VIVID COLOR PARADE【3L】　

>Noah（Event Ver.)

それは心外だな。でも、それだけで十分だよ。ありがとう。

(握る手から秘めた意思と仄かな熱が伝わり、言葉を詰まらせながらも胸中を明かそうとする様子に、閉ざし乾いた奥底が満たされていく。形にせずとも、長年蔓延ってきた贅沢な我儘を些細なことと否定し、受け止め聞き入れてくれただけでこれ以上のものはないと陽気に返し。却って、その先の物まで渡されては自身の器に収まりきらず、溢れ出す欲が卑しさを増して意地の悪い枷を課すのは時間の問題で、帰りの道を残す必要さえ感じられる。覗き込んだ先で、墓穴を掘りひた隠しにしていた意図を滑らせては忙しなく瞳を揺らし赤面され、にやけた頬が戻らずに。零した真意に、胸の膨れるような心地よさを感じると同時に、あからさまな反応を示され遮られては高鳴る出来心が擽られて仕方がない。焦るあまりに静穏な場に似合わず声を張り一度ならず二度も同じことを告げられ、強引に目的地の前まで先導され辿り着けば「はいはい。じゃあ、魚とか見ながらキミのことだけ考えておくよ」悪戯に揚げ足を取りつつ水槽に視線を移し、水面に触れながら手前のヒトデを指で突き始めて。背面の文様を描くコブ状や針状の突起が一面に並ぶ丈夫な皮膚の感触に愉悦し、鼻歌交じりに更に突き)


>Junlong

いや、迷惑というかなんと言うか…そもそも、僕は時間を潰しているだけだし、この先にはクラゲしかいないし。僕はそれで満足だけど、貴方は退屈なんじゃないか。
(クラゲの展示はイルカのショー等と違って活気があるわけでも、ましてや悠々と泳ぐというよりもただ漂っているのを眺めるだけに過ぎず。自身と違って涼みに来たのが目的であるのであれば、長居せずに観光を満喫すべきなのではと頬を掻き)