VIVID COLOR PARADE【3L】　

＞Noah

そう言ってもらえて光栄。じゃあ決まりだな。
（最初こそ此方の言葉の真意を測りかねていた様子の彼であったが、ややあって良好な反応を見せてくれたので内心ほっと息をつき、次ぐその言葉からは未だ遠慮が残るものの懸命に此方へ歩み寄ろうとしてくれる姿勢が伺えたのが嬉しく、満足げに口角を上げて。「ゆっくりで良いから、階段で転ぶなよ！」慌ただしくキッチンから飛び出して行く彼の背中へ声を投げ。そんな彼とは真逆に人に愛されることに積極的すぎる足元の大きな毛むくじゃらは先ほど与えたばかりの餌をとうに完食し、脚に身体を擦りつけておかわりを強請ってくるが甘やかすわけにはいかない。強く"Bad boy."で諫めて皿を取り上げ、涎塗れのそれをシンクで洗いながら彼を待ち。）


＞Junlong

まさか！俺がそんな姑息な真似するかよ。君の連絡先だと思って律儀に電話かけてきたその子にちゃんと言ってやったぜ、“取り敢えずジュンロンの件はまた今度にして、このジャック・ベネット様とデートしない？”って。
（彼からの真っ直ぐな応援メッセージには「水だけって言いつつ結局パワーも貰っちゃったな。プロテインより良く効いた。」なんて照れ隠しに冗談で返して。一頻り慌てたあと此方の悪事を疑る様子の彼に無実の証明、両手を顔の横に挙げて首を横に振りながら堂々と事実をありのままに明かすが、その内容もまた“姑息な真似”に該当する悪行だという自覚など本人の頭には毛頭無く。「そしたら“アンタみたいな上っ調子の男なんてお断りよ！”だってさ。そんでもって着信拒否。かわいい顔してとんだヒステリーだよ、やられたぜまったく。」再び話題の女性の声をご丁寧に真似しつつオチまで全て話し終えれば、タオルで水滴を拭ったカップをホルダーに掛け。）

（/紹介文お読み頂きありがとうございます！あまり活用できなさそうな情報ばかりですが、何かの機会にお役立て頂ければ幸いです。※こちら返信不要です。）


＞Leone

えっ、ロッキー！？ 待て待て、今キッチンに入られちゃマズいって。ロッキー、ストッ…──うわっ！
（呼び掛けに応じる返事はすぐに返って来たものの、程なくして彼の取り乱したような声が耳に届き、その言葉の中に“ロッキー”の名前が聞き取れれば慌ててキッチンから飛び出して。しかし全速力で突進してくる大型犬を止めることは適わず、身体へ飛び乗られるままに床へ倒されてしまう始末。胸の上に圧し掛かる駄犬を叱りつけようとしたところ、顔の上に涎で濡れた固い何かを落とされ、それを片手で持ち上げてみると見慣れた銀色の仮面であり。これが今ここにある、ということは──。獲物でも捕って来たつもりなのか“さあ褒めてくれ”と言わんばかりに頬を舐めたくる巻き毛に覆われた頭越しに、此方へ駆けて来る足音の主の方へ目線を持ち上げて。）

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