人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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せいかーい。魔法使いさんに教えたから秘密基地って感じにはならなくなったかもだけど。ささ、ご案内しまーす!
( 小鳥を頭から落とさないように、最初こそはそんな気遣いでゆっくりバランスを取りつつ歩いていたが、流石は魔法使いの鳥。そんな気遣いは無用な程にまるで頭に貼り付いたかのように揺れ一つ起こさなければ、それに気が付くと同時に再び足取りはスキップでもおこしそうな位に軽くなり。ややして森の奥、木々に囲まれ少しばかり肌寒さも感じるその場所に目的の秘密基地が顔を出せば、入口の前で一度立ち止まりガイドの真似を。そうやってほぼほぼ一人で楽しんでから薄暗い洞窟内へと歩みを進めて。──そこであの日は妖精の羽が美しい光を放っていたからこその明るさだった事に気が付くと、奥に進む度に視界を奪う暗闇に「…魔法使いさん。大変ご迷惑をお掛けするのですが、何か灯り的な魔法は使えないでしょうか」と機嫌を損ねないようやたら下手に出たお願いをしつつその答えを待って )
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