◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Leone(Event Ver.)
……っお、俺も、……俺も……ありがとう、レオーネ。……本当に。
(拙い言葉でも彼にはしかと伝わったようで、明るい返答にほっとし、遅れて自分も柔らかな笑みと共に溢れんばかりの想いを込めて礼を述べ。次いで、せっかく彼の返答を打ち消したのにも関わらず、此方の失言を聞けば更に上機嫌に笑みを深める彼の様子に、言外に匂わされたその答えを捉えてしまったかのような心地になって。ひょっとしたらそれほど自分と彼の心はかけ離れてはいないのやも、なんて馬鹿げた妄想すら頭に浮かんでは全身の血が顔へのぼり、クラクラと目眩を覚えそうで。「~っ……レっ、レオーネのいじめっ子……!」周囲の人間以外の物であれば見てもらって構わないのだと言い聞かせようとするが、見事に揚げ足を取られてしまい、ますます頬の朱色を濃くする羽目になり。照れ隠しに文句を言おうにも、不慣れ故に喉からは稚拙すぎる単語しか出て来てはくれず。自分を見てくれと言い放ってしまった以上はいつものようにフードで顔を隠す手も難しく、いよいよ進退極まっている。しかし、そうして投げ掛けた言葉とは裏腹に、此方の我儘を聞き入れてくれた歓びに満たされる暖かな心と“もっと”を求める己の底無き強欲さを思い知らされては、嬉しいような困ったような切ないような、何とも言えない複雑な表情で眼前の低い水槽へと視線を落とし、上がった熱を少しでも冷ますべく形だけでも水面に手を入れて。あの日あの時、仮面越しでない彼の瞳を見たその瞬間に罹患した奇怪な熱病が、じわじわと心身を侵食し日毎にその熱を上げては自らを苛んでいる。彼から話を聞き楽しみにしていた初めてのタッチプールも、いざ目前にしてみれば微塵も集中出来そうになく。可笑しな話だ、今日我儘を聞いてもらったのは自分の方だった筈なのに。握られた手が、ひどく熱い。……──彼の事しか、考えられない。彼しか……見えない。)
>Junlong
ちょ……ちょっと、ドキドキしてくるね……。
(何処までも優しい彼はギブアップしてもいいと言ってくれたが、この程度のジェットコースターであれば正直そこまでの恐怖心はない。しかし、こうしていよいよ乗り込む段となっては初めての経験であることもあいまり、平時より早まる鼓動に視線を泳がせて。「あっで、でも、本当に大丈夫だからね……!」彼にここまで気を遣わせてしまい既に罪悪感で押し潰されそうであるのに、この上さらに心配をかけてはいけないと殊更明るくそう告げてみせ。そうしている内にいよいよ案内人の指示に従って車体へ乗り込めば、少々強ばる表情をフードで隠しつつ、ぎこちない仕草で安全バーを降ろして)
>Jack
ち……ちょっとね。うん、少し興味があって……。
(そう、ちょっと十代半ばの頃に『そうだ、友達がいないなら召喚すればいいんだ…』と思い立って、などとはよもや言えず怪訝な眼差しに曖昧な微笑で視線を逸らして答え。一応、去年大学にて第二言語としてイタリア語を選択こそしたものの、理解力に乏しく赤点ギリギリの上、単位を取り次第即座に忘却の彼方である。正しく読めるかどうかも怪しければ単語の意味などさっぱりだ。一方ヘブライ語等の方は未だにそこそこ覚えている為、如何に自身の海馬の働きが興味関心の度合いによって大きく左右されるかが実によく分かるというもので。「か、かべる……そーび……? お、お酒の名前なんだ……? 博学なんだね! やっぱりジャックはすごいよ……!」どうやら自身が適当に指差したフレーバー名を読み上げてくれたらしいが、耳慣れぬ名前に首を傾げ感嘆の息を漏らし。以前彼は自分を『対等なただの人間』であると告げてくれたものの、自分の中で元々べらぼうに高かった彼に対する評価は今回の快挙でいよいよとんでもないことになりつつあり、どうにも彼への畏敬の念は拭いされず。彼がまるで自分と鏡で映したかのように対極にある人格であることも手伝い、もはやジャック教でも立ち上げ信奉しかねないような些か危うい崇拝の色を瞳に宿しては、此方へ差し出された紫のジェラートを「あ……っ、ありがとう!」と朗らかに受け取って。)
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