◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Noah(Event Ver.)
……、すまない。どうやら今日の僕は、何かおかしいらしい。こんなの…全然、“レオーネ”じゃないのに。――嫉妬、してしまったんだ。羨ましくて……キミの視線も、興味も、奪ってしまう…彼等が。頭では…わかって、いたはずなんだ。そうじゃないってことも、キミの気持ちも…。でも、自分でもわからないけど…怖く、なった…、……彼等が、急に、眩しくて。輝いていたから。
(___。萎縮した身も心も飛び跳ねさせる彼の一声に、感謝でも謝意でもない何にも代えがたい情が沸々と溢れ、見開いた瞳から一筋の雫が静かに頬を伝い。“ありがとう、ごめんね”。掛けるべき単純な言葉も数多の観衆の眼も忘れ、ただただ目の前のその背中を追っていれば開けた道の端まで辿り着くも、何処か不安気に顔を伏せながら遠慮がちに裾を引いて。ぽつぽつと小さく紡ぐ言葉には“仮面の”面影も空しく、時折小刻みに震える音を制御することもできずに、飾り気の無いまま底に蔓延る憂苦を吐き出し。見て見ぬふりをし続けた薄汚い我欲の塊は、零れ落ちた涙の訳すら呑み込む悚然とした困惑を招き、奥へと繋がる扉の鍵を外し臆病者の声を並び立てるのみ。形にさえすれど描いた脚本を狂わす胸の内ばかりに素直になれず、嘆息交じりに詰まる息を入れ替え乱れた体を正せば、ぎこちなさが残りつつも視線を上げ白い歯を見せて。)
本当に……、どうかしてるよ。折角の、お祭りなのに……。ごめんね。もう、大丈夫。――……だけど、次浮気したら…主の手くらいは噛む、かも。あんなこと言ったんなら、それくらいは…ね?
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