── You are mine ── / 非 募

違う。(不機嫌な様子が伝わったのだろうか、顔の表情を指摘され。違う、と即答しつつも時計はやはりギリギリで。彼に彼に構わずすたすたと歩けば玄関の方へと向かってしまい)


((/そうですね見下ろしていただきましょう←
はい、こちらもー！

…？じゃあ何だよ。添い寝した事、今ごろ照れてんのか？(先程から何故か不機嫌な彼。自分勝手な性格ゆえに彼の真意はくみとってやれず、的はずれな指摘をしながらにやにやし、後を追うように外へ出て)

……そういう事でいい。
(彼は気にしておらず、このままでは埒が明かないと思ったのかそれでいいと適当に誤魔化して、扉を閉め彼の車近くへと歩き出し)

たく、素直じゃねぇな。(彼が否定しなかったことで何やら勘違いしたのか、満更でもなさそうに若干にやにやしつつ駐車場へ。一緒に車に乗り込むとカンパニーに向かって走らせて)

………。(カイトの車に乗り込めば、外の景色を見て。やはり、会話をわざわざするという関係でもないし、喋りかけるのも不自然だろう。それよりも、昴に会えばどう言われるのだろうか、と少し神妙な面持ちでいて。やはりカイトの事が好きだから、カイトに近づかないでとも言うのだろうか。両思いなら、俺は素直に引き下がろう。だなんて、そんな簡単に思えるかどうかは分からないが「はぁ…」と溜息をついて。)

どうかしたか？溜息なんかついて。(車内は沈黙が続き、少し距離が縮んだ気がした昨夜の出来事が嘘のように思えてしまう。無言で窓の外を眺める相手を横目で盗み見ていたが、聞こえた溜息の理由を問いかけて)

──…いや、何でもない。
(カイトに溜息の理由を聞かれ、どう言おうかと考えたがわざわざ言うのもおかしい気がして何でもないと応え。)

…？(訝しげに見つめるがそれ以上追及せず、車を走らせればカンパニーに到着し。一緒に事務所に向かい、ドアを開けるなり“あれー？いおりんとカイト君が珍しく一緒だ”と、まずは陽向が騒ぎ出し)
あ？そりゃ俺がこいつを乗せてきてやったんだから当然だろ。なぁ？(そんなに騒ぐ事かと眉を寄せ平然と答えれば、相手にも同意を求め。すると蒼星が“ああ…カイトは伊織の看病がてら昨夜は伊織宅に泊まったんだよ”と皆に説明した瞬間、どよめきが起こり)

………もういいだろう、その話は…ｯ！(同意を求められるも、蒼星が経緯を話せば皆がどよめき恥ずかしくて顔を赤くさせて。半ばやけくそにもういいだろ、とどよめきを鎮めさせようと必死になり。はぁ、とまた溜息をすれば手を２回叩いて、)
稽古、するぞ。もう体調は良くなったから最初から最後までしたいのだが。

あ？なにムキになってんだよ、そのくらいで。(頬を紅潮させながらムキになる彼を見て不思議そうにし。らしくもない彼の様子に何か勘繰ったらしい仁が“昨夜何があったの？”と笑みを浮かべながらこそりと問い掛けて来て)
何って──…、(答えようとすると、此方にじっと見てくる昴と視線が合い。彼の携帯へ好き勝手連絡を寄越してきた昴に対しての苛立ちを思い出し、挑発的な眼差しを向けながら口にし)
カブキと一緒に寝た。あとは勝手に想像しとけ。

待て、そんな誤解されるような言い方やめてくれないか！！(中々稽古をしてくれそうにない雰囲気の中、彼がそう言えば更に頬が赤くなり、カイトの方に顔を向けて。ふと彼らの様子を見れば昴がカイトの方を向いている事が分かる。──…矢張りそうなのか？一緒に就寝した事を知られてしまったし、恨んでいるのだろうか？そう思えば冷静を取り戻し、無に近い表情になって台本を持てば、「…レッスン、お願いしたい」と言って)

…たく冗談通じねぇな。ま、それはカブキだけじゃねぇか。(過剰に反応する相手を見て可笑しそうにすれば、どうやら本気にしたらしい昴が何か言いたそうに相手と此方を交互に見ていて。事務所にやってきた響也の声がけで漸く皆が稽古モードに入り)

──…どうした、昴…？
(暫く稽古に没頭していたが不意に隣同士になった昴に顔を近付けられ耳元で「伊織、話したい事があるから時間が空いたら言って。」と何故か真剣な表情で言われ。何かあったのか、と声をかけるもそれ以上の事は彼から話す事は無く、何だろうかと思いつつまた稽古に集中して)

…？(稽古の最中、昴が彼に近付き何か囁いたのを見逃さず。いつになく真剣な昴の表情、そして昨日の事もあり、何か嫌な予感がして。何事もなかったように稽古を続けるが、昴が明らかにそわそわしているのがわかり。稽古が終わるなり待ってましたとばかりに彼に寄っていく昴を目にしてしまい、何とか二人を離さなければという直感が働いて邪魔に入ろうとし)
──おいカブキ、今から飯に付き合えよ。

…あぁ、いや…すまない、今日は見送らせてくれ。また次があれば誘ってほしい。
(稽古が終わり時間が出来た。昴が此方により移動しようというので行動にうつそうとしたが、カイトに呼び止められ。ご飯のお誘いであったが、昴が大事な話があると先程言われていたので断りをいれ。すると、腕を捕まれ何か急いでいるのかせっせと昴は歩いていて「おい、どうしたんだ。」と一言いれるもまた返事は無く、何なんだ、と思いつつ彼の行く先へと行き)

おい、カブキ……！…ッ、(誘いを簡単に断られ、呼び止めるも昴に連れられた相手は此方を振り向く事もなく。普段とは違う昴の雰囲気に加え、自分より昴を優先した事で胸がざわざわし、気づけば二人を追っていて)

(連れて行かれた先は誰もいないレッスンルーム。扉を背にして昴の前に立つ。妙に静かである彼を不思議に思いもしかしたら深刻な事かもしれないと思い、彼から話すのを素直に待ち。すると、何とも言い難い表情で「…カイトさんと一緒に寝たのは本当？」と言われてしまい。誤解しているのだろうか？ただ一緒に就寝しただけであるのに、寝るという事は即ち…あぁいう事をしたと勘違いしたのだろうか？素直に本当の事を述べれば急に昴に抱き着かれ、驚いて振り解く事もなくそのままでいて。)
だから…寝た、というのは一緒に就寝したという事。カイトも疲れていたんだろう、そのまま看病しつつ寝たんだろ…──ｯ、昴何を…っ！おい…昴…？

(二人が入っていったレッスンルームの扉の前。動向が気になって盗み聞きなんて情けない話だが、彼等の気持ちを確かめるにはいい機会であり。会話が完全には聞き取れず、そっと扉を開けたその時彼に抱き付く昴が視界に入り、小さく息を飲む。それが普段のじゃれ合いとは違う事くらい直ぐにわかる。──もしも彼が自分の恋人なら、直ぐ様出ていって昴に掴みかかっただろうが、今の自分達は友人とも呼び難い関係。込み上げる悔しさと嫉妬心に堪えながら、もう少し様子を見るべくその場に踏みとどまり)

(ずっと無言のまま昴に抱き着かれ、何が何だか分からずにいて。すると、抱き締めていた腕が緩められ昴の表情を見ることが出来る。扉の方を睨み付けているようにも見えたので見ようとすれば、また抱き着かれてしまい「見ないで。」と即答され。そろそろ何故自分に抱きつくのかを知りたいので、腕を彼の身体に回しぽんぽん、と手で叩き。)
──…昴、そろそろちゃんと話してくれないか。大事な話とは、何だ？
(そう聞けば彼の口から、「好きなんだよ、伊織の事が。恋愛感情として、好きだ。」と言われ狼狽えてしまい。)




((/こんな感じで大丈夫なんですかね？もうちょっとこうしたいとかあります？^^*

…ッ(昴の告白にドクンと重く鳴る心臓。こうなる事の予想はしていたが、狼狽える彼を見てどう思っただろうかと胸がざわつく。しかしこれで昴の気持ちがしっかり確認出来たし、隠れている必要もない。──受けて立とうじゃねぇか。こいつは絶対渡さねぇ。そんな気持ちで勢い良く扉を開けると、彼を抱き締めたままの昴に挑発的な眼差しを向け、わざとらしい声音を向けてやり)
…何してんだよお前ら。演目にはこんなシーンなかった筈だが。


(/有難うございます！この後昴には帰っていただき()、イライラ中のカイトに襲わせようかと←
気持ちを伝えないままなので、伊織には嫌な思いさせてごめんなさいですが(笑)後日ちゃんと気持ちを伝えて仲直りさせたいです！)