VIVID COLOR PARADE【3L】　

＞Noah

まずくなんてならないし俺は“お前なんか”が良くて誘ってるんだよ。お前も“俺なんか”と一緒で良いならその絵具まみれの服、早く着替えて来い。
（掻き乱したフードの下で大きく丸められた深灰の瞳は最初こそ歓びの色を含んでいたものの、すぐにいつもの自虐的な言葉と共に下方へ落とされ、長い前髪の奥に消えてしまった。自分が持ち得ないこういう控えめな部分は彼の長所であるし、彼の独特な魅力を放つ画の数々はその心が繊細すぎるからこそ生み出されるものと知っている。反して悪いところは自分の価値を全く分かっちゃいないところだ。神様ほど慈悲深くもなければ最後の審判を下す力もない、何でもない自分と彼は対等のただの人間。そういう意味を込め敢えて"someone like you/me"の部分を特にゆっくり発音、更に両手で作ったエアクオートで挟み込んで強調してみせ、次いで彼の服を指さして。）


＞Junlong

えっ、いや謝るなって！ほら、乗り越える壁は高い方が燃えるしさ。
そっちはかなり順調そうだよな。この前ライブに来た君のファンだとかいう女の子に声かけられたよ。「あなたジュンロンさんのお友達なんですよねぇ？彼の連絡先教えてくれるぅ？」ってさ。
（頭上から相手の謝罪が降ってくれば慌てて顔を上げ、手の平を顔の前で左右に振って取り繕い。なるたけ暗くなりすぎないよう正直な近況を報告したつもりだったが、そんなに表に出ていただろうか、と心の内にて反省。スランプまでいかなくとも順調とは言い難い自分の現状に比べれば彼の方はその高い自信から見るに順風満帆といったところなのだろうし、それも努力の賜物とは分かっていつつ少し羨ましいとも感じてしまい。そういえば、と先日彼のファンを名乗る若い女性に声をかけられたことを思い出し、シンクでカップを洗いながらその女性の甲高い声と喋り口調を真似したあと、両肩を竦め両手を上に向けてやれやれ、といったポーズを取ってみせて）
心配要らない、その女には代わりに俺の連絡先を教えておいたから。


＞Leone

（そそくさとキッチンへ入ると直ぐにスマートフォンを取り出し、愛用のレシピサービスアプリを起動して戦闘態勢へ。実に一週間ぶりの対決、対する相手は卵とバターミルク、そしてアントジェミマの赤い箱だ。ボウルに粉類を入れるだけで一苦労、調理台は雪が降り積もったように真っ白になるし、材料をかき混ぜていると必ず中身が周囲に飛散してしまう。その上弱火・強火の加減も未だにピンと来ていない。それでもなんとか三十分足らずで戦闘終了──勝敗の帰趨は別として、完成した品はアメリカ定番の朝食・バターミルクパンケーキ。キッチンは嵐が通り過ぎたかのような大参事だが、それは何時ものことなので別段気に留めることなく、カウンターからリビングの方へ呼び掛けて）
インペラトール・レオーネ！もうすぐ終わるところだ、まだ逃げ出してなければダイニングに来てくれ！

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※参加・募集状況＞80 COLOR CHART　
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