◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Junlong
…っ。そ、れは…ちょっと、難しいけど…でもありがとう、俊龍。
(朗らかな微笑と共に述べられたその言に、咄嗟に吐き出しそうになったネガティブな返報を喉奥へ強引に押し返すと、浮かべた笑みを深め精一杯の礼を口にし。同時に彼の気性を表すかのような芯のある焦茶の瞳で真っ直ぐに見詰められては、不慣れかつ此方の劣等感を煽るそれに一瞬びくりと身を竦ませるも、握った手を強め懸命に相手を見詰め返して。「あっ、そ、そうだね。もう十分も歩けば着くと思うよ。…まぁ、でも本当にそんな大した場所ではないから、あんまり期待はしないでね…?」握手の手を離したところで、続いての提案に再三の忠告を述べつつ前を向き直しては、話すのに支障のない程度に相手より少しばかり先を歩き始め)
>Leone
…っは、ああぁぁあ。……死ぬかと、思った。
(玄関前にて彼と一時別れ、半ば駆けるようにしてその靴先を向けたのは言通りのリビング。テーブル脇の大きな白いソファーへと預かった楽器ケースとスケッチブック入りの肩掛け鞄を置くと、自身もまたその隣に腰を下ろして。次いで、バスルームへ向かう足音が壁越しに己の鼓膜を微かに震わせると、未だ火照りの残る顔を両手で覆い、前屈みに深く脱力し。無理を押して素顔を晒し続けた彼の身も気掛かりだったが、そう長時間ではないとはいえその紫の隣を並び歩いた己の心拍数もとうに臨界点だ。フードの内側に籠った熱を逃そうと長大な息を吐きつつ、堂々巡りのように熱に浮かされた脳を駆けるのは自らの蛮行と一連の問答で。「――…なんで、どうしてこう…いくらあの子が可愛いからって…これじゃまるで、」彼へ及ぼした迷惑の程度に頭を抱えるどころか、性懲りも無く再度の昂りを見せ始めた動悸の音に、ぐっと眉を顰めては泣きそうに苦渋を滲ませて。――芽生えたばかりのそれを踏み躙る事に躊躇などあろう筈も無い。自らに向けられるには甚だ不相応の友情と信頼へ、よりにもよってこんなおぞましき代物を返報するくらいなら、本当に己が舌を噛み切りでもした方が遥かに、…。小刻みに震える指先を顔から離せば、自然硬く拳を成したそれを静かにひたと見詰めたその時、部屋の静寂を控えめに破る背後の開扉音が響き。「あっ、レオ――…ッ! っうぁ、…ぐ、」待ち人の到来に険しい顔を解き慌てて腰を上げるも、無警戒に視線をやった先のその瞳に依然慣れることはなく、まるで銃口でも向けられたかのような衝撃が胸に去来しては大仰に身を竦ませて。明白な動揺を顕にぐるりと紅の走る顔の向きを修正すると、扉を開けた先一向に入室の足を踏み出さぬ彼へしどろもどろの言を投げ掛けつつ、自身のすぐ隣ではなくテーブルを挟んだ向かい側をぎこちなく指差し。)
……誤解? あっああぁでもえっと、…とっとりあえず、座る…? …っあ、それとも、…背を向けた方が話しやすいなら、このままが良い…のかな…。
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