◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Leone(Event Ver.)
ご、ごめんねレオーネ。君があまりこの言葉を好きじゃないっていうのは分かっているんだけど…っ、な…ごッ…!?! ……~っう、うん。君が良いなら…うん、…喜んで。――ふふ。今夜は俺と二人で、たくさんデートをしようか。……、俺だけの、猫さん。
(後ろめたさから明確な言語化こそ避けていたものの、当然直接手に触れられてしまえば正体を隠せようはずもなく、案の定空色にそそり立つ耳はそっぽを向いて。そうして不機嫌を主張する様もまるで品の高い猫のようで一層の愛らしさを助長するが、言えば一体如何程の不興を買うかと慌てて胸の奥へと仕舞い込み。一先ずはフォローに努めるべく懸命に舌を回していれば、唐突に自身の首輪へしなやかな指を引っ掛け、仕返しとばかり告げられた従属の音に芯まで走る動揺が己の胸に強く高い拍動を呼んで。…まさか、真意に勘付いた上で煽っているという訳では無いのだろうけれど。故意ではないにしろ、至極危うい誘惑に怯んだように視線を泳がせた後、未だ動揺の色濃い了承と共にそっと伸ばした手の平で彼の頬を撫でるように包み。一方でじぃと仮面越しのアメジストを仄かな熱を絡め見詰めては、ふと甘やかに、緩く蜂蜜を溶かすように相好を崩すと、徐に柔いものを触れ合わせ――そして、数十分後。ニューヨークでも開催されているというパレードほど大規模ではないものの、幅の広い道路を奇々怪々なイルミネーションで彩り練り歩く異形達の姿は正に圧巻の一言。どうやら幾らか出店も出ているようで、自由参加らしい中央パレードから外れる見物客すらもその多くが何かしらの怪異に扮し、飲食物片手に特別な今宵を謳歌しているようだ。即ちそれなりの人混みの中でのエスコートと相成った訳ではあるが、彼がすれ違う人間にぶつからぬよう片手を繋いだまま前方を歩く配慮はともかく、やたら惨憺たる異装者の方角へ向かいがちな足には問題意識を持てず、布下の表情をゾクゾクと輝かせては迷いなくそちらへ直進しようと。)
…わぁ、すごいね…! 俺ここまで本格的な仮装は初めて見たよ。ほら見て、パレードの…あの人なんて、本当に口が裂けているみたいだ…っ! あ、あっちもすごいよッ! あの絶妙な血色や内蔵の表現はどうやって作ったんだろう…?
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