◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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僕は…大丈夫だよ。仕事だって、いつもの…事、だから……僕が居なくても、問題ないよ。
(先の刻印を悔やんでか何時にも増して自身を責め立てるかのように、痛々しい様で気遣いを向けられるも、小さく首を横に振り色褪せた言を零す。自由な遊び場を求めていても不規則にしか現れない虚像が欠けたところで、オーナーらも常連客らも“いつも通り”と、繋ぎ合わせの催しを少なからず満喫し自由な時間を過ごしているに違いない。雷雲を纏った天からの予兆があったにも関わらず、彼の居心地の良さや善意に付け込み、贅沢な欲を掻き過ぎた愚か者が罰を受けるのは火を見るよりも明らか。彼が気に病む必要など万に一つ無く、遅かれ早かれ予期していた事態が生じたにすぎず、膨れ上がった卑しさは刻まれた痛みと共に奥底へとそっと仕舞い込む。「……無理…してないよ。――えっ……あ、うん。なら…良かった」不意の向けられた感謝の念に眼を見開き、視線を口元まで運ぶも直ぐにそれを落として。――正しい選択が出来たのか。外界への恐怖は未だ薄れず後は剥がした虚像の仮面に任せて逃げ帰りたいものの、成すべきことを胸に刻むとそれを腰袋へと仕舞い、次なる要望に応えるべく俯き気味に帰路へと向かい。けれど、変わらぬ道を歩いているはずなのに、やけに遠く長く感じ一歩踏み出すごと強張りが増し、有りもしない後ろ指の幻聴に飲み込まれゴロゴロと唸りを上げる雷鳴すら耳に入らず。息をするのも忘れて暗闇に引き込まれる自身を現実に引き戻すかのように、闇を払い包み込む感触に我に返り、その主である傍らの観客に再び意識を向ける。重ねられたものを横目に筒抜けとなった体温にひやりとするも、何も語らずに緩めることなく握り続ける彼から顔を逸らしては、凍り付いていた表情が微かに和らげ。先の留まった店も過ぎ、あれ程までに荒れ狂っていた雨風が徐々に弱まり始めた頃、恐らく無人であろう新たな目的地が次第に見え始めて。)
(/どうかお気になさらずに。正直、店内の描写で苦戦を強いられるのだろうな…と頭を悩ませていましたので。笑。ぜひ、またの機会に息子様をお招きできれば。此方こそ、いつも当方のやりたい展開にばかりお付き合いいただいて…重ね重ね深く御礼申し上げます。また折を見て、今後についてご相談すると思いますが、その時は何卒よろしくお願い致します!※こちら返信不要です。)
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