◆“拝啓……”【指名制・手紙式】◆

◆ 宛先は全部で６種類
　　　（※追記の可能性あり）◆


◆ １ ◆　同じ高校に通う誰か（サンプル：＞４）

その全寮制の私立中高一貫校は、大金持ち御用達だ。校長は理事長からもらった善意の寄付こと新車のベンツをこれ見よがしに乗り回すし、生徒たちは休暇の旅に別荘で遊び暮らしている。
しかし奨学金制度もあるため、入試でトップレベルの成績を叩き出し、その優秀さを定期試験で証明し続けられるのなら、庶民に優しい最低限の学費で卒業することもできた。
ある日、そんなごく少数派の「貧しい」生徒は、図書館で一冊の本を借りようとした。しかしそのページの中ほどに、栞でもない1枚の紙が。
“君は誰？”
貧しい生徒は本を借りずに、「そっちこそ誰？」と書いた新しい紙を挟んで、本を棚に戻してしまった。翌日もう一度図書館に行き、例の本を確認すると、そこには早くも新しい返事が。
……そうして、見知らぬ同輩との奇妙なやり取りが始まった。


◆ ２ ◆　外国の漁師（サンプル：＞５）

ある国の少女が流した瓶入り手紙（ボトル・メール）は、はるばる大きな海を越え、異国に住む漁師のもとへ流れ着いた。
文通相手が欲しい少女と、せっかく身に着けた外国語を使いたくてたまらなかった少し気取り屋なインテリ漁師は、目的が重なったことから、ほとんど何も知らない相手と、国際郵便でやりとりを始めることに。


◆ ３ ◆　地球の兄・もしくは異星へ留学した妹（サンプル：＞６・妹版）

ほんの少し先の未来。宇宙旅行、異星間交流がごく当たり前となり、今の海外留学のような感覚で、他の星への留学が可能となった近未来。
高校の留学カリキュラムの一環で、太陽・地球間の2000倍離れた星へ留学している妹が、地球で暮らす兄宛に手紙を書いた。そこから互いに、地球の様子と異星の様子、それぞれに暮らす人々や自分自身の生活を、交互に書いて伝えることに。


◆ ４ ◆　獄中の殺人鬼（サンプル：＞７）

数あるボランティアのひとつに、獄中の人間と手紙で交流する、というものがある。
まだ幼い貴方は、罪人の心に触れてみたくて、獄中に囚われているある殺人鬼に手紙を書いた。ごく純粋な気持ちからだった。
「初めまして。あなたとお話ししたくてお手紙を書くことにしました。元気にしていますか？　風邪をひいていませんか？　不自由な思いはしていませんか。寂しくありませんか」……等など。
数か月後、殺人鬼から帰ってきた手紙は、解読に窮するほど酷くたどたどしいもので──それでも、とても驚いているのと同時に、明らかに喜んでいるのが伝わった。


◆ ５ ◆　？？？

上記より比較的に自由度が高い宛先。
以上の設定にお好みのものが見つからなかった場合、この宛先をお選びください。或いは、上記の設定だけ借りて、高校生同志を司書と利用者に、猟師と少女を少年と少女に、兄と妹を叔父と甥に、無学な殺人鬼と幼い子供を頭の良い殺人鬼と精神科医に……等のカスタマイズもOKです。
どのような設定でやりたいのか、どちらが最初の手紙の送り主か、どちらがどんなキャラクターか。「手紙」のなかでどんな風に呼ばれたいか、どんな扱いをされたいか。
背後同士で所謂設定相談をしてからやり取りをするための宛先です。
ご自身の考えた設定、上記を改変した設定で「手紙」のやり取りを楽しみたいお方向け。


◆ ６ ◆　？？？

お互いに最も自由度が高い宛先。
送り主の情報なし、宛先人の情報もなし。
この宛先を選ぶ場合、ぶっつけ本番で、お互いのキャラクターを作り上げていくことになります。
既知設定か、見知らぬ者同士の設定か、どのような経緯の手紙か、それすらもぶっつけです。お互いの手紙の内容を受けて、自由に創作していくことになります。
こちらの宛先をお選びの場合、一切合切心の赴くまま書いた「手紙」を、最初からトピ主へ送ってくださいませ。真摯にお返しさせていただきます。
ただし、ある程度お互いの任意創作や確定要素が生じるため、相性が合わない場合は早めにお断りしてしまうことがございます。逆に期待した返事ではないと感じた場合、遠慮なくおっしゃってくださいませ。あまり合わなかった、しかしわざわざそれを伝えるのも心苦しいということでしたら、お返事をしないままフェードアウトしていただいても構いません。
なりきり慣れした上級者様・行き当たりばったりな冒険を気軽に楽しみたいお方向け。