VIVID COLOR PARADE【3L】　

>Junlong

……貴方は本当に、イメージ通りの優しい人だね。

(こうして列に並んでも尚気遣いの言葉を投げ掛けてくれる相手に、嬉しさ半分、申し訳なさ半分。困ったようにフード下で控え目に微笑めば、今度は偽りない心中を吐露すべく口を開いて「あの、えっと、……正直言って、俺こういうの初めてだからちょっと怖いんだけど……でも、大丈夫だよ。俺、貴方と遊園地を楽しみたいんだ。だから……色々、頑張ってみる」人混みや華やかな雰囲気は甚だしく苦手だが、せっかく彼と遊園地に訪れる好機を得たのだ。勿論絶叫マシンを好む彼の意思を最優先にしなければという隷属的な意図を孕んでこそいるが、自らも一度遊園地を満喫してみたいという気持ちもあるのだという旨を表明して。)


>Jack

ごっごごごめん！　だ、大丈夫だよ……！　ええっと、俺は……。

(半ば彼の背後霊と化しつつあったが、注文を促されればようやく恐る恐る足を踏み出して身を晒し。しかし、その右手はいつの間にかがっしりと、彼の服の裾を手の甲が白くなるほど固く固く握り締めており。最初の頃はシェアハウスメンバーに触れることすら躊躇われていた分多少は自らのコミュ障ぶりにも改善の兆しが見え始めているのかもしれないが、やはり巨漢の店員を前にするとどうにも怯えが先んじてしまい。それでも極めて頼もしい彼が傍らにいてくれるのは非常に心強く、店員とも辛うじて意思疎通を図れそうだといざ彼に続き冷ケース内をそろっと覗いては、たちまち目に飛び込んできた洒落た文字列につい忌避感を覚え軽く後退り「うっ……いや、あの……お、俺英語以外はヘブライ語とラテン語と、あとルーン文字を少ししか……。ご、ごめんなさい……！」よもやホグワーツ出身という訳では無いものの、一時期友人を切望する余り黒魔術に傾倒していたが故の謎すぎる習得言語を軽々に暴露すると、期待に応えられず申し訳なさそうに項垂れて。次いで、一先ず涼さえ取れれば味など何でもいいかと、名称は読み取れなかったがケース越しに紫色のそれ……恐らくマスカットかブルーベリー味か何かだろうか？　をおっかなびっくり指さして注文し)


>Leone（Event Ver.)

……！　レオーネの我儘なんて、あんなの我儘に入らないよ……！　あ、あれで俺が君に、どっ、どれだけ……どれだけ……ッ！

(彼からすれば何故そんな事を求められるのか分からないだろうに、理由も聞かず此方の欲深な願いをさらりと承ってしまう様に感極まっては思わず泣きそうに唇を噛み、握る手にも力が籠る。しかし、自分のそれより遥かにささやかな彼の"我儘"を気にしているような口振りには、礼を述べるよりも先に衝撃と困惑が勝り必死に首を横に振って。彼が他でもない自分を選び弱味を晒して真剣に向き合ってくれているという事実に、一体全体自分がどれだけ救われていると思っているのか。彼に伝えようにも上手く言葉を紡げない自らの口下手とどもり癖がひどく憎たらしく焦れったい。次いで、先の過ぎた言動を指摘され満面の笑みで顔を覗き込まれれば、一時満たされる欲とは裏腹に羞恥で顔を赤らめ「いっいい今のはちょっと間違えたというか、本当はもうちょっと抑え目に言うつもりで……！　そ、それに、少しくらい俺が変な事言っても、君なら──俺のこと、嫌いにならないような気が、し……、っ」つい口から滑り出たそれに再度の失言を悟り、またもおろおろと動揺に瞳を揺らす。否定を恐れた訳ではない。むしろまた此方の期待通り心地良い肯定の音が返って来てしまったらと思うと、たちまち臆病心に火がついて。…そうなればもう、取り返しなど付かない。自分が彼へ抱く歪な友愛は彼のそれより著しく重く醜いものであることは自明であるのに、彼から致命的な自己肯定の言葉までをも受けてしまえば、まるで自身の描く絵画のように酷く陰鬱で醜悪極まる欲はいとも容易く増大して──もう、俺は君を一生逃がしてあげられなくなるかもしれない。「ああっ！　ほ、ほら、もう着いたから……！　……あの、さ、魚とかなら別に見ても良いんだからね、」返事を打ち消すように少し大きな声で目的地到着を改めて告げては、焦りを露わに繋いだ手を強引に引きタッチプールの水槽へと急ぎ近寄って)


(/なんという愛らしい我儘……！こ、これはむしろ息子様の可愛らしさを思い出して眠れなくなるやもしれません（笑）中断の件につきましても承知致しました。此方の希望でイベント終了間際まで続行させてしまい申し訳ありません、息子様の魅力の詰まった素晴らしい物語を誠に有難うございました。/此方返信不要です)