◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Noah(Event Ver.)
そ、そうだね。うん、凄いね。本当に……実によく再現されてると思うよ。…ノアは、やっぱりああいうのがいいの? 何と言うか、その……、…――…いや、何でもない。でも本当に、みんな楽しそうだ
(――身の程知らずな口が大人しくなってからどれくらい経ったのだろう。生意気な獣へ施された躾けが未だ柔く脳裏に焼き付いては、夏の思い出を彷彿とさせるその背中を追いつつも向き合うこともできず、未だ火照り染まる顔を繋がれた手へと落とし。妖艶な灯火に感化されてか仮面の奥を覗かれた刹那、息をするのも忘れてしまう程に魅入られた彼に抗えるわけもなく、交わされた主従の契りに心の臓がざわつくばかりで。その主の視線も揚々と集う怪異の群衆に奪われれば、何とも言えない焦慮に駆られるも、何処か呪いと重なる彼等の風貌に近しいものを覚えて。――羨ましい。行き交う彼等は自らの意思で自由な羽を広げ曝け出し、殻に籠らずに心から呪いを纏い扮していることが、愚者のそれとは決定的な何かが違うと捉えてしまうからだろうか。けれどその羨望も生々しく演出された装いに己にも伝播するような痛みに襲われ、彼等に意識を向ける度に引く血の気に身を竦めては、主の感性を刺激する彼等を凝視することは叶わず。内に湧き出す怪異な旋律に困惑の色を仮面の下に浮かべては、偽りの笑みを繕いながら仄かな香りを漂わす飲食の出店を指し、次第に歩みを止めれば彼等への接触を拒んで。)
きっと今宵は無礼講だから、今のキミなら教えてくれるんじゃない? 僕は…ちょっとこの辺りを見てくるとするよ。そろそろ少し小腹も空きそうだし。大丈夫、そう遠くには行かないから。…楽しんでおいで。
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