◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Noah
――ノア…寝てる…。もしかして、ずっと…? ……ホント、ずるいな。
(夢の世界に招かれてから時計の長い針が一周程度した頃、ふと心地の良い浅い眠りから帰還すると、ぼんやりとした視界の中で黒兎の出迎えを受けて。暫しの休息を経て、幾らか正常を取り戻しつつある熱は未だ残り火となり頬を仄かな朱で染めては、落ち着きを見せ始めた重たい身体は睡魔の乗ったものへと成り変わり。腕の中で納まる親友へ目覚めの挨拶をとその背を撫でようとした矢先、上に乗せ預けたままの手に普段と違う温かな感触を覚えて視線を向ければ、飛び込んできた光景に目を見開き。重なり合ったまま手を見るや上体を起こし繋がり先の主を覗き込めば、傍らですやすやと寝入る彼の姿にぽつりと上記を零し、思わず見惚れそうな寝顔に目を細めて。浮かされたがためにちぐはぐな夢幻の中で、確かに我儘として乞うたこととはいえ、この貧弱の手を解くのは容易かろうに。律儀なままの手をそっと引き絡み直しては、火照る頬を彼の手の甲で愛おし気に滑らせ、徐に目を瞑ると思い思いの言葉を並べる。「D'ora in poi voglio sempre stare al tuo fianco.――……ありがとう、ごめんね。」――理解を得られずとも、届かなくとも、ただ形にできればそれでいい。それこそ、仮面の下に隠した邪な欲を暴かれでもされたらひやりとして怖くなってしまうから、伝わらずにさらりと流せてしまう母国の形を身勝手な自己満足として消費する。もっとも、胸の内に潜むこの激動を旋律の狂いなく直す場合、如何様に表すのが良いのかが分からないだけなのだけれど。…いや、それも建前に過ぎないだけで、慣れてしまった隠し事を知られずに、ただ彼には変わらずに笑って傍にいてほしいから。浮かれた十字架を背負うのは一人でもできるのだから、足枷を受けるのは自分だけでいいと、脆く淡い幻想を抱きながら尊い彼の手に頬擦りをし。詰まる息を細く吐き捨てては伏せた瞼を持ち上げ、名残惜しい手を解き落とさぬよう黒き背に温かな手を任せれば、若干の熱を纏わせつつも空いた手を彼の肩に乗せ柔らかな口調と共に幾度か揺すり起こして。)
…ほら、起きて。ねぇってば……ノア、こっち見てよ。
(/何とも慈悲深い寛大なお言葉をありがとうございます…! 気が付けば半年以上もお付き合いいただいて…もう感謝してもしきれない程で、愚息共々貴方様に付いていく所存です…!!※此方返信不要です。
いつの日か挑戦してみたいと温めていた展開は思いの外難しく、果たしてこれで良いのかと苦悩していたのですが…楽しんでもらえていたようで何よりです。もし負担であればこのまま続行希望だなんて、愚息揃って贅沢な事は言えないと思っていましたので、その申し出は大変有難くぜひぜひ看病してやってください。折角ですので、まだ熱の抜けきってない小一時間後でお返しさせていただきました。さてさて、息子様が寝ているのを他所に、この機会を逃してはいけないとばかりにたらたらと駄文を失礼しました。何分語学に疎い当方がない頭を捻って並べた愚息の言葉は、全く…これで合っているのか。多少疑問の余地がありますが無能な頭では無駄な足掻きになりかねないので、誤りがあったら大変申し訳ありません…。例の如く愚息の言葉の意図もご用意しておりますので、必要とあらばお申し付け頂ければと思います。)
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