◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Leone
えっ、あっ、う、うん…。――…ご、ごめんね、あの。……っい、色々と過ぎた事、言って…。
(突き放すように自分の背から離れ、急ぎ仮面を再装着し罰が悪そうに此方の早期退出を促すような言葉を投げ掛けられれば、否が応にも元々異様に昂りやすい悲観と自責の念が容易く加速して。彼ならば大丈夫ではないかという気の緩みが、あの紫によって一層煽られてしまった事に今更ながら著しい後悔が滲む。対人経験の乏しさから彼との正しい距離感も掴めず言葉に迷い、表情を強ばらせては一先ずしどろもどろに哀愁漂う彼の背へ謝罪を述べて。同時に、失望されたに違いないという暗澹とした思考が頭をもたげ渦を巻き始めると、忽ちまともに息すらも出来なくなり、堪らずその背に縋り嫌わないでくれと惨めったらしく懇願してしまいたい衝動に駆られる。果てには実際に身を乗り出して小刻みに震える手をその背へ伸ばしたが、それが彼へ触れる寸前にグッと強く握り締めて拳を作り、…落ち着け、と無理矢理に震えを止めては苦しげな息を一つ。…今縋るべきは、救いを求めるべきは俺の方ではないだろう。何処までも弱く不安定な己にいつもの嫌悪感を覚えつつも、伸ばした手を懸命に胸元へ戻し、代わりに努めて柔らかな音を彼へと。「あの……何も、今すぐ全部晒してくれなくても良いんだ。…俺、これから頑張るね。君にもっと信じてもらえるように。――ちゃんと君を、助けてあげられるように」彼のそれが先程の動転ぶりに羞恥を覚えての言動なのか、それとも本当に失望されてしまったのか表情が伺えない為判然としないが、それでも自分へ寄せられた期待が完全に断たれ明確な拒絶を受けた訳ではない限り。他でもない自分を選びこの場を設けてくれた彼と与えられたその救いに、どうしても報いたいのだと心からの言葉を掛けて。「…ケーキ、食べよっか」今、これ以上の踏み込みは許されまい。言われるがまま体の向きを変え、眼前のフォークを手に持つと、口惜しさと変わらぬ決意にそれを強く握り込んだ後、一転ぎこちないながらも明るい笑みで話題を変えようと。)
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(/時間の都合上、続きはまた後程お返しさせていただきます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください)
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