◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Leone
――レオーネ? 随分遅くまで起きてるんだね…?
(ひどく夢見の悪い夜だった。己にとってはそう珍しくもない、むしろ馴染みある気鬱さだったが、それでも今夜は絵筆へと手を伸ばすより先、カラカラと渇きを訴える喉を静めようと気怠げに寝具から足を下ろし。階段を使いゆっくりと一階に降りると、普段ならば何処かから夜鳥の鳴き声でも響くような静けさを軽快に打ち消す、テレビらしき音が鼓膜を震わせて。…誰か起きているのか。微かに沸いた驚きと好奇心から発信源と思わしきリビングの扉に手を掛けてみれば、鼻腔を擽るアルコール独特の甘い薫りと、ソファーでワインを片手に寛ぐ彼の姿に思わず寝惚け眼を瞬くこと数回。数の合わぬテーブルの銀食器の存在には未だ気付かずに、少々戸惑いを覚えつつも魅惑の誘いに微笑みと足を向けて。しかし、そこらへ雑多に転がる幾本ものワイン瓶に一瞬視線を流しては、その淡く色付いた頬へ軽く手を添え、心配そうに仮面越しの顔を覗き込み。)
悪い子は君もでしょう。――…だ、大丈夫? かなり飲んでるみたいだけど…。
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