかし、執拗に甚振られる首領側にとっては堪ったものではないだろう。最初に首領に助けを求めた子分、及び羽交い締め男と共にこの場にやってきた他の子分連中、ともども眼前で展開されている光景に引いてしまい、固まっていれば、子分連中が立つ方向から突如その空気を割き『おい、やめろ!』と毅然とした雰囲気の声がして。振り向くと、そちらに立っていたのは例の副首領と思わしき男。その男はこちらと目が合えば、集団の前へと進み出て、片手を軽く広げ、口頭のみで説得する気なのか、静かな声音で)

「……それ以上やったら死んでしまう。やめてくれ」




(/多分今までで一番の長文で、分かりにくいところがあったら相済みません。サイレンの伏線を回収し(すぐに人型に戻っているものの)今回初めて一瞬だけ変身させました。なお、副首領の名前はセシルを想定しているので良かったらご了承を←)

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