匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
通報 |
…………へぇ、随分丁寧な綴り口だな。
(翌朝、緊張感がないと言われたらそうかもしれないが、朝早くから出掛けるとは聞いていなかったため、些か機嫌を損ねつつ、相手と一緒に宿屋を飛び出すも、さすがに今日はトラブルが起きかねない日ということを思い出せば、道中を行くうちに冷静さを取り戻し。しかし、例の広場に辿り着くと、朝ゆえの独特な静けさこそあれど、炊事係など既に活動を始めている人もいて、そこに展開されているのは何と言うか、実に自然な日常の風景といったところ。殺気立ったような空気も、欲望に染まった視線も感じられない。また、昨日の男を訪ねれば、仲間は "あいつはまだ寝ている" と言ったが、丁度テントから起き出してきて。男は自分たちを見るなり青ざめ、突然地面に膝をついて "すぐ外れないなんて知らなかった" ということを告げてきたが、その謝罪からして裏切りはなかったようである。……内心ほっとしつつ、相手を経由して鞄を受け取れば、なるほど、腕のいい職人が手掛けたことが伺え。選んだ糸の色も記載する場所も、元々の鞄のデザインを考慮していることが察せられ、自分としては、異様とか異端といった雰囲気を感じる出来にはなっておらず。さらに一つ一つの文字もはっきりと美しく刻まれていることに気付いては、やや婉曲ながら賛辞を述べ。……それから鞄をぎゅっと抱き締めると、男に、男本人の名前と今回仕事をした職人の名前を聞き、そのままのポーズでにっこり笑って)
ジェイミー、ありがとう。エディって奴にもお礼を言っといてくれ
(そう告げれば、機嫌良さそうに鞄を肩掛けにし、相手の側に寄ってニコニコと嬉しそうに相手を見上げ「アルもありがとな」と言って。ここでの用事も終わりだろうと、相手と一緒に立ち去ろうとすれば、朝の散歩から戻ってきたらしい例の老魔道具師にも遭遇し。最後の会話がアレだったので怒られるかと思いきや、恐らく魔性ルミノールとオルセタイトを指し『どっちか見つかったのか?』と気の早いことを聞かれたので面食らい。だが、まだどちらも得ていないことが伝われば『そうか、待っているからな』と普通に返されて。……多分この老人は、怒りっぽいけれど、持続はさせないタイプなのだと判断した。最後にふと思いついては、もう平常通りの表情に戻って、相手の方を見つつ、少々迷うように)
あ、というか、ここの連中に聞けば、市を取り締まってる奴が分かるかな。あるいは……直接聞いても何か知っているかな……
(/アルドニック背後様は場面転換のプロ← 任せっ放しデイズ←)
トピック検索 |