◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Jack
(彼の声を背に受けながらも、しかしそう待たせるわけにはいかないと慌ただしく階段をかけ上り自室の扉を開く。室内は先程まで取り掛かっていたカンバスやら絵具やらが散乱したままだったが、片付けは後回しにしてさっさとタンスからいつもの黒パーカーを引っ張り出し、汚れた衣服と交換する。そしてフードを被って寝癖を隠せば、オシャレなどという概念の存在しない自分の身支度は即完了。最後に薄い財布を尻ポケットに突っ込み、スケッチブックを手に部屋を出る。よもや彼との外出で一人絵を描こうと思ったわけではないが、常に持ち歩いているせいでフード同様一種の安定剤のような役回りを担っており。本当に一分程度でキッチンへと戻れば、言葉通り自分を待ってくれている彼の姿を見て肩で息をしつつ胸を撫で下ろし。)
まっ、待たせてごめんね……! ええっと、そ、それじゃ行こっか、ジャック。
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