◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Junlong
うう、…でも、ほんとに何処にでもある画材屋だよ? …まぁ、あまり行ったことがないのなら、物珍しくていいのかな。…ちょっと独特の雰囲気はあるし…。
(自身の少し後ろから鳴る足音は軽く、応える声にも明らかな期待の色が滲んでいるのを見て取れば、本当にそう面白味のない場所なのだがと困ったように少し眉尻を垂らして笑い。続いての問いには軽く顔のみそちらへ向けつつ「う、うん、ちょっと絵の具の補充と…あとはスケッチブックとか。……折角だから、貴方も何か買う? …ええと、そうだ色んな色のスプレーとか…あっ、少しだけど雑貨もあった気がするよ、」先刻友人が楽しんでいる姿を見られればそれで良いなどといった言があったものの、しかし本当にただ自分の買い物に付き合わせるだけというのもやはり気が引け。口許に緩く丸めた手を添え思い出すような仕草を取ると、彼の興味を多少なりとも引けそうな店内の情報を提供してみて。)
>Leone
(幾ら逃げ道を用意しようとも決して首を縦には振らず、纏う毛布を固く握りしめては対面のソファーへと腰を下ろす様子に、前へ進もうとする彼の決意と懸命さがひしひしと伝わり。しかし、翻って己の方はといえばその紫に慣れる兆しなどまるでなく、僅かではない緊張の滲む不自然な挙動でその場に腰を下ろすと、赤味の差した顔を俯かせると共に落ち着きなく膝上にある両の手を無為に触れ合わせ。まるで己と対峙せんとする彼から文字通り目を逸らすかのようで気が引けるものの、以前よりも勢いを増しては胸を湧かせ急き立てる情動を阻むのに此方も此方で精一杯だ。再び先刻のような蛮行に走りでもすればいよいよ洒落にならないと、咄嗟にテーブルという障害があり手の出し辛い真向かいへと誘導したのもその為であり。「う、うん。大丈夫、あっあの…ゆっくりで、いいから。…俺は君から逃げたりしない、よ」努めて柔く述べた言葉と共におっかなびっくり伏せた瞳を持ち上げるも、合間見えた紫水晶に途端またひぇっと顔を赤らめては慌てて視線を落とし。本気の言にすらどうにも説得力が宿らず、依然直視を避けるような姿勢を取らざるを得ないものの、せめていつも彼がそうしてくれるように訥々と紡がれる眼前の音を急かすことなく静かな傾聴を試みて。しかし、不意に他者の名が話題に上ると同時、思わずぴくりと肩を小さく揺らし、フード下の表情にも僅かな陰りを生じさせ。つい先程、他により大事な人間がいようとそう簡単に自らを切り捨てなどしなければ嫌いになどならないと実感させて貰ったばかりだというのに、たったそれだけの事でどろりと胸底に酷く醜悪な色が吐き出されては一層黒く淀み、蛇の如くとぐろを巻き始めたその欲深さには我が事ながらほとほと呆れを覚え。その後中途で途切れた付言だけでは話の流れがどうにも掴めず、少しばかり言いづらそうに苦く視線を彷徨わせた後、おずおずとやたら飛躍した憶測に疑問符を付与して。)
……え? でも……レオーネはその女の人の事――…っす、好きなんじゃ…ない、の?
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