匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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「え、ロイズ……?」
(思いついたように引き返し、再度頭にバンダナを巻いている彼を掴まえれば、彼は相変わらずの邪気のない表情で振り向き、癖なのか、またおどけたように両眉を一瞬上げたが、二つの質問をほとんど同時に尋ねてみれば、後者の質問を聞き終えた瞬間に怪訝そうに顔をしかめ、短く聞き返して。続けて、少し様子を探るように相手と自分の様子をそれとなく視線を泳がせて眺めたかと思えば、またすぐ相手と視線を合わせ直し『そのロイズって言うのは……例の血塗られた伯爵家と名高いアレだよな? ……いや、君たちは流れ者だっけ……?』と何やらまた物騒さの漂うことを言い出し。相手はともかく、自分としては元々流れ者な上に、人嫌いの野生児で、しかも何十年も(多分)棺で居眠りしていたために世情など "全然" と言って誇張にならない程度には知らない。一定の場所に留まることがなくとも、むしろそれで多種多様な情報を得て、さらに組合や仲間同士で共有するキャラバンの情報通っぷりとは雲泥よりも差があることだろう。他方、相手はお宝の情報以外にどこまで物事に詳しいのかはよく把握してしないが……。ともあれ、目の前の男は少々怪訝そうにしつつも質問には『ロイズって名前の兵士がいるかは分からねぇけれど、ロイズ伯爵家から駆り出されている傭兵なら、あのでかいテントの周りを左に辿っていけば、ここと同じように開けた場所があって、そこが駐屯地になっているはずだぞ』と答えてくれて。また、先のもう一つの質問にもざっくり回答を述べ。一発で目当ての彼女がいそうな場所が分かったところでは不要な話かもしれないが……話は黙って聞き)
「俺たちの商会のボスがいるテントはあっち。今回の奴隷市の頭は……強いて言うなら、マッキントッシュって奴かな。大体のことは把握しているんじゃないかと思うが、手下は青い腕章を付けているから、掴まえれば、居場所を教えてくれると思うぜ」
(/だ、だいじょうぶですか!? 割りとハイピッチにレスが続いていた場合は多少気になりますが常々無言でも一週間はお待ちしますよ! ……背後としても何かお悩みがあれば聞くぐらいはもしかすると出来るかもしれないので← 良ければご了承を……
本編については、もし息子様がそれなりに軍事情報の細かなところまで把握している場合は、ロイズ伯爵家のことを知っていて問題ないです。あるいは「聞いたことがある」程度でも、初耳でも。初期では "別に山崎さんという人に出会っただけでヤマザキパンに繋がらないでしょ" みたいな気持ちで流しましたが←。ロイズ伯爵家は武力と軍事と軍需産業で名を馳せ、戦争が起こる度に儲けていることで知る人は知っている貴族です。その性質から「金と血にしか興味がない」「死の商人」「命の換金者」等とあだ名されており、傭兵も怖いという評判です。←)
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