◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Noah
僕は我儘だから、つい…いじめたくなる。
(湯気が吹き出しそうなまで艶やかな朱を宿しながら絞り出したのは、聞き覚えのある評価そのもので俄然が心躍り。思い出深い夏の日に味わった、幻想的な世界の下で彼の我儘の隙を突いた時もそうやって見え透いた言質を挟み、呪いの裏を晒した後に迎えたあの夢幻の続きを彷彿とさせる。ただ違うのは、中継を繋ぐ仮面や己を取り巻く好奇の目に茶々を入れられず、信頼も期待も幾何も積み上げられた素の想いが貪欲に彼を制圧し得るという事。追い詰めれば窮鼠猫を噛むが如く痛手を負うのは火を見るよりも明らかであれど、如何にも愚者へ恋焦がれた垂涎の品を求めるかのように熱い眼差しを向けられては、どろりと忍び寄る不純な衝動を止める術が何処にあろうか。迫る彼の欲に笑みを零し追撃を終えた手をその頭部に回すも、膨れ上がった気持ちを逆撫でするように抱き寄せた先は、望む柔いものではなく肩口に招いては態と遅れた短いリップ音を頭上へと残し。催促しておきながら寸での所で焦らす悪行も詫びずに、触れる鼻先をくすぐらせるフードに染み付いた仄かな画材の香りを堪能しつつ、酔いしれたまま忙しなく高鳴り続ける欲を垂れ流して。)
ちゅー、したいんだ。…いいよ、おいで。――うん…やっぱり香水で着飾った人たちとは違う。可愛かったけど、残念。……ほら、もっともっと僕を楽しませて。そしたらきっと…ただのお遊びか、分かるよ。
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