匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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「ほとんど、契約の結果というより、この腕輪で契約すると自動で付くようなもののようだが……この瞬間でも使っちゃ駄目だぞ?」
(自分と同じように、やはり半分以上の単語の意味を理解できなかったらしい相手に向け、男は人差し指を立て、言い聞かせるように前振りし、自分の方には『もし、怖がらせたらごめんな? でも、ここで兄ちゃんが悪さするようなら俺たちでとっちめてやるから!』と笑顔で非常に不穏な前置きをして(←) ……これ、もしかして、外れない前提なら黙って済ませたやつ? と少々落ち着かない気持ちになるも、元々自身と契約しようとしていた悪党のことを思い出せば、奴なら端からろくでもない契約内容をぶつけてきそうだったし、と考え、自分の中だけでも納得しようとして。男は相手がメモを取ろうとしていることに気付けば、手を差し出しつつ『何なら書くぞー?』と述べ。続けた解説としては、
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・マグネット……
従は主の許しを受けずに、
主から離れて行動を取り続けると、
徐々に苦痛を受ける。
・ドレイン……
主は腕輪を通じて
従の持つ魔力を搾取できる。
・ミョルニル……
主は腕輪を振り上げて
呪文を唱えることで
従に雷撃を与えられる。
・テレグノシス……
主と従は、離れていても何となく
お互いがいる方向が分かる。
地図を見ても当たりをつけやすい。
・オプティマイズ……
従の寿命は主に近くなる。
また、両者の親密度に応じて、
腕輪の効力に変化が起きる。
・サイレン……
従は離れていても、
主にピンチを伝えることができる。
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といったもの。しかし、これは正確に分かっているわけではなく "だと思う" 程度のものの上に、例えば、マグネットにおける "主の許し" がどういうものを指し、命令の形や有効期間に制約はないのかや、"離れて行動" は具体的にどれほどの距離からか、"徐々に苦痛" がいつから始まるか、抜け道はないのか、等までは読めないらしく(←) 知りたければ、試していくしかなさそうであり。さらに、男は上記の解説に続けて『……で、最後、マルチリな? これはシンプルで主が死ぬと従も死ぬ! 強い者を無理にでも従えたいってクズには、垂涎に人気の効力だが、凶悪度の高い呪いみたいなものだな』と締めて。……!? 当然のことだが、一番驚いた。ミョルニルとかも聞いていて静かにぞっとしてしまうものがあったが、より冗談じゃない感じであり。表情が固いのは割りといつものことながら、それに加えて、さすがに少し青ざめれば、男は自身の変化に気付いてか、それでも柔和な雰囲気のまま、恐らくは "すぐに外れる" と思い込んでいるからこその呑気さで)
「でもなぁ、こんな目茶苦茶な状態で危険度の高い呪いも持っている腕輪は、早いところ外した方が主にも絶対いいぜ? いつ効力がリバウンドして、主の側に跳ね返るか分からねぇからな。そうなったら、それこそ石化したり死んだり、まずろくでもないことになるのは確定だろうから」
(/……だそうです←)
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