◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Noah
――少し刺激が強すぎた? でも…僕をその気にさせた、ノアが悪いんだよ。だから早く負けを認めて、もっともっと……可愛いキミを僕だけに見せて。
(のぼせた彼を包む手の平から抜け出したかと思えば、まるで差し出すように肩口へと収まるその身に、歪む情動を孕んだ瞳を細めゴクリと生唾を呑みこみ。…おいしそう。蕩け成熟と映った誘惑も上がった息遣いも、奪った唇から弱々しく発せられるその音色も、不純に澱む欲が肝に銘じて耐え忍んだ調律を狂わせる。艶めかしく舌に残る嗜好の感触に踊らされては、課した命も守らず自らの褒美を卑しく貪る愚行は覆われたフードまでもを剥ぎ取り、露わとなった首筋へと無慈悲な咎人の印を押し付けて。昂る音の数だけ暗闇に潜む柔肌を喰らいながら薄らと赤く色付いた領域に耽溺すれば、注いだものや身勝手な我儘に疲弊してか力なく伸びる隙に付け入り、歯止めがかからない罪状の責任を転嫁させ。欲張る夢幻に踊らされ持ち掛けた勝敗を待たずに景品に手を出した今、もはや名ばかりの勝利の行方を急かすように促しては、乱れた髪に手の平を埋めさせ耳元で短く音を鳴らし。偽りのない最愛の口付けを経てもなお貪婪と渇く飢えを垂らすも、捕らえた鳥籠の中で熱を帯びる心身の食休みにと、梳く度に甘く芳醇な香りを漂わせる愛おしい後頭部をゆっくりと撫でて。)
酔いが回った? それとも溺れた? ほら、落ち着いて息をして…良い声で鳴いて…。――…、まだ全然足りないけど…少し休もうか。
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