匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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任せとけ!
(相手の承認を得られれば、返事もそこそこに駆け出すように地面を蹴って。身体が軽く浮くのと合わせ、背から翼を生やすとそのまま低空を飛び、弾丸の如き速さで躊躇もなく、先程の人物が消えた闇の中へと。カンテラは手元にないが、坑道の随所にぽつぽつとある僅かな灯りでも自身では何とか足りて。
一瞬の記憶を頼りに風を切り、あっと言う間に相手の視界から消えれば、辿り着いたのは突き当たり。壁に気付いて速度を落とし、地面に足を着こうとすると、下方に大きな穴が空いていることが分かって。よく見てみると穴には紐梯子も降りており、恐らく先の人物はこれを伝って下に向かったのだろうと憶測でき。
……翼をゆっくりと羽ばたかせ、宙に浮いたまま、これ以上進んでいいものかと一抹の逡巡を覚え、今来た道を振り返るが、薄暗い通路の奥はひたすらに真っ暗で相手の姿は確認できず。やがて、一拍程の間を置けば "……まぁ、いいか、行ってこいと言ってくれたんだし" と一人で納得し、小さく頷いてから、大穴を下り始め。穴の深さは不明ながら、これだけの高速で追ったのだから、途中であの人物に追い付くはずと考えつつ)
何のつもりか知らねぇが、引っ捕らえたら、持ってる情報は洗いざらいに吐かせてやる。
* * * * * *
(── だが、実際のところ、先の下っ端山賊は突き当たり以前の道中にあった、脇の隠し通路を使っていて。下っ端山賊は、有線を引いた連絡用の部屋に辿り着くと、伝声装置の蓋を開け、ベルを鳴らした後に『 親分っ、親分っ、こちら東側中断二層目のB坑道だ! 男とガキを見つけましたぜ! 増援お願いしやす! 』と叫び。旧式の伝声装置は、電話と異なり、1対1の通信を前提にした仕様とはなっていない。誰かが呼び出し音を鳴らせば、坑山内に無数に設置してある他の伝声装置がそれに反応して短くベルを鳴らし、近くにいたものが各々装置の蓋を開けると、全員に発信者の声が聞こえる仕組みであり。
ゆえに当然のように下っ端山賊の発言は、頭領以外の山賊仲間たちにも広く届いて。発信を傍受した者の一人であるNo.2の男は『 了解だ!お頭が辿り着くまで勝手に殺すなよ?近くにいる奴は現場に向かって生け捕りにしろ! 』と応じ。果たして己も今聞いた地点へと向かい出して)
(/テレグノシスは普通に有用ですね← 今回モブの挙動も回させて頂きました。敵が集まる流れは描写したため、次レスでは息子様のソロルでもいいですし、同じく山賊側のロールを返して頂いても大丈夫ですし、拙女の行き先に敵キャラを出して頂いても構わないですし、全部MIXでも歓迎です。ご自由にお願いします^^ゞ)
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