匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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……その呼び方、やめろって言ってんだろ!?
(元々所持品は少ないどころか、実質、手荷物となるのはショルダーバッグが一つだけなので、出掛ける前の準備だってそう多くはない。しかし、朝方、起きたてで少しぼんやりしていただけでこの言われ様。不名誉なニックネームが付いてからというもの、呼ばれる度にやめるよう言っているが、相手はなかなか飽きてはくれない様子であり。……なお、このニックネームに関しては、先日、件の酒場の前を通りかかったところ、見知らぬ男たちに『あ、あれはこの前の……』『マロングラッセの竜だっけ?』等とひそひそされたりもしたし、偶然再会した元同僚には「* "地獄から来た竜" は聞いた覚えがあるけれど "不死身の…" は記憶にない。自分で考えたの?」とか真顔で聞かれたりもしたので、不愉快な感情は増していくばかりであり。表情から不満を隠すことはなく、それでも相手に促された以上、手早く洗顔や身繕いを済ませれば、共に外に出て)
平気だね。ガキじゃねぇんだし。
(微妙な鬱屈も一枚噛んでか、相手の心配に生意気な返事をすると、そのまま情報を抑えてある会場へと。大きな通りを歩いていると、こんなに近代化された街で、如何にも野蛮で前時代的な大規模の奴隷市が開催されるものなのかと不可思議な気持ちにもなるが、怪しい路地や裏道をくねくねと進んで行くに連れて、段々辺りの様子も変わってきて。警備やボディーガードを請け負っていると思わしき、物々しげな服装の人も増えてきた。いざ、裏通りの広場を中心とする会場に辿り着けば、そこには馬車やテントが多く並んでおり。非人道的にも商品らしく、首から値札を下げ、主人が広げたシートの上で道行く人々を大人しく眺めている奴隷もいれば、大きな幌馬車の鉄格子付きの荷台の中でぼーっとしている奴隷もいるし、枷を嵌められた小さな子を並べて『若い子ならうち!』と客引きする売り子もいれば、オークション会場のビラ配りをしている者もいるし、購入の証に焼きごてを押しつけられた奴隷の悲鳴も聞こえてくる。……予想はしていたが、やはり気持ちのいい場所ではない。早いところ、用を済ませて立ち去りたいところであるが、広範囲に展開されている市場内で周囲を見渡しつつ、呟くように)
魔道具を扱う連中が集まっている一角ってのはどこなんだろうな……
(/また一旦背後レスを頂けると嬉しいです*´`*)
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